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本日79日(木)の「日本経済新聞」3面には「米、イラン原油再び禁輸」、
「商船攻撃に報復、海峡巡り食い違い」「トランプ氏 停戦終わった」との記事があります。

しかし、当社は、プロレス興行は続いていると考えています。
興行が続いていることを前提に分析します。

●プロレスの興行
当社は「米イラン協議」を「プロレス興行」のようなものとお伝えしてきた。

「場外乱闘」や「反則技」があっても、それによって「中止」になることはない。
興行はナンダカンダと長引き、長期化する可能性が高い。

●プロレス興行中の原油相場
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29日(月)の「日報」で、当面の7月相場のレンジとして、ブレント原油2026年9月限「71.5579.70ドル」を展望した。

(ⅰ)プロレス興行が続いているとき、2月末に米国とイスラエルが共同でイラン攻撃をおこなったときより前の値段にまで下落することはない。
→ ブレント原油9月限では「70.7671.55ドル」がサポートになる。

(ⅱ)米イラン双方ともに「終わりの見えない経済的‌消耗」と「政治的な不確実性」の局面に突入するような事態は避けようとする。
 → このため米国とイランの覚書(MoU)は継続する。
7月相場の継続可能なレンジとして、ブレント原油9月限「71.5579.70ドル」を想定した。

78日(水)~79日(木)
昨日78日(水)から「停戦が終わった」との報道がある。
しかし、原油相場の値動きは「継続パターン」です。

当社が想定したレンジにあり、値動きを見るかぎり、プロレス興行は続いていると思います。

米国とイランは、互いに圧力を持続させている。その一方で、米イラン双方ともに「終わりの見えない経済的‌消耗」と「政治的な不確実性」の局面に突入することは避けようとする。なによりイラン指導部は短期的な資金の獲得に執着している。
当社は、米国とイランの覚書(MoU)は継続していると分析しています。

●プロレス興行の継続、7月中旬~下旬のレンジについて
629日(月)の「日報」で、当面の7月相場について
ブレント原油9月限「70.7671.55ドル」にサポート

ブレント原油9月限「71.5579.70ドル」レンジ、と想定した。

7月中旬から下旬に向けてもそれを引き継ぎます。
但し、このあとのレンジ予想は少し拡張します。
ブレント原油9月限「71.5579.70ドル」は狭すぎるので、7月中旬から下旬のレンジは
71.5582.25ドル」に拡張します。

ブレント原油9月限の範囲は「71.5582.25ドル」に拡張します。

国際原油取引の指標、ICEブレント原油先物
ICE
ブレント原油先物 202678日(水)
限月       始値   高値   安値  帳入値  終値   前日比
09
月限 2026  76.17  80.59  75.44  78.02  79.48  +3.54
10
月限 2026  75.93  79.83  75.22  77.57  78.93  +3.21
11
月限 2026  75.60  79.01  74.91  77.03  78.31  +2.93
12
月限 2026  75.27  78.32  74.62  76.60  77.80  +2.75 
01
月限 2027  74.88  77.72  74.33  76.20  77.03  +2.34 
02
月限 2027  74.58  77.14  74.03  75.81  76.66  +2.32 
03
月限 2027  74.26  79.64  73.67  75.43  76.23  +2.23

●本日79日(木)のプラッツドバイ原油について
おおざっぱな見当
プラッツドバイ原油7月限=ブレント原油 09月限-6.60ドル
プラッツドバイ原油8月限=ブレント原油10月限-4.05ドル
プラッツドバイ原油9月限=ブレント原油11月限-3.15ドル

あくまで、おおざっぱなものです。
価格形成のパターンが、再び、変化しているので、上記の試算は目安です。


●日本経済新聞
本日77日(火)の「日本経済新聞」3面に大見出しで「原油価格に先安観」
OPECプラス増産/ホルムズ海峡通航再開」「中国の需要回復鈍く」という記事。
リード「原油価格にさらなる下押し圧力がかかる。ホルムズ海峡の実質封鎖で滞っていた中東からの供給が回復する中、石油輸出国機構(OPEC)プラスは増産を決めた。中国を中心に需要が鈍く、市場では先安観が浮上している。」、記事では「市場の目線はすでに2026年後半から27年にかけての供給過剰予測に向かっている。有志国による自主減産は9月にも終了する可能性があり、供給が増えやすい。」

