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●本日529日(金)は1番限最終取引日
GME
オマーン原油7月限マーカープライスの1カ月間の平均値は本日29日(金)夜に計算します。プラッツドバイ原油5月限の1カ月間の平均値は明日30日(土)朝に更新します。

今週の5月最終週は「ややこしい1週間」であった。
5
29日(金) 原油1番限の最終取引日[納会]
5
27日(水) シンガポール休日(
Hari Raya Haji
5
25日(月) 
米国「Memorial Day」で休日、英国「Spring Bank Holiday」で休日

☆―――――――――――――――――――――――――――――――――――☆

原油相場と言えば、市場人気は「ブレント原油」や「WTI」に集中する。しかし、今週の原油相場は「ブレント原油」や「ニューヨークWTI」よりも、中東原油が極端な値動きになった。
昨日28日(木)の「日報」は「中東原油がディスカウント幅を拡大」とお伝えした。

当社は、中東原油のディスカウントの拡大は「不均衡」と感じています。
現在の月替わりの相場で調べます。

【1】アジア査定時間の「ブレンド原油とオマーン原油」の価格差
(ⅰ)アジア査定時間 東京時間午後530分(GMT 08:30
(ⅱ)ICEブレント原油とGMEオマーン原油マーカープライスの価格差
(ⅲ)ガルフ・マーカンタイル取引所(GME)のオマーン原油先物は、いつものことながら
「月末納会」前はややこしくなる。今回の月末相場は通常の基準を逸脱した「極端なもの」になっています。

528日(木)   7月限   8月限   9月限   10月限   11月限   12月限
ブレント原油    96.76   94.64   92.17   89.81   87.79   86.04
オマーン原油   103.49   85.49   83.24   81.10   79.27   77.68
価格差       +6.73   -9.15   -8.93   -8.71   -8.72   -8.36

527日(水)   7月限   8月限   9月限   10月限   11月限   12月限
ブレント原油    96.69   93.77   90.96   88.35   86.25   84.50
オマーン原油    92.39   87.03   84.67   81.88   79.55   77.58
価格差       -4.30   -6.74   -6.29   -6.47   -6.70   -6.72

526日(火)   7月限   8月限   9月限   10月限   11月限   12月限
ブレント原油    99.32   96.34   93.40   90.57   88.32   86.39
オマーン原油    95.57   90.83   87.94   85.32   82.58   80.31
価格差       -3.75   -5.51   -5.46   -5.25   -5.74   -6.08

522日(金)   7月限   8月限   9月限   10月限   11月限   12月限
ブレント原油   105.46  101.93   98.14   94.72   91.81   89.50
オマーン原油   103.60  100.52   97.44   94.72   92.03   89.80
価格差       -1.86   -1.41   -0.70    --    +0.22   +0.30

(1)GMEオマーン原油20267月限
GME
オマーン原油7月限は528日(木)、「ディスカウント」から「プレミアム」に急伸した。GMEオマーン原油7月限納会前に秩序がない。

日付      ICEブレント原油7月限 GMEオマーン原油7月限   価格差
529日(金)
5
28日(木)     96.76ドル     103.49ドル     +6.73ドル
5
27日(水)     96.69ドル     92.39ドル     4.30ドル
5
26日(火)     99.32ドル     95.57ドル     3.75ドル
5
25日(月)     99.40ドル     95.56ドル     3.84ドル

522日(金)     105.46ドル     103.60ドル     1.85ドル

(2)GMEオマーン原油2番限20268月限
GME
オマーン原油2番限8月限は、ブレント原油との価格差が「-9ドル」に拡大した。
オマーン原油が「ずぶずぶの荷余り」になっているかのような価格形成です。
オマーン原油8月限の「-9ドルを超すディスカウント」は、将来にわたって持続するものではないと思います。

日付      ICEブレント原油8月限 GMEオマーン原油8月限   価格差
529日(金)
5
28日(木)     94.64ドル     85.49ドル     9.15ドル
5
27日(水)     93.77ドル     87.03ドル     6.74ドル
5
26日(火)     96.34ドル     90.83ドル     5.51ドル
5
22日(金)     101.93ドル     100.52ドル     1.41ドル

(3)GMEオマーン原油3番限20269月限
GME
オマーン原油3番限9月限も、ブレント原油との価格差が「-8ドル以上」に拡大した。
オマーン原油9月限の「-8ドル以上のディスカウント」も、将来に続く価格差ではない。

