タグ:オマーン原油

(1)

当社は「米イラン協議」について、「プロレスの興行」のようなものと考えてきた。
「場外乱闘」や「反則技」もあるかもしれないが、それによって「中止」になることはない。

その観点から6月から7月の月替わりでブレント原油9月限「71.5579.70ドル」を想定した。 
ブレント原油9月限「70.7671.55ドル」にサポートがあるとお伝えした。

そのあと、7月中旬~下旬について「71.5579.70ドル」レンジでは狭すぎるので、
7
9日(木)の「日報」で、ブレント原油9月限「71.5582.25ドル」に拡張した。

※考え方をおおざっぱに記したもので、数字の厳密さを主張するものではない。

(2)

本日714日(火)の意見
ブレント原油9月限「71.5582.25ドル」を据え置きます。
このあとも興行が続くなら、戻した上値は買う必要がないと思います。
今週の34日間は見るつもりです。

米国とイランについて、確かめなければならないことがある。
目標値と想定レンジの引き上げについては慎重であるべきだと考えています。

当社は、トランプ大統領について、イランに対し一歩も引けないところに追い詰められたように見える。トランプが、ここで一歩でも引けば、ホルムズ海峡はイランのものになる。
トランプは、ホルムズ海峡をイランに与えた大統領になる。

それを避けようと空爆や海上封鎖を実施しても、トランプが求めるような譲歩をイランから引き出すのはむずかしい。

限定的な範囲を超えた大幅なエスカレーションは、全面戦争の懸念がある。
戦争を本格再開しても、トランプがこの戦争から何を得られるのか不透明です。
イランは将来の交渉に向けて、橋頭堡を築くことが目標になる。
当社はこれまで、米イラン双方ともに「終わりの見えない経済的‌消耗」と「政治的な不確実性」は避けようとする。「米イラン協議」について「プロレスの興行」のようなものと考えてきた。

今週の34日間は目標値と想定レンジを変更せず、様子を見るつもりです。

(3)

トランプ大統領は713日(月)、ホルムズ海峡付近においてイランの港湾に出入りする船に対する海上封鎖を再開し、同海峡を通過するすべての貨物について20%の対価を受け取ると発表した。

海上封鎖は米東部時間714日午後4時(日本時間15日午前5時)から実施する。
トランプは自分のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」への投稿で「米国は今後『ホルムズ海峡の守護者』として知られることになるが、公平を期すため、この非常に不安定な地域に安全と治安を提供する任務の遂行に必要なあらゆる費用のため、すべての輸送貨物について20%の割合で対価を受ける」と表明。「そのプロセスと仕組みの形成は直ちに始まる」と付け加えた。

イランのアッバス・アラグチ外相はこのトランプの発言を次のように評価した。「米大統領は完全に正しい。ホルムズ海峡で商船の安全航行を確保する者は誰であれ、そのサービスへの対価を受け取るべきだ。」

アラグチ外相は続けて「イランは常に海峡の守護者だったし、これからも永遠にそうあり続ける。」そして「20%はもちろん高過ぎる。私たちは公平に対応する」と付け足した。

イラン軍最高司令部ハタム・アル・アンビヤは、米国がホルムズ海峡の「管理に干渉する」ことは許さないと表明していた。同司令部のイブラヒム・ゾルファガリ報道官は、イランメディアが報じた声明で、同海峡における米国の「度重なる冒険主義と悪意ある行動」が「地域の安全保障、国際貿易、石油タンカーや商船の航行を深刻な危険にさらしている」と主張。米国とのいかなる協力も、イランの主権に対する「戦争」行為とみなされるとし、紛争が拡大すれば「戦争の炎は地域全体の国々を巻き込むことになる」と警告した。

713日(月)のトランプ大統領の「ホルムズ海峡制圧」「20%徴収」の声明が何を意味すのか不明です。

ロイター通信によると、国際海事機関(IMO)の報道官は「IMOは国際航行に利用される海峡の通過料徴収に断固として反対する」と述べた。そして「単に海峡を通過するためだけに義務的な通行料を導入する法的根拠は一切ない」と付け加えた。

