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国際指標のブレント原油期近が、たとえば「1ドル」動いたからといって、オマーン原油やドバイ原油が同じ値幅を動くわけではない。

4月のオマーン原油、ドバイ原油の1カ月間の平均値は、3月査定価格から大幅安となった。

20264月査定価格                     確定値     前月比
2026
4月 プラッツ・ドバイ原油の平均値       105.697ドル -22.827ドル安
2026
4月 GMEオマーン原油マーカープライス平均値  104.735ドル -19.313ドル安
2026
4月 ドバイおよびオマーン原油の平均値     105.216ドル -21.070ドル安

データを見ながら、1カ月間の動きを確認します。

GMEオマーン原油
GMEオマーン原油6月限の41カ月間の平均値は「104.735ドル」(3月比 -19.313ドル安)
3
月相場で「中東原油のプレミアム」が相場上昇をリードしたが、4月相場では中東原油がディスカウントに転落した。原油相場のリード役は「大西洋」や「北米」に移行した。

GMEオマーン原油6月限のマーカープライス
東京時間午後530分の査定価格
日付   ICEブレント原油6月限  GMEオマーン原油6月限マーカープライス

4/30(木)   121.27ドル     111.44ドル     9.83ドル
4/29
(水)   114.75ドル     104.87ドル     9.88ドル
4/28
(火)   110.65ドル     103.41ドル      7.24ドル
4/27
(月)   108.20ドル     102.37ドル     5.83ドル

4/24(金)   106.68ドル     106.53ドル     0.15ドル
4/23(木)   103.28ドル     104.79ドル     1.51ドル
4/22
(水)    99.72ドル      99.26ドル     0.46ドル
4/21
(火)    94.70ドル      92.01ドル     2.69ドル
4/20
(月)    95.89ドル      97.51ドル    1.62ドル

4/17(金)    98.50ドル     101.91ドル     3.41ドル
4/16(木)    96.42ドル     101.25ドル     4.38ドル
4/15
(水)    95.12ドル     100.99ドル     5.87ドル
4/14
(火)    98.56ドル     102.92ドル     4.36ドル
4/13
(月)   102.13ドル     105.83ドル     3.70ドル

4/10(金)    97.53ドル     100.19ドル     2.66ドル
4/09(木)    98.02ドル     101.88ドル     3.86ドル
4/08
(水)    95.48ドル      99.06ドル     3.58ドル
4/07
(火)   110.43ドル     119.31ドル     8.88ドル
4/06(月)   108.89ドル     118.72ドル     9.83ドル

●プラッツドバイ原油
プラッツドバイ原油1番限4月限の1カ月間の平均値は「105.697ドル」(-22.827ドル安)
ドバイ原油2番限5月限も、ブレント原油7月限に対するディスカウント幅を拡大させた。
ブレント原油7月限とドバイ原油5月限の価格差を見ると、本日51日(金)のプラッツドバイ原油2026年5月限は「ブレント原油7月限-5.95ドル」あたりで始まる公算が大きい。

プラッツドバイ原油20265月限
日付   ICEブレント原油7月限  プラッツドバイ原油5月限

4/30(木)   110.40ドル     104.436ドル    5.964ドル
4/29
(水)   110.44ドル     105.957ドル     4.483ドル
4/28
(火)   104.40ドル     101.453ドル     2.947ドル
3/27
(月)   101.69ドル     100.349ドル     1.341ドル

4/24(金)    99.13ドル      98.190ドル     0.940ドル
4/23(木)    99.35ドル      98.038ドル     1.312ドル
4/22
(水)    96.18ドル      94.250ドル     1.930ドル
4/21
(火)    93.24ドル      90.332ドル     2.908ドル
4/20
(月)    90.43ドル      87.841ドル     2.589ドル

4/17(金)    86.51ドル      84.669ドル     1.841ドル
4/16(木)    93.57ドル      93.355ドル     0.215ドル
4/15
(水)    90.81ドル      91.502ドル    0.692ドル
4/14
(火)    90.42ドル      90.964ドル     0.544ドル
4/13
(月)    93.47ドル      94.667ドル     1.197ドル