物事の始まりと終わりについて
ここで「日本経済新聞」を取り上げたのは、物事の始まりと終わりを考えるためです。
つまり、「日本経済新聞」のサラリーマンが、ここに来て豊富な材料を手掛かりに「
先安観」の記事を書くことができるようになった意味をハッキリとらえておく必要がある。

当社は「日本経済新聞」を先行指標ではなく、周回遅れの遅行指標にしています。

中東原油のスポット価格は、319日高値から「100ドル」下げた。
相場が「100ドル」下げると、あたりいちめん「弱材料」です。
検索すれば、それを理由づける「材料」はいっぱい手に入る。

しかし、相場が「100ドル」下げたあとに、そこらに出回っている「弱材料」をつなぎ合わせて「市場では先安観が浮上している」などと主張し、将来の推定の基準」にするのは愚行です。今朝の「日本経済新聞」3面「原油に先安感」の記事はそういうものです。

「日本経済新聞」が大見出しで「原油価格に先安観」と書いても、すでに「100ドル」下げたあとにここからさらに下げが始まるわけではない。その佳境は過ぎている。サラリーマンが「弱材料」を集めて理路整然とした作文を仕上げたとき、それは終わっている可能性が高い。当社は、物事の始まりと終わり、タイミングを示唆していると考えます。

原油の価格形成は6月16日以降、7月相場で順ザヤに変化しているからです。

原油相場の順ザヤ
中東原油のスポット価格は6月相場で、ICEブレント原油に対してディスカウントを拡大して下落した。それだけでなく、616日からはプラッツ・ドバイ原油の価格形成が順ザヤに転換した。
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月の月替わりからは、ICEブレント原油も順ザヤになった。

価格形成のパターンが変化しているとき、市場も変化している可能性が高い。
市場が変化しているとき、先行きの利益の確保が不透明になり、石油会社の思惑も極限にまで振れる。サウジアラムコの8月ターム「調整項」の予想以上の引き下げもそれを反映している。

ところが、今朝の「日本経済新聞」3面「原油価格に先安観」には順ザヤの言及がない。

「日本経済新聞」は、相場が下げたあとの弱材料を集めて「先安観が浮上している」と主張する。「市場の目線はすでに2026年後半から27年にかけての供給過剰予測に向かっている。有志国による自主減産は9月にも終了する可能性があり、供給が増えやすい。」と弱人気を煽る。

現在の7月相場で2026年後半から27年にかけての供給過剰予測」が焦点になっているなら、価格形成の段差は先限にあるはずだが、実際はその逆のことが起きている。616日~77日に至る原油相場における重要な変化は順ザヤです。

このかん「価格形成の構造とパターンの変化」は期近にある。
段差は1番限、2番限、3番限にあり、期近が安い順ザヤへの転換です。

「日本経済新聞」は、6月16日以降の「価格形成の構想とパターンの変化」について分析がなく、順ザヤ化に関する言及がない。「日本経済新聞」の周回遅れの作文が、社会的にどのような役割を演じる結果になるのか、考えてみるべきだと思う。

ICEブレント原油先物 202676日(月)
限月       始値   高値   安値  帳入値  終値   前日比
09月限 2026  71.90  72.61  71.02  71.99  72.01  +0.07
10
月限 2026  72.11  72.78  71.34  72.24  72.27  +0.13
11
月限 2026  72.24  72.83  71.51  72.40  72.41  +0.15
12
月限 2026  72.15  72.80  71.58  72.48  72.47  +0.25
01
月限 2027  72.00  72.66  71.53  72.45  72.50  +0.40
02
月限 2027  71.69  72.48  71.39  72.34  72.38  +0.47
03
月限 2027  71.50  72.30  71.23  72.18  72.22  +0.50

●プラッツドバイ原油(CMEのデータ)
CMEのデータを記します。
GMEオマーン原油マーカープライス

東京時間午後530分((GMT 08:30)のGMEマーカープライスです。

●当社の立場と意見

現在は、ドバイ原油もブレント原油も、期近が安い順ザヤです。
ブレント原油9月限「70.7671.55ドル」にサポートがある。
ブレント原油9月限「71.5579.70ドル」レンジを展望しています。