日付      ICEブレント原油9月限 GMEオマーン原油9月限   価格差
529日(金)
5
28日(木)     92.17ドル     83.24ドル     8.93ドル
5
27日(水)     90.96ドル     84.67ドル     6.29ドル
5
26日(火)     93.40ドル     87.94ドル     5.46ドル
5
22日(金)     98.14ドル     97.44ドル     0.70ドル

「ブレント/オマーン」の価格差は、-2ドルや-3ドルなら局面によって理解できるが、「-9ドルを超す価格差」あるいは「-8ドル以上の価格差」はとても持続するものではない。オマーン原油に「販売不振」「荷余り」というニュースもない。

【2】プラッツドバイ原油
プラッツドバイ原油も同じです。

(ⅰ)ブレント原油とドバイ原油の価格差も「かつてないディスカウント」に拡大している。
(ⅱ)プラッツドバイ原油2番限6月限は、ブレント原油2番限20268月限に対して「-6ドル」、あるいは「-5ドル以上」という大幅なディスカウントです。
(ⅲ)「市場間の不均衡」は持続しないと思います。

528日(木)のプラッツドバイ原油(CMEのデータ)
.
     ICEブレント原油    プラッツドバイ原油         価格差
07
月限    93.71ドル     05月限月間平均値 102.545ドル
08
月限    92.70ドル     06月限   87.628ドル     -5.072ドル
09
月限    90.82ドル     07月限   85.639ドル     -5.181ドル
10
月限    88.96ドル     08月限   84.160ドル     -4.800ドル
11
月限    87.31ドル     09月限   83.248ドル     -4.062ドル
12
月限    85.81ドル     10月限   82.459ドル     -3.351ドル

527日(水)のプラッツドバイ原油(CMEのデータ)
.
     ICEブレント原油    プラッツドバイ原油         価格差
07
月限    94.29ドル     05月限月間平均値 102.123ドル
08
月限    92.25ドル     06月限   86.198ドル     -6.052ドル
09
月限    90.00ドル     07月限   84.362ドル     -5.638ドル
10
月限    87.86ドル     08月限   82.868ドル     -4.992ドル
11
月限    86.03ドル     09月限   81.880ドル     -4.150ドル
12
月限    84.44ドル     10月限   81.049ドル     -3.391ドル

【3】オマーン原油およびドバイ原油の5月査定価格
中東原油のアジア向け輸出価格は「ドバイ原油およびオマーン原油の1カ月間の平均値」に「各油種ごとの調整項」を加減して決まる。

アジア向け中東原油の価格フォーミュラの構成要素
(ⅰ)マーカー原油のスポット価格(査定機関)の1カ月間の平均値
(ⅱ)中東産油国が独自に決める油種ごとの調整項

(ⅰ)マーカー原油のスポット価格(査定機関)の1カ月間の平均値
①「GMEオマーン原油マーカープライス」の51カ月間の平均値は、4月査定価格を下回る。
②「プラッツドバイ原油」の51カ月間の平均値も、4月査定価格を下回る。
③中東原油5月査定価格の下落は、中東原油のディスカウント幅の拡大を反映している。

(ⅱ)中東産油国が独自に決める油種ごとの調整項
中東原油の5月積み「調整項」は「46日の通知」で前月比+17ドル高に引き上げられています。

5月査定価格は「530日(土)」、当社ウェブサイトで更新します。

【4】今後の6月、7月相場について
今週の中東原油の大幅なディスカウントが6月価格の基準になるのか、ここが焦点だろうと思います。

当社は、ブレント原油とアジア市場のマーカー原油の価格差「-4ドル以上」や「-5ドル以上」が持続するとは考えにくい。

今週の中東原油のスポット価格は「月末の1番限最終取引日」前の要素もある。
このあとの月替わりで、6月の秩序とパターンを見出したいと思います。

【1】国際原油取引の指標
【比較】前回の安値と今回の安値
トランプ大統領が前回55日(水)~58日(金)と同じことを繰り返しているのなら、
今回の下げも「567日安値が見当」です。

(ⅰ)期近「20267月限」は明日28日(金)が最終取引日[納会]です。
.   納会直前の「20267月限」は目安にならない。
(ⅱ)商いの基準は「2番限20268月限」に移行しています。

.          56日安値  57日安値  525日安値 527日安値
ICE
ブレント07月限   96.75    96.03    95.95    94.13
ICE
ブレント08月限   92.93    92.29    93.21    91.75
ICE
ブレント09月限   89.36    89.08    90.63    89.26
ICE
ブレント10月限   86.38    86.30    88.23    87.00
ICE
ブレント11月限   83.90    84.02    86.26    85.14
ICE
ブレント12月限   81.85    82.11    84.36    83.53