4/10(金)    90.28ドル      90.765ドル     0.485ドル
4/09(木)    90.47ドル      91.883ドル     1.413ドル
4/08
(水)    90.26ドル      90.723ドル     0.463ドル
4/07
(火)   100.06ドル     102.373ドル     2.313ドル
4/06(月)   100.12ドル     102.577ドル     2.457ドル

●仮説と検証 強靭なサプライチェーンの構築
米国のイスラエルによるイラン攻撃によって、安定した航路と調達先を前提とした従来のサプライチェーンマネジメントは成り立たなくなった。

323日あたりまでは「中東原油のプレミアム」が原油相場をリードした。
しかし、3月下旬から4月相場になると「中東原油のプレミアム」を軸にした相場は失速する。
メディア報道は相変わらず、「ホルムズ海峡の封鎖」「オマーン湾の逆封鎖」や「米イラン協議」「停戦」を伝えているが、石油会社の焦点は「中東から離れた」と思います。

いつまでも「ホルムズ海峡の再開」を待っているわけにはいかない。ホルムズ海峡の通航再開には相当の時間がかかる。船舶保険の引受再開、船社・船長の安全判断、港湾・燃料補給体制の回復など、さまざまな条件がそろわなければならない。もはや戦争前の状態には戻らない。

テーマは中東から離れて、全世界に調達先を求め、輸送ルート、サプライチェーン全体の見直しに移った。4月相場で、オマーン原油やドバイ原油が失速し、それに代わって「大西洋」や「北米」の指標原油が上昇した。

東京のTOCOMプラッツドバイ原油は3月のときのような期近からプレミアムを上積みする力はすでに失い、国際指標のブレント原油先物に対してディスカウントで追随している。

当社は「価格形成の構造とパターン」を追求しています。4月相場で進展した「あたらしいサプライチェーン」の形成は、5月相場でも「強靭なサプライチェーン」として引き継ぎます。価格形成の構造と秩序の変化を視野に入れて臨みます。

アジア市場の査定時間は東京時間午後530分、午後630分に本日の査定価格を更新します。


当社は、4月相場における中東原油の下落について、「アジア需要が中東から離れ、あたらしいサプライチェーンの形成が進展した」と分析しています。

20264月査定価格                        前月比
2026
4月 プラッツ・ドバイ原油の平均値       105.697ドル -22.827ドル安
2026
4月 GMEオマーン原油マーカープライス平均値  104.735ドル -19.313ドル安
2026
4月 ドバイおよびオマーン原油の平均値     105.216ドル -21.070ドル安

サウジ原油 20264月積み アジア向け輸出価格(FOB
油種             平均値     調整項   輸出価格(本船渡し) 前月比
アラブ・スーパーライト   105.216ドル + 4.15 109.366ドル   -19.070ドル安
アラブ・エキストラライト  105.216ドル + 3.00 108.216ドル   -19.070ドル安
アラブ・ライト       105.216ドル + 2.50 107.716ドル   -18.570ドル安
アラブ・ミディアム     105.216ドル + 0.75 105.966ドル   -19.070ドル安
アラブ・ヘビー       105.216ドル ― 0.60 104.616ドル   -19.070ドル安

●あたらしいサプライチェーンの形成について

3月相場=中東原油にプレミアムをつけて急伸
中東原油は「安定供給」が損なわれたショックで、プレミアムをつけて買い争った。
3
19日にかけては「ブレント原油+50ドル」のプレミアムにぶっ飛んだ。

米国とイスラエルによるイラン攻撃によって、中東原油の「安定供給」を前提にした従来のサプライチェーンマネジメントは成り立たなくなった。「ホルムズ海峡の再開を待つ」というのでは、イスラエル、米国、イランに振り回されることになる。