当社は、ブレント原油9月限「70.7671.55ドル」のサポートを確かめています。
このサポートを確認したあと、ブレント原油9月限「71.5579.70ドル」を展望します。

ここのサポートを確認すれば、ドバイ原油はブレント原油との価格差を詰めて、反発すると考えています。

価格形成のパターンが「順ザヤ」に移行したことについて
一般的に言って、価格形成のパターンが変化するとき、市場も変化している。
市場が変化するとき、石油会社の競争もあたらしい局面に移り、利益確保が焦点になる。
市場が変化しているときは、先行きの利益の確保が不透明になり、思惑が極限にまで振れる。
今朝のサウジアラムコの8月ターム「調整項」引き下げも、それを反映している。

今は変化しているときです。
毎日、確かめながら行くしかないと考えています。
ブレント原油が「1ドル」動くとき、ドバイ原油は価格差の伸縮で「3ドル」動く場合がある。

当社「日報」は、ブレント原油9月限「70.7671.55ドル」にサポートがあると考えて、7月相場で「71.5579.70ドル」を展望しています。


123日(金)から126日(月)の日足の罫線の「窓」=1ドル=155.75155.55155.35円」
もう一度、ここを下抜くと「1ドル=152円」までの道は出来ています。
短期筋の建玉整理をともないながら「152円」まで動くことができると思います。
本日212日(木)「1ドル=153.95153.15152.35円」

【1】金利上昇を警戒する日米連携について
日米連携は継続している。米国にも、円安と債券安(金利上昇)を避けたい理由がある。
日本経済新聞は「日米で連携して取り組む円安是正」と報道した。しかし、当社の考えはこれとは異なり、外国為替よりも「金利上昇」に対する対応が焦点です。このかんの日米連携は「120日の日本国債の急落」が起点であった。その危機感は現在も共有していると考えています。

米議会予算局(CBO)は211日(水)、今後10年間の米財政赤字見通しを14000億ドル(約214兆円)上方修正した。トランプ大統領が2025年に成立させた税制関連法や移民政策を反映した。米財政が持続不可能な軌道にあるとの新たな警告を発した。

トランプ大統領が看板政策とした財政パッケージは昨年7月に施行され、2017年に施行された減税の延長や複数の新たな税優遇措置が盛り込まれた。これが今後10年間の財政赤字を47000億ドル押し上げると、CBOは推計している。同局の報告によれば、不法滞在者取り締まりでさらに推定5000億ドルのコストが膨らむ。

こうした赤字拡大は、トランプが大幅に引き上げた輸入関税の効果を上回る見通し。ブルームバーグ・エコノミクスの推計によると、平均実効関税率は13%を上回り、データが残る1940年代以来の高水準となっている。関税収入の増加による財政赤字の縮小は3兆ドル程度と、CBOは見込んでいる。

純金利コストも赤字拡大の要因となる見通しで、巨額の債務と平均金利の上昇を背景に、2026年の1兆ドルから36年には21000億ドルへ急増すると予測されている。CBOの予測通りとなれば、トランプ大統領の任期終了までに財政赤字を3%程度へ引き下げるとした、ベッセント財務長官の目標達成は難しくなる。

2026年の赤字見通しは5.8%と、トランプ氏の大統領就任前に予測していた5.5%から引き上げられた。2028年の赤字は6%への拡大が見込まれている。

【2】日本経済新聞
日本経済新聞はとくに1月から2月、「財政悪化への懸念から円安と長期金利上昇加速」を唱えた。「日経は悪いモノでも食ったか」と言われるほど、「ポピュリズム」批判を名目に、「高石積極財政=円安と長期金利上昇」と一面的な予想を喧伝してきた。