【2】情勢は継続
昨日のロイターは、イラン国営テレビで「米との覚書草案、ホルムズ海峡再開と封鎖解除盛り込む」と伝えた。何か進展があったかのように伝えたが、目あたらしいものはなかった。
米国とイラン、双方がこれまでと同じ主張を繰り返している。

(ⅰ)国営テレビによると、軍用艦​船(米軍の航行)は対象外。
(ⅱ)イランがオマーンと協力して海峡の船舶通航を管理する。
(ⅲ)イラン側は具体的な検‌証
なしにいかなる措置も講じない。
(ⅳ)最終合意が60日以内にまとまれば、拘束力のある国連安全保​障理事会​の決議と
して承認される可能性がある。

ホワイトハウスはイラン​国営テレビが報じた覚​書草案について「完全なねつ造だ」と否定した。

普通、常識的に考えて、イランが交渉でホルムズ海峡を手放すことなどありえない。
仮に、イランがホルムズ海峡​を開放しても、米国とイスラエルによるイラン港湾の封鎖は「イランの体制崩壊」まで「理由をつけて」継続する。イスラエルによるレバノン攻撃とヨルダン川西岸等の入植も続く。イランが交渉でそんな取引をするとは考えられない。

【3】下値の目安と「次の攻防」について
ICEブレント原油20268月限は「92ドル台」が下値の見当。
そのあとブレント原油8月限は「96.30-40ドル」に向けて戻す可能性が高い。

原油相場は4月から5月、サプライチェーンの再設計と強靭化が進展している。
「巡航速度の継続パターン」であれば下記の値段が「次の攻防」になると思います

おおざっぱな目安
.    下値の見当  56日安値  57日安値     次の攻防
ICE
ブレント原油20267月限は、529日(金)が納会[最終取引日]
ICE
ブレント07月限   96.75     96.03   →  99.3099.40ドル
ICE
ブレント08月限   92.93     92.29   →  96.3096.40ドル
ICE
ブレント09月限   89.36     89.08   →  93.3093.40ドル
ICE
ブレント10月限   86.38     86.30
ICE
ブレント11月限   83.90     84.02
ICE
ブレント12月限   81.85     82.11

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ブレント原油は当社の想定に沿って「次の攻防」に向けて上昇するとしても、
われわれが対象にしているのは「ICEブレント原油」そのものでなく、わが国石油会社の購入原油価格の基準です。オマーン原油やドバイ原油を考えなければならない。

アジア向け中東原油の予想は、ブレント原油よりむずかしい。

【4】ICEブレント原油と「プラッツドバイ原油」の価格差
現在の原油相場は「ホルムズ海峡の閉鎖=中東原油のひっぱく」を買っているわけではない。

5月末の中東原油は「ディスカウント」に売り叩かれています。

「日本経済新聞」などは「ホルムズ海峡の閉鎖=中東原油のひっぱく」「中東原油のプレミアム」という連想で報道していますが、実際の中東原油のスポット価格は大幅なディスカウントです。

現在の5月末の中東原油のディスカウントが長期にわたって持続するとは考えにくい。

5月相場のディスカウント、アジア査定時間(GMT08:30)の価格差
日付      ICEブレント原油7月限  GMEオマーン原油7月限    価格差
5
29日(金)
5
28日(木)
5
27日(水)    96.69ドル       92.39ドル       -4.30ドル
5
26日(火)    99.32ドル       95.57ドル       -3.75ドル
5
25日(月)    99.40ドル       95.56ドル       -3.84ドル

522日(金)    105.46ドル       103.60ドル       -1.85ドル
5
21日(木)    105.70ドル       102.95ドル       -2.75ドル
5
20日(水)    109.79ドル       105.96ドル       -3.85ドル
5
19日(火)    110.33ドル       106.45ドル       -3.88ドル
5
18日(月)    110.37ドル       107.37ドル       -3.00ドル

CMEのデータで「ICEブレント原油とプラッツドバイ原油の価格差」が拡大している。
プラッツドバイ原油2番限6月限はブレント原油8月限に対して「-6ドルのディスカウント」です。かつてこのようなことはなかった。

プラッツドバイ原油CMEのデータ)
2026
527日(水)
ICE
ブレント原油        プラッツドバイ原油        価格差
07
月限   94.29ドル     05月限月間平均値 102.123ドル
08
月限   92.25ドル     06月限   86.198ドル     -6.052ドル
09
月限   90.00ドル     07月限   84.362ドル     -5.638ドル
10
月限   87.86ドル     08月限   82.868ドル     -4.992ドル
11
月限   86.03ドル     09月限   81.880ドル     -4.150ドル
12
月限   84.44ドル     10月限   81.049ドル     -3.391ドル

なぜ、5月相場で、中東原油がこれほどのディスカウントに叩かれているのか?

