カテゴリ:外国為替 > 金融政策

高市早苗政府は、日本銀行政策委員会に自らが選任した審議委員を送り込んでいる。
高市早苗は「過去問題集」から解法を見つけるのが「勉強」と思い込んでいる。
デフレと金融緩和の「過去問題集」で勉強してきたので、目の前の物価上昇にも「デフレへの後戻り」を怖れて「金融緩和」に固執する。

「あつものにこりてなますをふく」(羹に懲りて膾を吹く)。

20264月 浅田統一郎 審議委員就任(6月利上げに反対投票)
2026
6月 佐藤綾野 審議委員就任
佐藤綾野審議委員は630日(火)午後5時から就任記者会見に臨んだ。

今の日本は、デフレか、インフレどちらなのか?
今の円安は、プラスか、マイナスどちらなのか?
こうした質問に答えられない審議委員がこれで2人目になった。

佐藤綾野審議委員就任記者会見(2026630日)
私は今日審議委員を拝命したばかりですので、次回の会合に向けてしっかり準備をしてまいりたいと思っております。・・本日審議委員になったばかりですので、この場においてはですね、今回の政策決定会合で決まった内容について、および私の政策スタンスについては、コメントは差し控えたいと思います。まずは、次回会合に向けて、内外の情勢あるいはサーベイ・データやヒアリング情報なども含めて参考にしながら、私の経済・物価情勢についての分析を深めて、次回の会合でしっかり議論していきたいと考えております。

(問)佐藤委員はですね、ここからの円安が日本経済にどのような影響を与えるのか、プラスかマイナスなのか、そちらどういうふうにお考えかお願いします。

(答)円安の影響に関しましてはですね、一般論で申し上げますと、円安に振れることはですね、輸出企業の企業収益あるいはインバウンドの需要の増加によるプラスの影響もある一方で、輸入物価の上昇を通じて、家計のですね、実質所得の減少、あるいは中小企業の負担増などのマイナスの影響もございます。昨今はですね、企業の賃金や、あるいは価格の設定行動が積極化しておりますので、以前と比べますと、為替の変動が物価に影響を与えることが大きくなる可能性もエビデンスとして多少出てきている可能性があります。ですのでそうした動きがですね、予想物価上昇率を通じて基調的な物価上昇率に影響を及ぼす可能性を留意して、今後、為替動向についてしっかりと見極めていく必要があるのではないかと考えております。

(問)(黒田東彦前日本銀行総裁の)異次元緩和およびその出口についての評価なんですけれども、その評価を踏まえたうえで、今の日本っていうのはデフレ、インフレどちらなのか、企業や家計のデフレ・ノルムって言われたものはもう解消されたとみていいのか、その点についてお願いします。

(答)(異次元緩和からの)出口についてですが、現在、日本銀行は金融政策の正常化を行っているところではございますが、インフレかデフレかと申し上げますと、多少のインフレ上振れリスクというのは観察されるところがあるかもしれないですが、まだノルムとしてはそれほど強いものではないのかなというふうなところですが、引き続き事務方の説明もよく聞きまして、私なりにデータを精査して考えていきたいと思っております。

(問)先ほどの質問で物価上昇について、そこまで強くないのではないかというふうな趣旨の発言だったと思うんですけども、そういうふうに考えられる根拠を伺えますでしょうか。

(答)足元のやっぱり消費者物価指数などなどについてはあまり高くない、ただし、将来のインフレ期待がですね、強くなってる可能性があるっていうことで、今後ですね、私も審議委員に就任したばかりですので、これから事務方の説明もよく聞きましてデータを精査して、次回の決定会合でしっかり議論していきたいと思っております。

(問)物価情勢をどうご覧になっているのかというのを一点伺わせてください。先ほどのご発言の中で、基調的なインフレについて、まだノルムとしては強くないといったような趣旨のお話だったと思うんですけれども、逆にデフレに逆戻りして景気低迷に再び陥ってしまうリスクっていうのをどれくらいお感じになってらっしゃいますでしょうか。また、そうなるリスクがあるとしたら、どんな経済的条件が重なったときにそう陥る可能性があるとご覧になってますでしょうか。

(答)まず一点目につきましては、先ほども申し上げましたが、足元の消費者物価指数などはあまり強い値ではないかと思いますが、企業物価であったりとか、あるいは日銀推計の物価については、わりと強い値が出ているということで、いろんな物価指標がありますので、そういうのをですね、総合的に勘案して判断していかなければならないんだなというふうには考えております。二点目につきましては、ノルムについて強くないというか、デフレに陥るリスクっていうのは、私の方からはコメントはですね、差し控えたいと思います。今後、日本銀行の優秀なスタッフのもとでいろいろ説明を聞きながら、自分の判断を作っていきたいとそのように考えております。

