【1】1月30日(金)の転回
「レートチェック」と「日足の窓」から推定すると、目先は「1ドル=152.25円」が基準、 「154.25―153.25―152.25円」レンジの攻防を想定した。しかし、1月30日(金)、情勢が転回した。
●1月23日(金)、1月26日(月)に「実弾」投入なし
わが国財務省の外国為替平衡操作は、2025年12月29日~2026年1月28日の期間「0円」であった。1月23日(金)- 26日(月)は「レートチェック」にとどまり、「実弾」投入はなかった。
日本政府の単独介入では、その効果に限界がつきまとう。日本政府の為替介入のプロセスは継続しているが、以下の点が今後の「市場テーマ」になる公算が大きい。
(ⅰ)金融政策 日本銀行は、円安によるインフレリスクを安定させるために、より迅速な利上げに動く必要がある。
(ⅱ)財政政策 高市政府の財政政策のスタンスも、日本国債と日本円を安定させる方向に転換する必要がある。
(ⅲ)公的年金基金 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が日本国債を購入すること。GPIFの現行の投資計画では、日本株、外国株、日本債、外国債にそれぞれ25%ずつ、均等に資産を配分し、名目賃金の伸び率を1.9ポイント上回るリターンを目標としている。GPIFは2025年3月末時点で外債保有の51.8%を米国債が占めていた。比率は15年の統計開始以降で最高。この配分を変更すれば日本国債と日本円、日本への資金還流の始まりを示す強力なシグナルとなる。
●トランプ米大統領は次期FRB議長にケビン・ウォーシュを指名
トランプ米大統領は1月30日(金)、米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長にケビン・ウォーシュ元FRB理事を指名する意向だと、自身のソーシャルメディア、トゥルース・ソーシャルに投稿した。パウエル氏は5月にFRB議長職を退く予定で、希望すれば2028年までFRB理事として残ることができるが、ウォーシュ氏が議長として正式に承認されれば、パウエル氏はFRBを去るとの見方が強い。
トランプの投稿後、金利先物市場では「米政策金利が2026年末までに現在の3.5-3.75%から約3%まで低下する」との見方を織り込んでいる。
●ゴールド(金)、シルバー(銀)が劇的な急落
ブルームバーグは以下のように伝えた。「ここ数週間、金属市場のトレーダーは夜通し画面にくぎ付けになっていた。金から銅、スズに至る、あらゆる金属価格が需給ファンダメンタルズの重力から解き放たれたかのように急騰したためだ。背景にあったのは、中国の投機筋から流れ込んだホットマネーの波だった。しかし、その高騰はわずか数時間で反転した。1月30日(金)は、商品相場史上で屈指の劇的な急落となった。金は9%下落し、十数年ぶりの大幅安となり、銀は26%急落し、過去最大の下げを記録した。」
ゴールド(金)
限月 1月29日 1月30日帳入値 1月30日終値
NY金 2026年2月限 5318.4 → 4713.9
-604.5ドル安 4879.6
NY金 2026年3月限 5335.4 → 4728.2
-607.3ドル安 4896.4
NY金 2026年4月限 5354.8 → 4745.1 -609.7ドル安 4907.5
シルバー(銀)
限月 1月29日 1月30日帳入値 1月30日終値
NY銀 2026年2月限 114.037 → 78.290 -35.747ドル安 84.770
NY銀 2026年3月限 114.429 → 78.531 -35.898ドル安 85.250
NY銀 2026年4月限 114.870 → 78.832 -36.038ドル安 85.460
【2】本日2月2日(月)の東京為替
2月2日(月)「1ドル=155.55―155.15―154.75円」
(ⅰ)日本政府の為替介入のプロセスは継続している。
それを踏まえたうえで、介入の効果を上げるためには、次の諸点が「今後の市場テーマ」と考えています。
(ⅱ)金融政策 日本銀行は、円安によるインフレリスクを安定させるために、より迅速な利上げに動く必要がある。
(ⅲ)財政政策 高市政府の財政政策のスタンスも、日本国債と日本円を安定させる方向に転換する必要がある。
(ⅳ)公的年金基金 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が日本国債を購入すること。
米国債の利回りと為替(ドル円)
米国 米30年債 米10年債 米2年債 日本
日付 利回り 利回り 利回り 日付 東京仲値
01/30(26) 4.87 4.26 3.52 02/02 155.55―155.15―154.75
01/29(26) 4.85 4.24 3.53 01/30 153.66
01/28(26) 4.85 4.26 3.56 01/29 153.15
01/27(26) 4.83 4.24 3.53 01/28 152.47
01/26(26) 4.80 4.22 3.56 01/27 154.33
01/23(26) 4.82 4.24 3.60 01/26 154.85
01/22(26) 4.84 4.26 3.61 01/23 158.62 植田総裁記者会見
01/21(26) 4.87 4.26 3.60 01/22 158.27
01/20(26) 4.91 4.30 3.60 01/21 158.25
01/19(26) Martin Luther King,
Jr's Day 01/20 158.19
01/16(26) 4.83 4.24 3.59 01/19 157.55
01/15(26) 4.79 4.17 3.56 01/16 158.77
01/14(26) 4.79 4.15 3.51 01/15 158.58
01/13(26) 4.83 4.18 3.53 01/14 159.26
01/12(26) 4.83 4.19 3.54 01/13 158.28
01/09(26) 4.82 4.18 3.54 01/12 成人の日
01/08(26) 4.85 4.19 3.49 01/09 157.14
01/07(26) 4.82 4.15 3.47 01/08 156.85
01/06(26) 4.86 4.18 3.47 01/07 156.66
01/05(26) 4.85 4.17 3.46 01/06 156.71
01/02(26) 4.86 4.19 3.47 01/05 157.29
01/01(26) New Year's Day 01/02 --
12/31(25) 4.84 4.18 3.47 01/01 元旦
12/30(25) 4.81 4.14 3.45 12/31 --
12/29(25) 4.80 4.12 3.45 12/30 156.56
12/26(25) 4.81 4.14 3.46 12/29 156.47