原油相場は4月から5月、サプライチェーンの再設計と強靭化が進展している。
(ⅰ)アジア主要国は、中東から離れ、全世界から安定供給を確保するためサプライチェーンの見直し、その再設計とその強靭化に邁進している。
(ⅱ)それとともに中東原油のスポット価格のプレミアムが消えた。
(ⅲ)中東原油は45月相場で「ディスカウント」に転落した。

しかし、5月相場の「-3ドル」「-4ドル」のディスカウントは適切か?
5月相場で、中東原油をこれほどのディスカウントに叩き売る理由が不明です。
「サウジアラムコの調整項との関連かな」と思ったりしますが、明確なことはわからない。

「ブレント/ドバイ」の価格差の予想はむずかしいですが、「-4ドル」「-5ドル以上」のディスカウントは長期にわたって持続するとは考えにくい。

来週から6月相場です。
ICE
ブレント原油20268月限と「プラッツドバイ原油6月限」の価格差が「-6ドル」で推移するのか? それが将来の推定の基準になるのか?  この問題をチェックします。

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5月相場の中東原油のディスカウントは、3月相場のプレミアムと対照的です。
3
月相場では「ホルムズ海峡の閉鎖=中東原油の安定供給に懸念」でプレミアムを買った。

3月相場における中東原油のプレミアムが、現在の5月相場では、大幅なディスカウントに転落している。持続可能性の観点からチェックします。

20263月はプレミアム、現在の5月はディスカウントです。
日付     ICEブレント原油5月限  GMEオマーン原油5月限     価格差

3/25(水)2026    98.26ドル     109.55ドル (ブレント5月限 11.29ドル
3/24
(火)2026   101.89ドル     139.64ドル (ブレント5月限 37.75ドル
3/23
(月)2026   114.08ドル     160.20ドル (ブレント5月限50.32ドル
3/20
(金)2026   107.62ドル     157.94ドル (ブレント5月限 50.32ドル
3/19
(木)2026   114.36ドル     166.96ドル (ブレント5月限 52.60ドル
3/18
(水)2026   102.75ドル     153.12ドル (ブレント5月限 50.37ドル
3/17
(火)2026   103.97ドル     152.58ドル (ブレント5月限 48.61ドル
3/16
(月)2026   105.57ドル     147.79ドル (ブレント5月限 42.22ドル
3/13
(金)2026   101.62ドル     144.36ドル (ブレント5月限 42.74ドル
3/12
(木)2026    97.70ドル     134.75ドル (ブレント5月限 37.05ドル
3/11
(水)2026    89.77ドル     118.73ドル (ブレント5月限 28.96ドル
3/10
(火)2026    91.19ドル     114.85ドル (ブレント5月限 23.66ドル
3/09
(月)2026   107.37ドル     124.68ドル (ブレント5月限 17.31ドル
3/06
(金)2026    85.78ドル     100.31ドル (ブレント5月限 14.53ドル
3/05
(木)2026    84.02ドル     94.47ドル (ブレント5月限 10.43ドル
3/04
(水)2026    84.09ドル     85.93ドル (ブレント5月限 1.84ドル
3/03
(火)2026    80.77ドル     82.09ドル (ブレント5月限 1.32ドル
3/02
(月)2026    79.85ドル     80.40ドル (ブレント5月限 0.55ドル


昨日5月25日(月)の「日報」(石油)は、今回の下落について、前回「55日(火)~58日(金)」安値と比較した。要旨は昨日と同じです。
為替も1㌦=159.15158.95158.75円」を予想します。

【比較】前回の安値
.            56日安値  57日安値
ICE
ブレント07月限     96.75     96.03
ICE
ブレント08月限     92.93     92.29
ICE
ブレント09月限     89.36     89.08
ICE
ブレント10月限     86.38     86.30
ICE
ブレント11月限     83.90     84.02
ICE
ブレント12月限     81.85     82.11

オマーン原油及びドバイ原油は57日(木)「96ドル台」に下げた。

●トランプの傾向と「相場のパターン」

トランプ大統領は、原油相場が上振れると「イランに対して勝利した」「協議が進展した」「合意は近い」と繰り返す傾向がある。

前回429日(水)から55日(火)に原油相場が上振れたとき、トランプ大統領は55日(火)、ホルムズ海峡における船舶通航支援作戦「プロジェクト・フリーダム」を停止すると自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に投稿した。トランプ大統領は、イランに対して「大きな軍事的成功」を収めたと宣言し、イランとの間で「完全かつ最終的な合意に向けた大きな進展」があったと説明した。