プロレスラーがののしり合っているように見える。
ホルムズ海峡の支配権をめぐる米国とイランの争いは、両国の戦争終結の取り組みを頓挫させる可能性があるが、一歩も引けないところに追い詰めていると思います。イランは将来の交渉に向けて、橋頭堡を築くために何でもする公算が大きい。

(4)

米国とイランの覚書(MoU)と協議が、このあとも続いて行くなら、ブレント9月限「71.5582.25ドル」予想の基本を据え置きます。このあとも興行が続くなら、戻した上値を買う必要はないと思います。

しかし、この点は今週の34日間様子を見て、確認します。
ペルシャ湾岸諸国からなんらかの動きがあると思います。


228日、米・イスラエルが共同でイラン攻撃。
イランはその後、イスラエルと湾岸地域の米国の標的および同盟国を攻撃した。
米国とイランは617日、戦争終結に向けた協議を促進することを目的とした「覚書」(MoU)に署名した。

7月相場のレンジ、ブレント原油9月限「71.5582.25ドル」
(ⅰ)当社は「米イラン協議」について、「プロレスの興行」のようなものと考えてきた。「場外乱闘」や「反則技」もあるかもしれないが、それによって「中止」になることはない。興行が続いているとき、2月末の米国とイスラエル共同のイラン攻撃以前の値段に下がることはない。
→ ブレント原油9月限では「70.7671.55ドル」がサポートになる。

(ⅱ)米イラン双方ともに「終わりの見えない経済的‌消耗」と「政治的な不確実性」は避けようとする。このため興行を中止にしない。
 7月相場のレンジとして、ブレント原油9月限「71.5579.70ドル」を想定した。

  7月中旬~下旬のレンジについて「71.5579.70ドル」では狭すぎるので、
  7
9日(木)の「日報」で、ブレント原油9月限「71.5582.25ドル」に拡張した。

現在、7月相場レンジについて、ブレント9月限「71.5582.25ドル」を想定しています。

●インサイドデイをめぐるテクニカルな思惑
ICEブレント原油先物は78日(水)、9日(木)が「インサイドデイ」であったことから、
7
10日(金)は9月限を「75.44ドル」以下に押し込もうとした。

週末710日(金)のICEブレント原油先物は、売り方が無理をして、商いが薄くなったところを9月限「75.44ドル」以下に押し込んだ。これはテクニカルな思惑であり、こういう技術的な策動は継続することはない。

本日713日(月)は高寄りしているので、大丈夫です。

ICEブレント9月限「71.5582.25ドル」レンジを想定します。
粘ばい(ねばい)動きが継続します。

ICEブレント原油先物 2026713日(月)
限月       始値   高値   安値  帳入値  終値   前日比
09
月限 2026  78.00
10
月限 2026  78.35
11
月限 2026  77.53
12
月限 2026  76.77
01
月限 2027  76.28
02
月限 2027  75.80
03
月限 2027  75.24

ICEブレント原油先物 2026710日(金)
限月       始値   高値   安値  帳入値  終値   前日比
09
月限 2026  76.15  77.52  75.22  76.01  75.22  -0.68
10
月限 2026  76.06  77.35  75.24  76.03  75.27  -0.53
11
月限 2026  75.76  76.87  74.96  75.80  75.09  -0.40
12
月限 2026  75.40  76.36  74.63  75.50  74.82  -0.63
01
月限 2027  74.99  75.88  74.28  75.17  74.31  -0.42
02
月限 2027  74.64  75.40  73.92  74.82  73.97  -0.40
03
月限 2027  74.28  74.93  73.57  74.47  73.79  -0.23

ICEブレント原油先物 202679日(木)
限月       始値   高値   安値  帳入値  終値   前日比
09
月限 2026  78.99  79.25  75.58  76.30  75.90  -3.58
10
月限 2026  78.60  78.67  75.52  76.20  75.80  -3.13
11
月限 2026  77.93  78.09  75.26  75.87  75.49  -2.84
12
月限 2026  77.50  77.55  74.99  75.55  75.45  -2.35
01
月限 2027  76.85  77.07  74.68  75.22  74.73  -2.30
02
月限 2027  76.33  76.59  74.34  74.87  74.37  -2.29
03
月限 2027  75.92  76.12  74.01  74.53  74.02  -2.21

