カテゴリ:原油相場 > タンカー運賃

中東―中国航路のスポット運賃市況は32日(月)ワールドスケール(WS410.44と、前週末の224.72から急騰した。ただし、イランへの攻撃開始以来、実際の成約は確認されていない。
出所:海事プレス ONLINE

VLCCスポット運賃市況については
2026
225日「タンカー(VLCC)運賃WS200超えの高騰」
https://shikyo.officialblog.jp/archives/14255989.html

「中東―中国」のワールドスケール(WS
03/02
03/06週平均値
02/23
02/27週平均値    209.47

02/1602/20週平均値    156.35
02/09
02/13週平均値    135.96
02/02
02/06週平均値    139.09
01/26
01/30週平均値    103.70
01/19
01/23週平均値    123.95
01/12
01/16週平均値    103.19
01/05
01/09週平均値    61.58

12/1512/19週平均値    120.75
12/08
12/12週平均値    125.30
12/01
12/05週平均値    124.55
11/24
11/28週平均値    137.29
11/17
11/21週平均値    129.60
11/10
11/14週平均値    114.59
11/03
11/07週平均値    111.43
10/27
10/31週平均値    114.37
10/20
10/24週平均値    89.61
10/13
10/17週平均値    94.92
10/06
10/10週平均値    76.48
09/29
10/03週平均値    86.81
09/22
09/26週平均値    100.80
09/15
09/19週平均値    103.69
09/08
09/12週平均値    81.53
09/01
09/05週平均値    66.87
08/25
08/29週平均値    66.36
08/18
08/22週平均値    61.86

タンカー運賃市況がさらに一段高となった。
2
25日(水)の海運ニュースは「WS 200超えの急騰」!

中東―中国航路のVLCCスポット運賃市況が騰勢を強めた。
2
24日のワールドスケール(WS)は205と「WS 200」を突破した。
低硫黄油(VLSFO)使用時の日建て傭船料換算で197000ドル程度とみられ、一段高の局面に入った。3月積み商談の活発化やイラン情勢への警戒、船主側の高値志向が重なり、市況を押し上げている。

224日(火)―25日(水)のニュース要約
●米イランの紛争前に中東原油のアジア向け輸出が急増
●ベネズエラ原油の輸出が「正規の油送船」を使うようになった
●さらにインドがロシア原油の調達を削減
●海運市場におけるプレイヤーの寡占化

海運業界筋によると、原油輸送コストが6年ぶりの高値に上昇した。米イラン間の紛争発生を懸念し、その前にチャーター船の予約を急いだことによって、中東からの原油輸出が急増したことによる。

中東から中国へ最大200万バレルの原油を輸送する大型原油タンカー(VLCC)のチャーターコストは年初から3倍に上昇した。海運分析会社「Kpler」のデータによると、20262月の中東産原油輸出量は日量1,900万バレルを超え、20204月以来の高水準となった。サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、イランが輸出量を牽引し、インドはロシア産原油の輸入を削減したことで原油需要が増加した。

大型原油タンカー(VLCC)のスポット運賃高騰は、ベネズエラ産原油が従来の低品質船団ではなく正規の油送船で輸送されていること、OPECプラスの増産、そして、とくにロシア産から中東産に切り替えたインドからの堅調な原油需要など、多くの支援材料の結果である。

VLCC の運賃高騰は、小型の「スエズマックス」「アフラマックス」のタンカー市場にも影響を与える可能性がある。これらのタンカーは石油製品の輸送に使われている。

米イラン紛争
米国がイランを攻撃し、イランがペルシャ湾岸石油輸出のボトルネックであるホルムズ海峡の封鎖で対抗したとき、VLCCスポット運賃市況はさらに上昇する可能性がある。

傭船者はスケジュールの不確実性を回避するために、より早い時期に予約を取る。船主は、当該地域への寄港に対して補償を求める。

船腹需給がタイト化
数百隻もの老朽船が、保険に加入しておらず、イランやロシアから制裁対象の原油を輸送する「影の船隊」に売却されているため、世界のタンカー船隊が縮小している。海運市場筋によると、石油メジャーはこれらの船舶を利用しなくなり、今後3年間で船隊が補充されるまでは船舶供給を逼迫させると予想している。

プレイヤーの寡占化
韓国のSINOKORは世界最大のVLCC運航会社。情報筋によると、韓国の海運会社SINOKORは最近、VLCCの主要購入者として「台頭」した。海運関係者は、同社がスポット市場で78隻のVLCCを保有していると推定している。この数は次の四半期中に少なくとも88隻に増加すると予想している。これは、最終的に船隊が100隻を超え、場合によっては120130隻に達する可能性があることを意味する。

SINOKOR88隻を保有し、現在最大のVLCC運航会社であり、スポット取引の24%、世界のVLCC船隊の12%を占めている。これはこの市場における前例のない寡占化を示している。

VLCC業界全体は堅調に推移すると予想されており、運航会社はより高い運賃を請求できるようになる。高騰する海上運賃は石油精製会社の利益に影響を与える可能性がある。

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