55日(火)のトランプの「つぶやき」
ホルムズ海峡における船舶通航支援作戦「プロジェクト・フリーダム」を停止する。
イランとの間で「完全かつ最終的な合意に向けた大きな進展があった。」

55日(火)のブレント原油先物の下落
ICEブレント原油202607月限  114.44ドル → 109.60ドル
ICE
ブレント原油202608月限  107.91ドル → 104.24ドル
ICE
ブレント原油202609月限  102.57ドル →  99.39ドル

56日(水)           高値       安値
ICEブレント原油202607月限  109.02ドル    96.75ドル
ICE
ブレント原油202608月限  104.14ドル    92.93ドル
ICE
ブレント原油202609月限   99.57ドル    89.36ドル
ICE
ブレント原油202610月限   95.74ドル    86.38ドル
ICE
ブレント原油202611月限   92.71ドル    83.90ドル
ICE
ブレント原油202612月限   90.20ドル    81.85ドル

57日(木)           高値       安値
ICEブレント原油202607月限  103.88ドル    96.03ドル
ICE
ブレント原油202608月限   99.64ドル    92.29ドル
ICE
ブレント原油202609月限   95.84ドル    89.08ドル
ICE
ブレント原油202610月限   92.40ドル    86.30ドル
ICE
ブレント原油202611月限   89.58ドル    84.02ドル
ICE
ブレント原油202612月限   87.28ドル    82.11ドル

今回523日(土)のニュース
今回も基本的な要素は同じです。相場が上振れたあと「合意」進展のニュースが流れた。

518日(月)~522日(金)の高値
.                5/18  5/19  5/20  5/21  5/22
ICE
ブレント原油202607月限  112.72 111.79 111.49 109.30 106.36
ICE
ブレント原油202608月限  108.04 107.22 106.92 105.28 102.77
ICE
ブレント原油202609月限  103.26 102.65 102.24 101.00  98.88
ICE
ブレント原油202610月限   99.12  98.66  98.12  97.14  95.33
ICE
ブレント原油202611月限   95.82  95.43  94.76  93.99  92.44
ICE
ブレント原油202612月限   93.09  92.77  92.03  91.39  90.09


米ニュースサイトのアクシオスは523日(土)、米政府高官の話として、米国とイ​ランが60日間の停戦延長を含む合意に近づ‌いていると報じた。

(ⅰ)この60日間の期間中、ホルムズ海峡​は通行料なしで開放される。
(ⅱ)イランは海峡に設置し​た機雷の除去に合意する。
(ⅲ)その見返りとして、米国はイランの港湾に対する封鎖を解除する。
(ⅳ)米国はイランが石油を自由​に販売できるよう一部制裁の適用除外措置を発令​する。
(ⅴ)合意案にはまた、イランがは核兵
器を追求しないと確約する。
(ⅵ)イランはウラン濃縮計画の停止と高濃縮ウラン備蓄の撤去を巡って交渉する。

見たところ、これまでと何も変わっていない。
イランは「通行料」は徴収しない。
しかし、「保険料」あるいは「ホルムズ海峡の環境保全協力金」、または「曳船料」として徴収する可能性がある。ホルムズ海峡は「戦争前には戻らない」と考えます。

そして、「ホルムズ海峡」の問題は、パレスチナの「ガザ停戦」と同じです。
米国とイスラエルがイランに戦争を仕掛けたのは「イランの体制崩壊(転換)」が目的です。
したがって、イランがこのあと、仮にホルムズ海峡​を開放しても、米国とイスラエルによるイラン港湾に対する封鎖は「イランの体制崩壊」まで「理由をつけて」継続すると思います。

普通に、常識的に考えれば、イランはホルムズ海峡を手放すと、そのあとがない。
イランが「ホルムズ海峡​の開放」の「合意」に乗り出すとは考えにくい。

今回も55日(水)と同様に、トランプ大統領による「原油相場」の下押しの可能性が高い。
前回の55日(水)~58日(金)と同じことを繰り返しているのなら、567日安値を見当にします。

.            56日安値  57日安値
ICE
ブレント07月限     96.75     96.03
ICE
ブレント08月限     92.93     92.29
ICE
ブレント09月限     89.36     89.08
ICE
ブレント10月限     86.38     86.30
ICE
ブレント11月限     83.90     84.02
ICE
ブレント12月限     81.85     82.11