日本経済新聞は、原油の供給過剰、原油安と主張してきた。
そして、ほぼ毎日、社説で「~せよ」と命令している。

物事には、深さ、複雑さ、多面性がある。
ある一つのことだけを焦点にして、一つの方向から、一面的に見ると、間違うと思います。

【3】前日銀総裁の黒田東彦
黒田東彦は、210日(火)発売の「文藝春秋」3月号 で、成田悠輔と対談し、高市首相の政策について語った。

成田悠輔が「黒田氏が進めた異次元緩和が、いま急激な円安となっている原因の一つではないか」と問うと、黒田東彦前日銀総裁は次のように答えた。「それは全然関係ないですよ。だって、異次元緩和は2023年まで。私が退任した後、2024年からは、植田(和男)日銀総裁の下で金融政策の正常化、つまり段階的な利上げが始まっているわけですから。」

黒田東彦は現在の円安の原因として、高市首相が進める積極財政と、その持続可能性に対する不安を挙げた。「現在の円安には別の要因があって、ひとつには市場が『高市トレード』と呼ぶ動きがありますね。つまり高市総理が掲げる大規模な財政拡張策に対して、財政の持続可能性に対する不安が一時的に強まり、円売りが進んだというものです。」

黒田東彦は悔い改めることはない。

【4】当社の立場と意見
日米連携と日本政府の為替介入のプロセスは継続している。
以下の点が今後の「市場テーマ」になる公算が大きい。短期的視野ではなく、持続可能性の見地から点検して臨むつもりです。

(ⅰ)金融政策
日本銀行は、円安によるインフレリスクを安定させるために、より迅速な利上げに動く必要がある。

(ⅱ)財政政策
高市政府の財政政策のスタンスも、日本国債と日本円を安定させる方向に転換する必要がある。

(ⅲ)公的年金基金
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が日本国債を購入すること。GPIFの現行の投資計画では、日本株、外国株、日本債、外国債にそれぞれ25%ずつ、均等に資産を配分し、名目賃金の伸び率を1.9ポイント上回るリターンを目標としている。GPIF20253月末時点で、外債保有の51.8%を米国債が占めていた。比率は15年の統計開始以降で最高。この配分を変更すれば日本国債と日本円、日本への資金還流の始まりを示す強力なシグナルとなる。

【5】米国債の利回りと為替(ドル円)
本日212日(木)「1ドル=153.95153.15152.35円」

152円」までの道はついています。

米国債の利回りと為替(ドル円)
米国     米30年債  10年債 2年債   日本
日付     利回り  利回り  利回り    日付   東京仲値

02/1126)  4.82   4.18   3.52   02/12 153.95153.15152.35
02/10
26)  4.78   4.16   3.45   02/11   建国記念の日
02/09
26)  4.85   4.22   3.48   02/10   156.17
02/06
26)  4.85   4.22   3.50   02/09   156.96

02/0526)  4.85   4.21   3.47   02/06   156.82
02/04
26)  4.91   4.29   3.57   02/05   156.85
02/03
26)  4.90   4.28   3.57   02/04   156.07
02/02
26)  4.90   4.29   3.57   02/03   155.60
01/30
26)  4.87   4.26   3.52   02/02   155.29

01/2926)  4.85   4.24   3.53   01/30   153.66
01/28
26)  4.85   4.26   3.56   01/29   153.15
01/27
26)  4.83   4.24   3.53   01/28   152.47
01/26
26)  4.80   4.22   3.56   01/27   154.33
01/23
26)  4.82   4.24   3.60   01/26   154.85

01/2226)  4.84   4.26   3.61   01/23   158.62
01/21
26)  4.87   4.26   3.60   01/22   158.27
01/20
26)  4.91   4.30   3.60   01/21   158.25
01/19
26)  Martin Luther King, Jr's Day 01/20   158.19

01/1626)  4.83   4.24   3.59   01/19   157.55

01/1526)  4.79   4.17   3.56   01/16   158.77
01/14
26)  4.79   4.15   3.51   01/15   158.58
01/13
26)  4.83   4.18   3.53   01/14   159.26
01/12
26)  4.83   4.19   3.54   01/13   158.28
01/09
26)  4.82   4.18   3.54   01/12   成人の日

「日本経済新聞」は高市政府の「積極財政」について、「財政拡張を震源に市場が動揺するリスク」(債券安、円安)から批判している。しかし、ある一つのことだけを焦点にして、一つの方向から、一面的に見ると間違う。わが国だけが金融、財政、通貨で「リスク」を抱えているというわけではない。