ICEブレント原油先物 202678日(水)
限月       始値   高値   安値  帳入値  終値   前日比
09
月限 2026  76.17  80.59  75.44  78.02  79.48  +3.54
10
月限 2026  75.93  79.83  75.22  77.57  78.93  +3.21
11
月限 2026  75.60  79.01  74.91  77.03  78.31  +2.93
12
月限 2026  75.27  78.32  74.62  76.60  77.80  +2.75
01
月限 2027  74.88  77.72  74.33  76.20  77.03  +2.34
02
月限 2027  74.58  77.14  74.03  75.81  76.66  +2.32
03
月限 2027  74.26  76.64  73.67  75.43  76.23  +2.23

●本日713日(月)のプラッツドバイ原油について
ICEブレント原油とプラッツドバイ原油の価格差は、原油相場が上昇するときに縮小する。
プラッツドバイ原油はブレント原油との価格差を詰めるので、値動きが拡大します。

本日713日(月)のプラッツドバイ原油は、ICEブレント原油との価格差を詰めます。

プラッツドバイ原油7月限
=「ブレント原油9月限」に対し「-6.5ドル」→「-5.5ドル」に詰める可能性が高い。

プラッツドバイ原油8月限
=「ブレント原油10月限」に対し「-4.60ドル」→「-4.00ドル」に詰める可能性が高い。

プラッツドバイ原油1番限7月限は「1カ月間の平均値」を基準にしますが、
プラッツドバイ原油2番限8月限、3番限9月限は、ディスカウントの価格差を詰めて上昇するので、中東原油の値動きが拡大すると思います。

プラッツドバイ原油(CMEのデータ)
CMEのデータを記します。
以下、省略


国際原油取引の指標はICEブレント原油先物。
その79日(木)の「高値/安値」は、前日78日(水)の「高値/安値」の範囲内であった。
つまり、インサイドデイ。

したがって、本日710日(金)のブレント原油先物は、売り方が9月限「75.44ドル」以下を試しに来る可能性が高い。市場人気は通例、短期バイアスに追従するので、9月限「75.44ドル」以下に動くと、思惑人気もこれに追随する可能性が高い。
この点に注意しておく必要があります。

本日710日(金)は、東京時間午後530分のアジア査定時間に向けて、ブレント原油9月限を「75.44ドル」以下を試しに来る動きを想定し、その中にあっても、原油相場が「粘ばい(ねばい)動き」を継続できるかどうかを調べます。

【1】インサイドデイ、ICEブレント原油先物の攻防の焦点
ICEブレント原油先物は78日(水)、9日(木)が「インサイドデイ」であったことから、
本日10日(金)は売り方が9月限を「75.44ドル」以下に押し込もうとすると思います。

ブレント原油9月限が「75.44ドル」以下に押したとき、市場人気は「短期バイアスのテクニカルに追従する」可能性が高い。市場人気は、動いた方向に追従しやすい特徴があります。

本日10日(金)はそうした点に注意します。
当社は引き続き、ブレント9月限「71.5582.25ドル」レンジを想定します。

ICEブレント原油先物 202679日(木)
限月      始値   高値   安値  帳入値  終値   前日比
09
月限 2026  78.99  79.25  75.58  76.30  75.90  -3.58
10
月限 2026  78.60  78.67  75.52  76.20  75.80  -3.13
11
月限 2026  77.93  78.09  75.26  75.87  75.49  -2.84
12
月限 2026  77.50  77.55  74.99  75.55  75.45  -2.35
01
月限 2027  76.85  77.07  74.68  75.22  74.73  -2.30
02
月限 2027  76.33  76.59  74.34  74.87  74.37  -2.29
03
月限 2027  75.92  76.12  74.01  74.53  74.02  -2.21