4月相場=中東原油がディスカウントに移行
アジア主要国の石油精製会社は、中東から離れ、全世界に調達先を求めて、輸送ルート、サプライチェーン全体の見直しを進展させた。3月相場のように中東原油にプレミアムをつけて買い争うのではなく、調達先を中東原油から切り替えて、大西洋や北米などに「あたらしいサプライチェーンを形成する」ことになった。

中東原油に代わるあたらしい調達先に切り替えて、その輸送が具体的に進捗するにともない、それまでの中東原油のプレミアムが剥落するようになった。とくに420日以降は、GMEオマーン原油もドバイ原油のスポット価格もブレント原油に対するディスカウント幅を拡大させた。つまり、4月相場で「あたらしいサプライチェーン」が形成されるにともない、中東原油の価格形成の構造とパターンも変化した。

5月相場=強靭なサプライチェーンの構築を目指す
4月相場で進展した「あたらしいサプライチェーン」の形成は、5月相場においても「強靭なサプライチェーンの構築」として引き継ぎます。

3月相場のように中東原油にプレミアムをつけて買い争うのではなく、中東から離れて、大西洋や北米など、他の調達先に切り替えて強靭なものにしていく。米国とイスラエルによるイラン攻撃から2カ月が経過し、ホルムズ海峡の通航再開には相当の時間がかかることがわかってきた。機雷除去が必要なら、その進捗を待たなければならない。船舶保険の引受再開、船社・船長の安全判断、港湾・燃料補給体制の回復など、さまざまな条件がそろわなければならないこともわかってきた。いつまでも「ホルムズ海峡の再開を待つ」では物事は進捗しない。

アジア向け中東原油の「3月査定価格」の急騰から「4月査定価格」の大幅安は、そうした原油相場の価格形成の構造とパターンが変化したことを表しています。


当社は「安定供給」が市場テーマ―になっているとき、ブレント原油「39日」がサポート基準とお伝えしてきた。※324日の「日報」(石油-2)、325日の「日報」(石油-1)、3月26日の「日報」(石油-1)などで記しています。

【1】39日のサポート基準
「安定供給」が損なわれているとき、ブレント原油先物は「39日」がサポートとして働く。

限月             当社が想定した39日のサポート
ICEブレント202606月限     93.18 - 93.72ドル
ICEブレント202607月限     88.19 - 88.95ドル
ICEブレント202608月限     84.01 - 85.23ドル
ICEブレント202609月限     79.00 - 82.40ドル
ICEブレント202610月限     78.05 - 80.15ドル
ICE
ブレント202611月限     77.84 - 78.41ドル
ICE
ブレント202612月限     76.00 - 77.06ドル

【2】昨日のICEブレント原油先物
ペルシャ湾-ホルムズ海峡の円滑な物流機能は損なわれているので「39日」がサポートとして働く。一時的に「39日」以下に突っ込んでも、帳入値では引き戻しています。

ICEブレント原油先物 202648日(水)
限月      始値   高値   安値  帳入値  終値   前日比

06月限 2026  95.00  97.22  90.40  94.75  96.70  -6.72
07月限 2026  90.00  92.14  86.08  90.26  91.91  -3.90
08月限 2026  83.50  88.07  82.17  86.52  87.91  -1.90
09月限 2026  81.00  85.47  79.71  84.11  85.25  -0.92
10月限 2026  77.89  83.59  77.89  82.40  83.35  +0.20
11月限 2026  78.17  82.28  76.86  81.19  81.99  +0.60
12月限 2026  77.50  81.20  75.88  80.17  80.93  +0.94

〇現在、ペルシャ湾-ホルムズ海峡の円滑な物流機能は損なわれている。
〇安定した航路と調達先を前提としたサプライチェーンマネジメントは成り立たなくなった。
〇安定供給が損なわれ、供給不足の懸念は払拭されていない。
〇今回の戦争が終わっても「戦前に戻る」わけではない。
〇イランによるホルムズ海峡の管理は「制度化」していく公算が大きい。
〇その通行料徴収には、場合によっては米国も絡んでくる可能性がある。
〇さまざまな可能性があるので、具体的にわかるまでには時間がかかる。