今回も前回(55日~58日)と同じことを繰り返しているのならこのあたりが見当です。

石油市場の「市場テーマ」は「サプライチェーンの再設計とその強靭化」に移行している。戦争前には戻らない。当社では、5月相場は「巡航速度の継続パターン」とお伝えしています。
526日(火)の為替も1㌦=159.15158.95158.75円」、昨日と同じところを目安にします。


4月から5月はサプライチェーンの再設計と強靭化が進展している。
このため「巡航速度の継続パターン」です。

3月のように「中東原油のプレミアム」を買っているわけではない。
3
月中東原油は、「ブレント原油+50ドル」のプレミアムを乗せて「1バレルあたり155ドル」や「同166ドル」にぶっ飛んだが、5月相場は中東原油のスポット価格のプレミアムを買い争っているわけではない。4月から5月はサプライチェーンの再設計と強靭化が進展しています。

(ⅰ)3月はホルムズ海峡閉鎖で中東原油スポット価格のプレミアムが急騰
(ⅱ)3月下旬から4月は、サプライチェーンの見直しと再設計
(ⅲ)5月はその強靭(きょうじん)化

5月相場は、あらたなサプライチェーンの「巡行速度の相場」です。
当社は「巡航速度」のイメージです。

「日本経済新聞」高橋徹編集委員による酒井則明出光興産社長インタビュー

 代替調達の進捗はどうですか。
酒井則明社長 いまは半年先、1年先の調達分の契約はむずかしく、だいたい3カ月先を見据えながら産油国と交渉しています。当社の場合、米国産や南米エクアドル産のほか、パイプライン経由でホルムズ海峡を迂回し出荷される中東産も一定程度買えています。5月は前年比でざっと半分が代替調達分。6月、7月とその比率を高め、89月ごろには石油備蓄の放出がなくてもすむ状態を目指しています。

 ナフサ不足の懸念について
酒井則明社長 石油は連産品。原油を精製する際、ナフサだけを選択的につくるわけにはいきません。もともと国内需要量を原油精製だけでは満たせず、中東からの輸入が多かった製品です。いまはアジアでの買い付けむずかしく、欧州やアフリカまで広げて調達をさぐっています。

 今後の取り組みについて
酒井則明社長 エネルギー安全保障を考えれば、中東依存度の引き下げは避けられないでしょう。ただ、あらたな調達先から、将来も安定的に買える保証はありません。中東依存度の高さは、長期で良好な関係を築いてきた裏返しです。代替調達先と同様な関係をつくれないと、あらたなリスクとなるだけです。危機前に国内消費量の約250日分あった備蓄の適正規模についても、官民でさまざまな議論が始まるのではないでしょうか。量だけなく、原油と製品のバランス、さらにナフサの備蓄制度創設もふくめて、総合的に検討する必要があります。

【1】国際原油取引の指標

ICEブレント原油先物 2026518日(月)
限月      始値   高値   安値  帳入値  終値   前日比
07
月限 2026  109.75
08
月限 2026  105.52
09
月限 2026  100.83
10
月限 2026  97.06
11
月限 2026  94.11
12
月限 2026  91.53

ICEブレント原油先物 2026515日(金)
限月      始値   高値   安値  帳入値  終値   前日比
07
月限 2026  106.58  109.75  106.26  109.26  109.47  +2.88
08
月限 2026  102.20  105.09  101.89  104.74  104.91  +2.63
09
月限 2026  98.04  100.63  97.77  100.32  100.49  +2.30
10
月限 2026  94.55  96.80  94.39  96.54  96.69  +1.94
11
月限 2026  91.85  93.71  91.64  93.49  93.60  +1.56
12
月限 2026  89.67  91.19  89.37  90.98  91.12  +1.34

【2】中東原油の価格指標

アジア諸国は、中東から離れて、代替調達先を拡大しているので、中東原油の指標はディスカウントです。

ICEブレント原油とプラッツドバイ原油の価格差
プラッツドバイ原油 5月限=「ICEブレント原油202607月限2.20ドル
プラッツドバイ原油 6月限=「ICEブレント原油202608月限3.10ドル
プラッツドバイ原油 7月限=「ICEブレント原油202609月限2.88ドル
プラッツドバイ原油 8月限=「ICEブレント原油202610月限2.29ドル