本日210日(火)「1ドル=156.40156.00155.60円」
将来に向けて1ドル=155.75155.55155.35円」を下抜いて行けるかどうか考えます。

【1】米ドル
昨日29日(月)の市場では、米国の「リスク」が取り沙汰された。

●米アトランタ連銀のボスティック総裁は29日(月)、米ドルへの信認が揺らぎ始めている兆候を目にしつつあると語った。ボスティック総裁総裁はテネシー州ナッシュビルでのイベントで、「以前は疑問が生じていなかった場所で信認が問われるような小さな波紋が顕在化しつつある」と話した。具体的には「昨年夏に欧州を訪問した際、『まだ信じることができるのか。何を知るべきか』といった質問を受けた」と説明した。その上で、「そうした事柄は、特定の市場で起きていることを超えて、ドルの評価に波紋を広げることになる。できればそれを失いたくない。米国にとって世界の法定通貨であり続けることは良いことだと思う」と述べた。 ボスティック総裁は任期満了に伴い、今月末で退任する。

●世界の投資家の間では米国の財政規律に対する疑念が強まっている。トランプ大統領が強いドルを重視する姿勢を貫くかどうかや、米連邦準備制度理事会(FRB)の独立性を巡る懸念も高まっている。ドイツ銀行のアナリストは先月、トランプ氏の関税を巡る脅しやグリーンランドの取得意欲を受け、欧州の運用担当者が保有を減らすことを選択する可能性があると警鐘を鳴らした。

●中国の規制当局が米国債の保有を抑制するよう金融機関に勧告している。非公開情報だとして匿名を条件に話した関係者によると、当局は米国債の購入を制限するよう銀行に促し、保有比率が高い銀行にはポジションを縮小するよう指導した。今回の指示は、中国の国家としての米国債保有には適用されない。ここ数週間、国内大手銀の一部に口頭で伝えられたこの指針は、米国債を大量に保有することで銀行が急激な価格変動にさらされかねないとの当局の警戒感の高まりを反映していると、関係者は語った。こうした懸念は、米国債の安全資産としての地位やドルの魅力を巡る議論が強まる中、他国の政府やファンドマネジャーが示している問題意識とも重なっている。関係者によれば、今回の動きは地政学的な駆け引きや米国の信用力に対する根本的な不信というよりも、市場リスクの分散という観点での位置付けとなる。当局は規模や時期について具体的な目標を示していないという。米中間には緊張が残るものの、昨年の貿易休戦以降、関係は安定している。世界の投資家の間では米国の財政規律に対する疑念が強まっている。トランプ大統領が強いドルを重視する姿勢を貫くかどうかや、米連邦準備制度理事会(FRB)の独立性を巡る懸念も高まっている。

【2】22日(月)の当社「日報」
1
23日(金)、126日(月)は「レートチェック」にとどまり、「実弾」投入はなかった。
日米連携と日本政府の為替介入のプロセスは継続していますが、以下の点が今後の「市場テーマ」になる公算が大きい。

(ⅰ)金融政策
日本銀行は、円安によるインフレリスクを安定させるために、より迅速な利上げに動く必要がある。

(ⅱ)財政政策
高市政府の財政政策のスタンスも、日本国債と日本円を安定させる方向に転換する必要がある。

(ⅲ)公的年金基金
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が日本国債を購入すること。GPIFの現行の投資計画では、日本株、外国株、日本債、外国債にそれぞれ25%ずつ、均等に資産を配分し、名目賃金の伸び率を1.9ポイント上回るリターンを目標としている。GPIF20253月末時点で、外債保有の51.8%を米国債が占めていた。比率は15年の統計開始以降で最高。この配分を変更すれば日本国債と日本円、日本への資金還流の始まりを示す強力なシグナルとなる。

【3】米国債の利回りと為替(ドル円)
2
10日(火)「1ドル=156.40156.00155.60円」

将来に向けて1ドル=155.75155.55155.35円」を抜いて行けるかどうかを考えます。

米国債の利回りと為替(ドル円)
米国     米30年債  10年債 2年債   日本
日付     利回り  利回り  利回り    日付   東京仲値

02/0926)  4.85   4.22   3.48   02/10 156.40156.00155.40
02/06
26)  4.85   4.22   3.50   02/09   156.96