ブレント原油先物「39日」が引き続き「サポートして働く」と考えています。

【3】47日(火)~48日(水)の情報は「混迷」している
データを集めて整理しようと思ったのですが・・
47日(火)~48日(水)の情報は根本的な基盤から「混迷」しています。

●イランによるホルムズ海峡の管理、その通行料徴収について
トランプ大統領は48日(水)午前、海峡通過船から通航料を徴収するため、イランとの合弁事業の可能性に言及した。

トランプ大統領は48日(水)、ABCニュースの取材に対し、イランがホルムズ海峡を通過する船舶に通航料を課す考えを示していることについて「アメリカとイランによる共同事業で徴収する可能性がある」と語った。その理由について、トランプ氏は「安全確保の観点や様々な勢力から海峡を守ることにもつながる」との考えを示した。

これに対しレビット報道官は、「それはわれわれが最終的に受け入れたと言ったものではない。合弁事業は大統領が提案したものだが、昨夜の声明で明確にした通り、海峡の即時かつ無制限の再開を求めており、それを実現させる」と慎重な言い回しで応えた。

●イスラエルによるレバノン戦争について
イスラエル軍は48日(水)、イランとの戦争開始以降で最大規模となる対ヒズボラ作戦を実施し、10分間で100カ所以上の司令拠点や軍事施設を攻撃したと発表した。ネタニヤフ首相は、今回の軍事作戦によりイラン政権の能力を数年単位で後退させたと評価しながらも、戦争は終結していないと述べた。

レバノン保健省は48日(水)、首都ベイルートを含む国内の複数地域に対するイスラエル軍の攻撃により、少なくとも182人が死亡したと発表した。同省によると、890人が負傷した。レバノンのサラーム首相は同日声明を発表し、イスラエル軍の攻撃で「何百人もの平和的な非武装市民」が被害を受けたとして、4月9日を国民の服喪の日にすると表明した。

フランスのマクロン大統領は48日夜、Xへの投稿で「イスラエルが本日レバノンで実施した無差別攻撃は、多数の民間人犠牲者を出した」と非難した。

イランは、イスラエルによる停戦合意違反と非難した。イランの準国営ファルス通信は、イスラエルの攻撃を受け、ホルムズ海峡の石油タンカー航行が停止されたと報じた。イランのアラグチ外相はSNSへの投稿で「イランと米国の停戦条件は明確だ。米国は選択しなければならない-、停戦か、イスラエルを通じた戦争継続か。両方を同時に取ることはできない」と断じた。

ハンガリー訪問中のバンス副大統領は記者団に対し、イスラエルが米当局者との協議の中で「交渉の成功を確実にしたい」という理由から「レバノンでの行動を少し自制する」意向を示したことも明らかにした。バンス氏は「私の理解では、イスラエル側は、レバノンでの行動を幾​分抑制することを申し​出てきた。われわれの交渉が成功することを確実​にしたいと考えていたからだ」と述べた。トランプ大統領は48日、レバノンは「この合意には含まれていない」と述べた。同地域の戦闘が広範な合意を損なうことはないとの認識を示した。

●停戦合意の基盤について
トランプ大統領は47日(火)の停戦合意の声明(Xへの投稿)で「イランからの10項目の提案が基盤」と述べていた。

「イランからは10項目の提案を受け取っており、交渉の基盤として機能すると考えている。」
「過去のさまざまな争点のほぼ全てについて、米国とイランの間で合意に達している。」

2週間の期間によって合意の最終化と履行が可能になるだろう。」

しかし、トランプ大統領は48日(水)になると、イラン側の10項目提案ではなく「米国の15項目が基になる」と強調した。「15項目の多くはすでに合意されている」と主張した。

イランの10項目案は「根本的に真剣さを欠いたもので受け入れがたく、完全に破棄された。」「イランの要求リストを合意として受け入れるという考えはまったくばかげている」と語った。