518日(月)1015のドバイ原油試算
為替、518日(月)の想定レンジ「1㌦=158.95158.70158.45円」

相場は変動しているので、おおざっぱに計算します。

プラッツドバイ原油 5月限「ICEブレント原油 7月限  111.45 2.20ドル」=109.25
プラッツドバイ原油 6月限「ICEブレント原油 8月限  106.66 3.10ドル」=103.56
プラッツドバイ原油 7月限「ICEブレント原油 9月限  102.02 2.88ドル」= 99.14
プラッツドバイ原油 8月限「ICEブレント原油10月限   98.00 2.29ドル」= 
95.71

1㌦=158.92円」で換算
プラッツドバイ原油 5月限=109.25ドル   109,200
プラッツドバイ原油 6月限=
103.56ドル   103,510 4,940円高
プラッツドバイ原油 7月限= 99.14ドル    99,100 +4,320円高
プラッツドバイ原油 8月限= 95.71ドル     95,660 +3,690円高

【3】GMEオマーン原油のディスカウント

(ⅰ)319日にかけて中東原油のスポット価格のプレミアムを買い上げた。
(ⅱ)その後、日本などアジアの主要国は、中東から離れ、他の調達先に切り替える動きが進んでいる。
(ⅲ)3月末から4月、5月相場で、中東原油はディスカウント。
(ⅳ)オマーン原油とドバイ原油はほぼ「同値圏」です。

GMEオマーン原油7月限のマーカープライス
東京時間午後530分の査定価格
日付   ICEブレント原油7月限  GMEオマーン原油7月限マーカープライス

5/15(金)   109.28ドル     106.75ドル     - 2.53ドル
5/14(木)   106.15ドル     104.81ドル     1.34ドル
5/13
(水)   106.92ドル     104.64ドル     - 2.28ドル
5/12
(火)   106.76ドル     104.74ドル     - 2.02ドル
5/11
(月)   103.82ドル     101.00ドル     - 2.82ドル

5/08(金)   100.14ドル      97.06ドル     3.08ドル
5/07(木)   100.04ドル      96.64ドル     3.40ドル
5/06
(水)   106.41ドル     103.25ドル     - 3.16ドル
5/05
(火)   112.72ドル     106.16ドル      6.56ドル
5/04
(月)   109.91ドル     102.04ドル      7.87ドル

【4】2番限の価格差 ブレント原油とプラッツドバイ原油

価格差は安定的な推移です。

日付   ICEブレント原油8月限  プラッツドバイ原油6月限

5/15(金)   104.74ドル     101.636ドル     3.104ドル
5/14(木)   101.38ドル      98.262ドル     3.118ドル
5/13
(水)   101.60ドル      98.476ドル     3.124ドル
5/12
(火)   103.83ドル     101.033ドル     2.797ドル
5/11(月)   100.39ドル      97.323ドル     3.067ドル

5/08(金)    97.57ドル      93.942ドル     3.628ドル
5/07
(木)    96.38ドル      92.816ドル     3.564ドル
5/06
(水)    97.08ドル      94.068ドル     3.012ドル
5/05
(火)   104.89ドル     102.797ドル     2.093ドル
5/04(月)   107.92ドル     104.000ドル     3.920ドル

5/01(金)   101.91ドル      97.596ドル     4.314ドル
4/30
(木)   103.39ドル     100.568ドル     2.822ドル
4/29
(水)   103.48ドル     100.968ドル     2.512ドル
4/28
(火)    98.83ドル      96.888ドル     1.942ドル
4/27
(月)    96.76ドル      95.519ドル     1.241ドル

4/24(金)    94.28ドル      93.701ドル     0.579ドル
4/23(木)    94.57ドル      93.988ドル     0.582ドル
4/22
(水)    91.83ドル      91.084ドル     0.746ドル
4/21
(火)    89.46ドル      88.212ドル     1.248ドル
4/20
(月)    87.20ドル      86.257ドル     0.943ドル

●原油CIFについて

石油連盟「原油CIF旬間速報」
521日(木)に「貿易統計4月原油CIF」(4月上旬、中旬、下旬分)が一括更新される。
6
17日(水)に「貿易統計5月原油CIF」(5月上旬、中旬、下旬分」が一括更新される。

●原油相場の焦点

参考になるのは、423日の「日報」でお伝えした「商船三井の田村城太郎社長のインタビュー」です。

(ⅰ)中東紛争が海運業界や世界のサプライチェーンに与える影響は戦争終結後も長く続く。
(ⅱ)これが終われば戦争前の状況に戻ると考えるのは楽観的だ。かつての世界には戻らない。
(ⅲ)サプライチェーンの変化が中長期的に事業運営に影響を及ぼす。
(ⅳ)安全保障のため世界全体でサプライチェーンの強靱性を考えていく必要がある。
(ⅴ)日本などアジアの主要国では、中東から離れ、他のエネルギー輸出市場へと調達先を切り替える動きが進んでいる。日本の一部石油会社は、米国産原油を確保するため、コスト増を伴いながら(パナマ運河を通る)小型船の利用に踏み切っている。