ICEブレント原油先物 202678日(水)
限月      始値   高値   安値  帳入値  終値   前日比
09
月限 2026  76.17  80.59  75.44  78.02  79.48  +3.54
10
月限 2026  75.93  79.83  75.22  77.57  78.93  +3.21
11
月限 2026  75.60  79.01  74.91  77.03  78.31  +2.93
12
月限 2026  75.27  78.32  74.62  76.60  77.80  +2.75
01
月限 2027  74.88  77.72  74.33  76.20  77.03  +2.34
02
月限 2027  74.58  77.14  74.03  75.81  76.66  +2.32
03
月限 2027  74.26  76.64  73.67  75.43  76.23  +2.23

【2】7月中旬~下旬のレンジについて
当社は629日(月)の「日報」で「仮説」をお伝えした。
米国とイランの覚書(MoU)は継続している。
7月相場のレンジとして、ブレント原油9月限「71.5579.70ドル」。

(ⅰ)興行が続いているとき、2月末の米国とイスラエル共同のイラン攻撃以前の値段に下がることはない。
→ ブレント原油9月限では「70.7671.55ドル」がサポートになる。

(ⅱ)米イラン双方ともに「終わりの見えない経済的‌消耗」と「政治的な不確実性」は避けようとする。このため興行を中止にしない
 7月のレンジとして、ブレント原油9月限「71.5579.70ドル」を想定した。

(ⅲ)7月中旬から下旬を考えたとき、ブレント原油9月限「71.5579.70ドル」では、想定レンジとして狭すぎる。
→ 
昨日79日(木)、ブレント原油9月限「71.5582.25ドル」に拡張した。

現在は、7月中旬~下旬のレンジについて、ブレント9月限「71.5582.25ドル」を想定しています。

----------------------------------------------------------------------------------

本日710日(金)の注意点
冒頭で記したように、78日(水)、9日(木)が「インサイドデイ」であったことから、
本日10日(金)の相場は、ブレント原油9月限を「75.44ドル」以下に押し込もうとする動きが続くと思います。

ブレント原油9月限を「75.44ドル」以下を幾度か試しに来る動きを想定します。
しかし、その中にあっても、9月限「75.44ドル」で粘ばい(ねばい)動きを継続できるかどうかを調べます。ここが重要な攻防になる可能性が高い。

【3】本日710日(金)のプラッツドバイ原油について
おおざっぱな見当
プラッツドバイ原油7月限=ブレント原油 09月限6.50ドル
プラッツドバイ原油8月限=ブレント原油10月限4.05ドル
プラッツドバイ原油9月限=ブレント原油11月限3.45ドル


本日79日(木)の「日本経済新聞」3面には「米、イラン原油再び禁輸」、
「商船攻撃に報復、海峡巡り食い違い」「トランプ氏 停戦終わった」との記事があります。

しかし、当社は、プロレス興行は続いていると考えています。
興行が続いていることを前提に分析します。

●プロレスの興行
当社は「米イラン協議」を「プロレス興行」のようなものとお伝えしてきた。

「場外乱闘」や「反則技」があっても、それによって「中止」になることはない。
興行はナンダカンダと長引き、長期化する可能性が高い。

●プロレス興行中の原油相場
6
29日(月)の「日報」で、当面の7月相場のレンジとして、ブレント原油2026年9月限「71.5579.70ドル」を展望した。

(ⅰ)プロレス興行が続いているとき、2月末に米国とイスラエルが共同でイラン攻撃をおこなったときより前の値段にまで下落することはない。
→ ブレント原油9月限では「70.7671.55ドル」がサポートになる。

(ⅱ)米イラン双方ともに「終わりの見えない経済的‌消耗」と「政治的な不確実性」の局面に突入するような事態は避けようとする。
 → このため米国とイランの覚書(MoU)は継続する。
7月相場の継続可能なレンジとして、ブレント原油9月限「71.5579.70ドル」を想定した。