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このように情報は「混迷」しており、停戦合意の基盤からすべてが不透明になっている。
4
7日(火)~48日(水)は「混迷」しています。

事実を細部まで調べること
事実の多面性、その深さを理解すること
それを直観的にわかるように説明できること
叙述は正確で簡潔であること
それを追求するために「観測可能」な量のあいだの関係に注目したのですが・・
すべてが不透明になっている現状では、足もとのデータを「将来の推定の基準」にすることはできない。ここで「
観測可能」な量のあいだの関係を分析しても、将来のトレンドを示唆するものにはならない。

「安定供給」が損なわれているとき、ブレント原油は「39日」がサポート基準です。
そして、410日に向けた情勢と市場の動きを調べます。

●停戦合意
ドナルド・J・トランプ大統領の「X投稿」(全文)

パキスタンのシャリフ首相およびムニール元帥と協議し、私が今夜イランに対して予定していた破壊的な軍事行動の停止について両氏から要請があったことを受け、イランがホルムズ海峡の完全かつ即時、安全な再開に同意することを条件に、イランへの爆撃と攻撃を2週間停止することに同意する。これは双方による停戦となる!

この決定の理由は、われわれが既に全ての軍事目標を達成し、それを上回る成果を得ているほか、イランとの長期的な平和、中東の平和に関する最終合意に向けて大きく前進していることにある。イランからは10項目の提案を受け取っており、交渉の基盤として機能すると考えている。過去のさまざまな争点のほぼ全てについて、米国とイランの間で合意に達しているが、2週間の期間によって合意の最終化と履行が可能になるだろう。

米大統領として、また中東諸国を代表する立場として、この長年の問題が解決に近づいていることを光栄に思う。本件にご関心をお寄せいただき感謝する!

アッバス・アラグチ イラン・イスラム共和国外相の「X投稿」(全文)

イラン・イスラム共和国を代表し、地域における戦争終結に向けたたゆまぬ努力に対し、パキスタンのシャリフ首相およびムニール元帥に深い感謝と謝意を表する。

パキスタンのシャリフ首相が自身の投稿で示した友好的要請に応じ、また米国が提示した15項目の提案に基づく交渉要請、米大統領がイランの10項目提案の大枠を交渉の基盤として受け入れると表明したことを踏まえ、ここにイランの最高安全保障委員会を代表して次の通り宣言する。

イランに対する攻撃が停止されれば、われわれの強力な軍は防衛作戦を停止する。

2週間の期間にわたり、ホルムズ海峡における安全な航行は、イラン軍との調整および技術的制約への十分な配慮の下で可能となる。

●引き続き「観測可能な量」で分析する

停戦合意によって「タンカーによる原油積取業務が再開する」とは考えにくい。

この業務サイクルは基本的に月単位がベースです。5月積(出荷分)の中東原油を購入し VLCC(大型タンカー)で日本へ搬送するためには、バイヤーである石油会社は積月前月の4月中に具体的な積取数量、油種、Date Range(船積日=出荷港でのタンカーによる積取タイミング)等の諸条件についてセラーである産油国あるいはメジャーと交渉、調整を行なう必要がある。中東原油は FOB(本船渡契約)で取引されているため、バイヤーである石油会社が購入原油の輸送手段となるタンカーを手当し、セラー側と合意したDate Rangeに合わせて当該原油の出荷(積出)港へ配船する必要がある。

そうした原油積取業務が再開するためには、今回の停戦合意が最終的にどうなるか、もっと明確にならなければならない。現在は、ペルシャ湾-ホルムズ海峡の円滑な物流機能は損なわれています。

ICEブレントと「Platts Dated Brent
Dated Brentの高値、現物と先物の乖離は、北海での需要の強さを反映している。

202647日(火)
1        4月限  5月限  6月限   7月限  8月限
Dated Brent
   134.23  113.40  102.18   94.70  89.37
価格差     +24.96  +13.34  +9.41   +6.75  +4.43
1        6月限  7月限  8月限   9月限  10月限
ICE
ブレント   109.27  100.06  92.77   87.95  84.93