02/0526)  4.85   4.21   3.47   02/06   156.82
02/04
26)  4.91   4.29   3.57   02/05   156.85
02/03
26)  4.90   4.28   3.57   02/04   156.07
02/02
26)  4.90   4.29   3.57   02/03   155.60
01/30
26)  4.87   4.26   3.52   02/02   155.29

01/2926)  4.85   4.24   3.53   01/30   153.66
01/28
26)  4.85   4.26   3.56   01/29   153.15
01/27
26)  4.83   4.24   3.53   01/28   152.47
01/26
26)  4.80   4.22   3.56   01/27   154.33
01/23
26)  4.82   4.24   3.60   01/26   154.85

01/2226)  4.84   4.26   3.61   01/23   158.62
01/21
26)  4.87   4.26   3.60   01/22   158.27
01/20
26)  4.91   4.30   3.60   01/21   158.25
01/19
26)  Martin Luther King, Jr's Day 01/20   158.19

01/1626)  4.83   4.24   3.59   01/19   157.55

01/1526)  4.79   4.17   3.56   01/16   158.77
01/14
26)  4.79   4.15   3.51   01/15   158.58
01/13
26)  4.83   4.18   3.53   01/14   159.26
01/12
26)  4.83   4.19   3.54   01/13   158.28
01/09
26)  4.82   4.18   3.54   01/12   成人の日

●「日本経済新聞」の一面観
「日本経済新聞」は21日(日)、22日(月)、23日(火)と連日にわたり、高市早苗首相が川崎市内での演説で言及した「円安で外為特会の運用がホクホク」を取り上げ、それが「円売りを呼び込んでいる」と伝えた。

たしかに、高市首相の「外為特会の運用がホクホク」発言は稚拙であった。
しかし、それに対する「日本経済新聞」の見解もドグマ化、一面観に陥っている。

本日23日(火)朝刊2面は、大仰で、ヒドイ記事になっています。
「外為特会 頼れる財源?」「余剰金 既に活用/取り崩しは介入に相当」「円に売り、一時1155円台/レートチェック効果半減」、「外為特会の運用がホクホク」発言で円安になったと主張する。

22日(月)の外為市場で円を売る動きが再び強まり、一時1㌦=155円台半ばを付けた。前週末の高市早苗首相の為替相場に関する発言が円安を肯定したと受け止められ、日米で連携して取り組む円安是正に対する疑念が市場で拡大。投機筋の円売りを呼び込んだ。」

日本経済新聞は「日米で連携して取り組む円安是正に対する疑念」と主張しているが、当社の立場では、外国為替よりも「金利上昇」に対する日米連携と考えています。このかんの日米連携は「120日の日本国債の急落」が起点であった。現在もその危機感は共有していると思います。

120日の日本国債急落の衝撃
1
23日(金)から26日(月)の金融市場で、日米連携で「レートチェック」に動いた。
その起点は、120日の日本国債急落の衝撃だったと推測しています。

このときブルームバーグは以下のように伝えた。
「ベッセント米財務長官は120日、日本国債の売りが進む中、片山さつき財務相と協議したと明らかにした。日本国債の下落は米国債市場にも波及したとの見方を示した。

「ベッセント米財務長官は世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)出席に合わせ、現地でFOXニュースとのインタビューに応じ、『私は日本の経済担当カウンターパートと連絡を取っている。日本側から市場を落ち着かせる発言が出てくることを確信している』と述べた。120日の米国債市場では、ニューヨーク時間午前1022分現在、10年債利回りが約5ベーシスポイント(bp1bp0.01%)上昇の4.27%。一時は昨年8月以来の高水準を付けた。

「片山財務相はこの日、『市場を安定させるためのことはやってきているし、これからもやることは必ず約束できる』と述べ、市場に冷静な対応を呼び掛けた。ヘッジファンドマネジャーとして数十年のキャリアを持つベッセント氏は、日本の債券市場で過去2日間に「6標準偏差」の値動きが起きたと話した。米国市場に置き換えれば、10年債利回りが50bp急上昇するのに相当するという。『米市場の反応を、日本で国内要因によって起きている動きと切り分けるのは極めて難しい』とベッセント氏は述べ、『日本の金利は大幅に上昇している』と付け加えた。