78日(水)~79日(木)
昨日78日(水)から「停戦が終わった」との報道がある。
しかし、原油相場の値動きは「継続パターン」です。

当社が想定したレンジにあり、値動きを見るかぎり、プロレス興行は続いていると思います。

米国とイランは、互いに圧力を持続させている。その一方で、米イラン双方ともに「終わりの見えない経済的‌消耗」と「政治的な不確実性」の局面に突入することは避けようとする。なによりイラン指導部は短期的な資金の獲得に執着している。
当社は、米国とイランの覚書(MoU)は継続していると分析しています。

●プロレス興行の継続、7月中旬~下旬のレンジについて
629日(月)の「日報」で、当面の7月相場について
ブレント原油9月限「70.7671.55ドル」にサポート

ブレント原油9月限「71.5579.70ドル」レンジ、と想定した。

7月中旬から下旬に向けてもそれを引き継ぎます。
但し、このあとのレンジ予想は少し拡張します。
ブレント原油9月限「71.5579.70ドル」は狭すぎるので、7月中旬から下旬のレンジは
71.5582.25ドル」に拡張します。

ブレント原油9月限の範囲は「71.5582.25ドル」に拡張します。

国際原油取引の指標、ICEブレント原油先物
ICE
ブレント原油先物 202678日(水)
限月       始値   高値   安値  帳入値  終値   前日比
09
月限 2026  76.17  80.59  75.44  78.02  79.48  +3.54
10
月限 2026  75.93  79.83  75.22  77.57  78.93  +3.21
11
月限 2026  75.60  79.01  74.91  77.03  78.31  +2.93
12
月限 2026  75.27  78.32  74.62  76.60  77.80  +2.75 
01
月限 2027  74.88  77.72  74.33  76.20  77.03  +2.34 
02
月限 2027  74.58  77.14  74.03  75.81  76.66  +2.32 
03
月限 2027  74.26  79.64  73.67  75.43  76.23  +2.23

●本日79日(木)のプラッツドバイ原油について
おおざっぱな見当
プラッツドバイ原油7月限=ブレント原油 09月限-6.60ドル
プラッツドバイ原油8月限=ブレント原油10月限-4.05ドル
プラッツドバイ原油9月限=ブレント原油11月限-3.15ドル

あくまで、おおざっぱなものです。
価格形成のパターンが、再び、変化しているので、上記の試算は目安です。


●日本経済新聞
本日77日(火)の「日本経済新聞」3面に大見出しで「原油価格に先安観」
OPECプラス増産/ホルムズ海峡通航再開」「中国の需要回復鈍く」という記事。
リード「原油価格にさらなる下押し圧力がかかる。ホルムズ海峡の実質封鎖で滞っていた中東からの供給が回復する中、石油輸出国機構(OPEC)プラスは増産を決めた。中国を中心に需要が鈍く、市場では先安観が浮上している。」、記事では「市場の目線はすでに2026年後半から27年にかけての供給過剰予測に向かっている。有志国による自主減産は9月にも終了する可能性があり、供給が増えやすい。」

物事の始まりと終わりについて
ここで「日本経済新聞」を取り上げたのは、物事の始まりと終わりを考えるためです。
つまり、「日本経済新聞」のサラリーマンが、ここに来て豊富な材料を手掛かりに「
先安観」の記事を書くことができるようになった意味をハッキリとらえておく必要がある。

当社は「日本経済新聞」を先行指標ではなく、周回遅れの遅行指標にしています。

中東原油のスポット価格は、319日高値から「100ドル」下げた。
相場が「100ドル」下げると、あたりいちめん「弱材料」です。
検索すれば、それを理由づける「材料」はいっぱい手に入る。

しかし、相場が「100ドル」下げたあとに、そこらに出回っている「弱材料」をつなぎ合わせて「市場では先安観が浮上している」などと主張し、将来の推定の基準」にするのは愚行です。今朝の「日本経済新聞」3面「原油に先安感」の記事はそういうものです。

「日本経済新聞」が大見出しで「原油価格に先安観」と書いても、すでに「100ドル」下げたあとにここからさらに下げが始まるわけではない。その佳境は過ぎている。サラリーマンが「弱材料」を集めて理路整然とした作文を仕上げたとき、それは終わっている可能性が高い。当社は、物事の始まりと終わり、タイミングを示唆していると考えます。