202646日(月)
1        4月限  5月限  6月限   7月限  8月限
Dated Brent
   133.26  113.44  101.72   93.78  88.37
価格差     +23.49  +13.32  +9.48   +6.82  +4.64
1        6月限  7月限  8月限   9月限  10月限
ICE
ブレント   109.77  100.12  92.24   86.96  83.73

202642日(木)
1        4月限  5月限  6月限   7月限  8月限
Dated Brent
   131.55  112.71  100.69   92.50  86.39
価格差     +22.52  +13.27  +9.26   +6.55  +3.85
1        6月限  7月限  8月限   9月限  10月限
ICE
ブレント   109.03  99.44  91.43   85.95  82.54

ICEブレントとDated Brentの推移
.       Dated Brent ICE Brent   Dated Brent  ICE Brent
日付        4月限    6月限      5月限    7月限

407日(火)   134.23   109.27     113.40   100.06
4
06日(月)   133.26   109.77     113.44   100.12

403日(金)   Good Friday
4
02日(木)     131.55   109.03     112.71    99.44
4
01日(水)   119.21   101.16     104.03    93.50
3
31日(火)   116.90   103.97     105.01    96.17
3
30日(月)   117.62   107.39     107.96   100.29

327日(金)   115.41   105.32     105.85    98.73
3
26日(木)   110.27   101.89     102.21    96.68

ICEブレントとプラッツドバイ原油
プラッツドバイ原油
日付       4月限   5月限   6月限   7月限   8月限   9月限  10月限
04/07
26)  119.053  102.373  93.702  88.840  85.625  83.941  82.548
04/06
26)  120.432  102.577  93.375  88.114  84.741  82.952  81.581

04/0326)  Good Friday
04/02
26)  117.251  101.989  93.262  87.595  84.041  82.137  80.662
03/31
26)  105.125  94.320  88.025  84.209  81.378  80.050  78.758

※価格差は「停戦合意」を受けて変動する可能性があるので、「410日」に向けた価格差の変化を調べます。

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〇現在、ペルシャ湾-ホルムズ海峡の円滑な物流機能は損なわれています。
〇安定供給が損なわれており、供給不足の懸念は継続している。
〇今回の戦争が終わっても「戦前に戻る」わけではない。
〇イランのホルムズ海峡の管理は「制度化」される可能性がある。
〇米国もそれに加わる可能性がある。
〇さまざまな可能性があるので、具体的にわかるまでには時間がかかる。

石油市場が「410日」に向けて、何を見てどう動くのか、それを調べます。


当社「日報」は、政治や軍事に関して何か言うことはありません。
しかし、「停戦」はあり得ないと思います。
イランは2023107日以降、2024年、2025年の「ガザ」の災禍を経験してきた。

ガザを通して「停戦」とはどういうものか、よくわかっている。
「停戦」があろうとなかろうと、ガザに対する攻撃と殺戮が止まることはなかった。
「停戦」がどういうものであるか、何であるか、ガザが教えています。

●観測可能な量で分析する
4
3日(金)以降、「Platts Dated Brent」を取り上げた。
勝手気儘な思惑を排し、できるかぎり観測可能な量を使いたいと思う。
何を計算するするにせよ「観測可能」な量のあいだの関係のみ、あるいは、現実には測定がむずかしいとしても、原理的には測定可能な量のあいだの関係を使って追求したいと考えています。

3月相場で、原油や石油製品の「安定供給」が市場テーマになった。
4
月相場では現物需給、その連鎖を具体的に分析しなければならなくなる。

現物市場の需給は、時間差で影響が顕在化してきます。
需給ひっぱくとコスト増が、時間差で拡大する可能性が高い。
今は持ちこたえていても後から効いてくる。
そのとき、現物市場から突き上げてくる可能性が高い。
「安定供給」を具体的に、各段階の需給とコストで考えなければならなくなります。