金融市場の思惑は、債券市場、外為市場へ、いわば「モグラ叩き」のように連鎖し、不安定化して行く。日本国債の暴落=金利急騰は、米国を含む世界の金利に上昇圧力をかける。

当社は、金利安定化、金融安定化に焦点があったと考えています。
外国為替よりも「金利上昇」に対する日米連携。
日本に脆弱性があったので、米国も連携したと思います。
したがって、高石早苗首相が131日(土)、「外為特会の運用がホクホク」と稚拙な発言をしようとも、高石首相がなんと言おうと、金融市場をめぐる日米連携は継続していると推測しています。日本は、市場を安定させるためのことはやってきているし、これからもやるということ。

日米連携を前提にして、当社「日報」は昨日2日(月)1ドル=155.55155.15154.75と予想した。とくに1ドル=155.75155.55155.35円」のところは要衝です。

●「1ドル=155.75155.55155.35円」
1
30日(金)の転回
(ⅰ)トランプ米大統領は次期FRB議長にケビン・ウォーシュを指名
(ⅱ)ゴールド(金)、シルバー(銀)が劇的な急落

22日(月)の米国ISM製造業総合景況指数
ISM
製造業総合景況指数が予想外に強い内容になった。新規受注や生産が着実な伸びに支えられ、2022年以来の高水準となった。過去3年にわたり低迷してきた製造業が回復軌道にあるとの期待が高まった。米企業の収益に対する楽観的な見方が広がった。

「米製造業活動は、厳しい冬から抜け出しつつあるようだ」
「新規受注が上向いていることを踏まえると、今回の復活は本物かもしれない」

日本経済新聞は本日3日(火)も高市早苗首相の「円安で外為特会の運用がホクホク」を取り上げ、それが「円売りを呼び込んでいる」と主張しているが、実際はそれによって国際市場が左右されているわけではない。

日本経済新聞が「衆院選」絡みで話題にしたいのはわかる。
しかし、「外為特会の運用がホクホク」発言は、相場要因ではない。
それが「市場テーマ」というわけでもない。
無理やり「焦点」にするのは、一面観のドグマ。

当社「日報」は、このかんの日米連携を踏まえてレンジを想定しています。
1ドル=155.55155.15154.75あたりを目安にしています。
要衝は1ドル=155.75155.55155.35円」にあると考えています。
※実際の値動きで、それを検証します。間違っていれば訂正します。

23日(火)「1ドル=155.75155.55154.35円」

米国債の利回りと為替(ドル円)
米国     米30年債  10年債 2年債   日本
日付     利回り  利回り  利回り    日付   東京仲値

02/0226)  4.90   4.29   3.57   02/03 155.75155.55155.35
01/30
26)  4.87   4.26   3.52   02/02   155.29

01/2926)  4.85   4.24   3.53   01/30   153.66
01/28
26)  4.85   4.26   3.56   01/29   153.15
01/27
26)  4.83   4.24   3.53   01/28   152.47
01/26
26)  4.80   4.22   3.56   01/27   154.33
01/23
26)  4.82   4.24   3.60   01/26   154.85

01/2226)  4.84   4.26   3.61   01/23   158.62 植田総裁記者会見
01/21
26)  4.87   4.26   3.60   01/22   158.27
01/20
26)  4.91   4.30   3.60   01/21   158.25
01/19
26)  Martin Luther King, Jr's Day 01/20   158.19

01/1626)  4.83   4.24   3.59   01/19   157.55

01/1526)  4.79   4.17   3.56   01/16   158.77
01/14
26)  4.79   4.15   3.51   01/15   158.58
01/13
26)  4.83   4.18   3.53   01/14   159.26
01/12
26)  4.83   4.19   3.54   01/13   158.28
01/09
26)  4.82   4.18   3.54   01/12   成人の日

01/0826)  4.85   4.19   3.49   01/09   157.14
01/07
26)  4.82   4.15   3.47   01/08   156.85
01/06
26)  4.86   4.18   3.47   01/07   156.66

01/0526)  4.85   4.17   3.46   01/06   156.71
01/02
26)  4.86   4.19   3.47   01/05   157.29

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