Argusが 3月10日(火)、サウジアラムコのAmin Nasser最高経営責任者(CEO)に取材
サウジアラムコのAmin Nasser最高経営責任者(CEO)は3月10日、ホルムズ海峡の原油輸送が途絶え続ければ、世界の石油市場と経済全体が「壊滅的な結果」に直面すると述べた。
2月28日に米国とイスラエルによるイランへの共同攻撃が引き起こした中東戦争により、ホルムズ海峡の輸送はほぼ停止し、中東湾岸の港湾から積取られた原油が足止めされ、世界有数の産油国の一部は主要輸出ルートから遮断されている。
この混乱に加え、貯蔵施設の急速な満杯化により、OPECプラス加盟国の一部は既に生産量の削減を余儀なくされている。
2月の生産量に基づくArgus算出によると、3月9日時点で、サウジアラビア、UAE、クウェート、バーレーン、イラクの原油生産量は合計で日量620万~690万バレル減少している。
「今回の混乱は、海運や保険業界だけでなく、航空、農業、自動車、その他の産業にも深刻な連鎖反応を引き起こしている」とNasser氏は述べた。「この混乱が長引けば長引くほど、世界経済への影響はより深刻になるだろう。」
サウジアラビアは、イランによるミサイルやドローンによる中東湾岸のエネルギーインフラへの攻撃による安全保障上の脅威を受け、複数の沖合油田を閉鎖し、減産を開始したと、事情に詳しい関係筋がArgusに語った。
関係筋によると、アラムコはサファニヤ油田(Safaniya)、マルジャン油田(Marjan)、ズルフ油田(Zuluf)、アブサファ油田(Abu Safa)を閉鎖し、生産量は日量200万~250万バレル減少すると推定されている。
サファニヤ油田(Safaniya)はアラブ・ヘビーを生産し、マルジャン油田(Marjan)、ズルフ油田(Zuluf)、アブサファ油田(Abu Safa)はアラブ・ミディアムを生産してきた。
Amin Nasser最高経営責任者(CEO)はこれらの数字を確認せず、油田の名称も明らかにしなかった。同氏は、同社が日量700万バレルの東西パイプラインを利用してサウジアラビアの紅海沿岸ヤンブー(Yanbu)へ原油を輸送し、ホルムズ海峡を回避できる代替輸送経路を提供しているとだけ述べた。
「主にアラブ・ライトと一部のアラブ・エキストラ・ライトを西部に供給している。ミディアムとヘビーの地域もあるが、需要に対し十分な量があるので当面は利用していない」とNasser氏は述べた。
アラムコは、国内外の貯蔵能力も活用して顧客への供給を支援している。「顧客の需要の大部分を満たしている」とNasser氏は述べた。