ICEブレント原油と「Platts Dated Brent
供給不足が深刻化すと、現物価格(Dated Brent)から突き上げてくる。
Dated Brent
の高騰は、北海での需要の強さを反映している。
それによって、現物と先物とのあいだで乖離がひろがる。

202646日(月)
1        4月限   5月限   6月限   7月限  8月限
Dated Brent
   133.26  113.44  101.72   93.78  88.37
価格差     +23.49  +13.32   +9.48   +6.82  +4.64
1        6月限   7月限   8月限   9月限  10月限
ICE
ブレント   109.77   100.12   92.24   86.96  83.73

202642日(木)
1        4月限   5月限   6月限   7月限  8月限
Dated Brent
   131.55  112.71  100.69   92.50  86.39
価格差     +22.52  +13.27   +9.26   +6.55  +3.85
1        6月限   7月限   8月限   9月限  10月限
ICE
ブレント   109.03   99.44   91.43   85.95  82.54

ICEブレント原油先物とDated Brentの価格差拡大
.       Dated Brent  ICE Brent   Dated Brent  ICE Brent
日付        4月限    6月限      5月限    7月限

406日(月)   133.26   109.77     113.44   100.12

4
03日(金)   Good Friday
4
02日(木)     131.55   109.03     112.71    99.44
4
01日(水)   119.21   101.16     104.03    93.50
3
31日(火)   116.90   103.97     105.01    96.17
3
30日(月)   117.62   107.39     107.96   100.29

327日(金)   115.41   105.32     105.85    98.73
3
26日(木)   110.27   101.89     102.21    96.68

ICEブレント原油とプラッツドバイ原油
供給不足が深刻化すと、現物価格から突き上げてくる。

プラッツドバイ原油
日付       4月限   5月限   6月限   7月限   8月限   9月限  10月限
04/07
26
04/06
26)  120.432  102.577  93.375  88.114  84.741  82.952  81.581

04/0326)  Good Friday
04/02
26)  117.251  101.989  93.262  87.595  84.041  82.137  80.662
03/31
26)  105.125  94.320  88.025  84.209  81.378  80.050  78.758

●アジア向け調整項
5
月のドバイとオマーンの平均値が「102ドル」なら、アラブライトの5月輸出価格(FOB)は「121.50ドル」、調整項(OSP)のかつてない引き上げになった。

サウジ原油のアジア向け本船渡し条件(FOB)は「ドバイ原油およびオマーン原油の1カ月間の平均値」に対する「各油種の調整項」で表示される。
油種         3月積み     4月積み     5月積み     前月比
スーパーライト  2.15ドル   4.15ドル  21.15ドル   +17.00ドル高
エキストラライト 1.00ドル   3.00ドル  20.00ドル   +17.00ドル高
ライト      ±0.00ドル   2.50ドル  19.50ドル   +17.00ドル高
ミディアム    1.25ドル   0.75ドル  17.75ドル   +17.00ドル高
ヘビー       2.60ドル   0.60ドル  16.40ドル   +17.00ドル高

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3月相場で、原油や石油製品の「安定供給」が市場テーマになった。
4
月相場では、現物市場の需給、その連鎖を具体的に分析しなければならなくなる。

現物市場の需給は、時間差で影響が顕在化してくるからです。
需給のひっぱくとコスト増が、時間差で拡大する可能性が高い。

今は持ちこたえていても後から効いてくる。
そのとき、現物市場から突き上げてくる可能性が高い。
「安定供給」を具体的に、各段階の需給とコストで考えなければならなくなります。

●本日47日(火)のプラッツドバイ原油の目安
プラッツドバイ原油 20264月限=「ブレント原油6月限 11.00ドル
プラッツドバイ原油 20265月限=「ブレント原油7月限  2.50ドル
プラッツドバイ原油 20266月限=「ブレント原油8月限  1.15ドル
プラッツドバイ原油 20267月限=「ブレント原油9月限  1.15ドル


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