原油の価格形成は6月16日以降、7月相場で順ザヤに変化しているからです。

原油相場の順ザヤ
中東原油のスポット価格は6月相場で、ICEブレント原油に対してディスカウントを拡大して下落した。それだけでなく、616日からはプラッツ・ドバイ原油の価格形成が順ザヤに転換した。
7
月の月替わりからは、ICEブレント原油も順ザヤになった。

価格形成のパターンが変化しているとき、市場も変化している可能性が高い。
市場が変化しているとき、先行きの利益の確保が不透明になり、石油会社の思惑も極限にまで振れる。サウジアラムコの8月ターム「調整項」の予想以上の引き下げもそれを反映している。

ところが、今朝の「日本経済新聞」3面「原油価格に先安観」には順ザヤの言及がない。

「日本経済新聞」は、相場が下げたあとの弱材料を集めて「先安観が浮上している」と主張する。「市場の目線はすでに2026年後半から27年にかけての供給過剰予測に向かっている。有志国による自主減産は9月にも終了する可能性があり、供給が増えやすい。」と弱人気を煽る。

現在の7月相場で2026年後半から27年にかけての供給過剰予測」が焦点になっているなら、価格形成の段差は先限にあるはずだが、実際はその逆のことが起きている。616日~77日に至る原油相場における重要な変化は順ザヤです。

このかん「価格形成の構造とパターンの変化」は期近にある。
段差は1番限、2番限、3番限にあり、期近が安い順ザヤへの転換です。

「日本経済新聞」は、6月16日以降の「価格形成の構想とパターンの変化」について分析がなく、順ザヤ化に関する言及がない。「日本経済新聞」の周回遅れの作文が、社会的にどのような役割を演じる結果になるのか、考えてみるべきだと思う。

ICEブレント原油先物 202676日(月)
限月       始値   高値   安値  帳入値  終値   前日比
09月限 2026  71.90  72.61  71.02  71.99  72.01  +0.07
10
月限 2026  72.11  72.78  71.34  72.24  72.27  +0.13
11
月限 2026  72.24  72.83  71.51  72.40  72.41  +0.15
12
月限 2026  72.15  72.80  71.58  72.48  72.47  +0.25
01
月限 2027  72.00  72.66  71.53  72.45  72.50  +0.40
02
月限 2027  71.69  72.48  71.39  72.34  72.38  +0.47
03
月限 2027  71.50  72.30  71.23  72.18  72.22  +0.50

●プラッツドバイ原油(CMEのデータ)
CMEのデータを記します。
GMEオマーン原油マーカープライス

東京時間午後530分((GMT 08:30)のGMEマーカープライスです。

●当社の立場と意見

現在は、ドバイ原油もブレント原油も、期近が安い順ザヤです。
ブレント原油9月限「70.7671.55ドル」にサポートがある。
ブレント原油9月限「71.5579.70ドル」レンジを展望しています。

当社は、ブレント原油9月限「70.7671.55ドル」のサポートを確かめています。
このサポートを確認したあと、ブレント原油9月限「71.5579.70ドル」を展望します。

ここのサポートを確認すれば、ドバイ原油はブレント原油との価格差を詰めて、反発すると考えています。

価格形成のパターンが「順ザヤ」に移行したことについて
一般的に言って、価格形成のパターンが変化するとき、市場も変化している。
市場が変化するとき、石油会社の競争もあたらしい局面に移り、利益確保が焦点になる。
市場が変化しているときは、先行きの利益の確保が不透明になり、思惑が極限にまで振れる。
今朝のサウジアラムコの8月ターム「調整項」引き下げも、それを反映している。

今は変化しているときです。
毎日、確かめながら行くしかないと考えています。
ブレント原油が「1ドル」動くとき、ドバイ原油は価格差の伸縮で「3ドル」動く場合がある。

当社「日報」は、ブレント原油9月限「70.7671.55ドル」にサポートがあると考えて、7月相場で「71.5579.70ドル」を展望しています。


↑このページのトップヘ