各社「安定供給」と「サプライチェーンの強靭化」に邁進している。
ここに市場の焦点があります。

3月の「中東原油のスポット価格のプレミアム」から、3月下旬~4月は「サプライチェーンの見直し」、そして5月は「その強靭(きょうじん)化」として進展している。「原油高」と言っても、3月と5月では、構造とパターンが異なります。
誰も皆、2カ月も ぼんやり過ごしてきたわけではないからです。

●本日513日(水)

3月は中東原油のスポット価格のプレミアムで「ぶっ飛んだ高値」、
これと比較すると、5月は「巡航速度の高値」、継続パターンの揉み合いです。サプライチェーンの見直しが進展したことで、3月と5月とでは、市場の構造と秩序が異なっています。

本日513日(水)のICEブレント原油先物が・・
ブレント原油20267月限「107.07ドル」
ブレント原油20268月限「103.13ドル」あたりのとき

プラッツドバイ原油 5月限 105.00ドル
プラッツドバイ原油 6月限 100.30ドル
  見当です。

為替(ドル円)は「日報」(為替)で先に送信しています。
513日(水)の想定レンジ「1㌦=157.85157.60157.35円」

ICEブレント原油先物 2026513日(水) 
限月      始値   高値   安値  帳入値  終値   前日比
07月限 2026  107.56
08月限 2026  103.60
09月限 2026  99.63
10月限 2026  96.24
11月限 2026  93.59
12月限 2026  91.27

ICEブレント原油先物 2026512日(火) 
限月      始値   高値   安値  帳入値  終値   前日比
07
月限 2026  104.23  108.45  104.23  107.77  107.69  +3.11
08
月限 2026  100.60  104.26  100.59  103.83  103.84  +2.94
09
月限 2026  97.18  100.46  97.11  100.03  100.02  +2.59
10
月限 2026  94.15  97.11  94.09  96.74  96.70  +2.44
11
月限 2026  91.69  94.33  91.64  94.03  93.97  +1.90
12
月限 2026  89.63  91.95  89.51  91.70  91.62  +1.67

●ブレント原油とプラッツドバイ原油の2番限価格差
プラッツドバイ原油20266月限
日付   ICEブレント原油8月限  プラッツドバイ原油6月限

5/13(水)
5/12
(火)   103.83ドル     101.033ドル     2.797ドル
5/11(月)   100.39ドル      97.323ドル     3.067ドル

5/08(金)    97.57ドル      93.942ドル     3.628ドル
5/07
(木)    96.38ドル      92.816ドル     3.564ドル
5/06
(水)    97.08ドル      94.068ドル     3.012ドル
5/05
(火)   104.89ドル     102.797ドル     2.093ドル
5/04(月)   107.92ドル     104.000ドル     3.920ドル

5/01(金)   101.91ドル      97.596ドル     4.314ドル
4/30
(木)   103.39ドル     100.568ドル     2.822ドル
4/29
(水)   103.48ドル     100.968ドル     2.512ドル
4/28
(火)    98.83ドル      96.888ドル     1.942ドル
4/27
(月)    96.76ドル      95.519ドル     1.241ドル

4/24(金)    94.28ドル      93.701ドル     0.579ドル
4/23(木)    94.57ドル      93.988ドル     0.582ドル
4/22
(水)    91.83ドル      91.084ドル     0.746ドル
4/21
(火)    89.46ドル      88.212ドル     1.248ドル
4/20
(月)    87.20ドル      86.257ドル     0.943ドル

4/17(金)    83.86ドル      83.068ドル     0.792ドル
4/16(木)    89.83ドル      90.057ドル     0.227ドル
4/15
(水)    88.02ドル      88.127ドル     0.107ドル
4/14
(火)    87.32ドル      87.582ドル     0.262ドル
4/13
(月)    89.78ドル      90.653ドル     0.873ドル

4/10(金)    86.82ドル      87.512ドル     0.692ドル
4/09(木)    86.55ドル      87.863ドル     1.313ドル
4/08
(水)    86.52ドル      87.358ドル     0.838ドル
4/07
(火)    92.77ドル      93.702ドル     0.932ドル
4/06(月)    92.24ドル      93.375ドル     1.135ドル

4/02(木)    91.43ドル      93.262ドル     1.832ドル
4/01
(水)    87.82ドル      88.025ドル     0.205ドル


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