(問)二点お願い致します。一点目、高市政権となって指名された二人目の審議委員となられるかと思いますが、高市政権から求められている期待されている点というところをどのように認識をされているのか。また、金融政策の独立性についてどのようにお考えかというところを教えてください。二点目が黒田元総裁の大規模金融緩和についてどのように評価されているのか、成果と副作用の両面のそれぞれ教えて頂ければ幸いです。

(答)一点目につきましては、特に高市総理から何か特別な指示があったわけではございません。しかしながらですね、高市政権は強く豊かな日本列島ということでスローガンを掲げておりますので、私も物価の安定を通じて日本経済の発展という目標を持って日本銀行の仕事をしていきたいとそのように考えております。独立性に関しましては、日本銀行法で第 3 条ですかね、日本銀行の通貨および金融の調節における自主性は尊重されなければならないと明確に定められておりますので、そういう意味でいうと、現在の 2%の物価目標を守っていくことっていうのが一番重要なことではないかというふうに考えております。

二点目のですね、大規模緩和についてなんですが、私はアベノミクスの大規模緩和に関しては一定の効果があったのではないかと考えております。一つは雇用の改善、二つ目で株価も上がりましたし、あとはいろんな指標がですね、アベノミクスのところから上がっていくことが観察されるので、一定の評価をしてはいいのではないかと思います。一方で、物価安定目標っていうのが 2013 年の 1 月からですかね、日本銀行と政府の共同声明に盛り込まれていたのですが、2%の目標が達成できなかったということに関してはマイナスの評価になるのかと思います。

責任ある積極財政についてはですね、財政運営についての話なので、政府や、あるいは国会の判断によるものでありまして、日銀の所管ではないと考えますので、これについてはコメントを差し控えたいと思います。そのうえで、利上げが高市政権の目指すべき財政政策との兼ね合いについてですが、これもですね、様々な考え方があると思いますけれども、今後ですねもう少しですね、事務方の説明を聞きまして考えていきたいと、そのように思っております。

1㌦=160円台」は、高市早苗政府の経済政策、金融政策、財政政策の持続可能性に対する信認の低下を表しています。「1㌦=160円台」というのは、そういうものとして理解しています。


1㌦=160円台」は、高市早苗政府の経済政策、金融政策、財政政策の持続可能性に対する信認の低下を表しています。「1㌦=160円台」というのは、そういうものとして理解しています。

●ロイター
[東京 630日 ロイター] - 政府は630日(火)の経済財政諮問会議で、2027年度予算編成の前提となる骨太の方針(経済財政運営と改革の基本方針)の原案を示した。日銀に対し​ては適切な金融政策運営の重要性を強調する一方、手取り収入を増やすため社会‌保障負担率の引き下げを前提に目標を検討するなどと記載した。焦点の消費税減税などについては与野党の調整を踏まえ7月中にも盛り込む。高市早苗首相は、7月中旬までの閣議決定を目指すとしている。金融政策については「安定的な物​価上昇の実現に資する適切な金融政策運営を伴うことが非常に重要」とし、「日銀に​は日銀法第4条及び政府・日銀共同声明の趣旨に沿って政府と緊密に連携し、賃金と物価の好循環を確認しつつ、2%の物価安定目標の持続的・安定的な​実現に向けて適切な金融政策運営を行うことを期待する」とした。

●高市早苗政府はインフレではなく「デフレ」と闘う(政府・日銀の共同声明)
高市早苗政府はインフレが昂進しているなかでも「デフレ」脱却に重心があるように見える。

2013年の「デフレ脱却と持続的な経済成長の実現のための政府・日本銀行の政策連携」(共同声明)を手前勝手に持ち出す。日本銀行に金融緩和(=利下げと国債買入れ)を求める。高市早苗政府はいつまで「デフレとの闘い」をやるつもりだろうか。

2013年の「政府・日銀共同声明」では、政府も約束したことがある。

【資料】デフレ脱却と持続的な経済成長の実現のための政府・日本銀行の政策連携について
(共同声明)
平成 25 1 22
内 閣 府
財 務 省
日 本 銀 行

デフレ脱却と持続的な経済成長の実現のための政府・日本銀行の政策連携について(共同声明)

1.デフレからの早期脱却と物価安定の下での持続的な経済成長の実現に向け、以下のとおり、政府及び日本銀行の政策連携を強化し、一体となって取り組む。

2.日本銀行は、物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資することを理念として金融政策を運営するとともに、金融システムの安定確保を図る責務を負っている。その際、物価は短期的には様々な要因から影響を受けることを踏まえ、持続可能な物価の安定の実現を目指している。
 日本銀行は、今後、日本経済の競争力と成長力の強化に向けた幅広い主体の取組の進展に伴い持続可能な物価の安定と整合的な物価上昇率が高まっていくと認識している。
この認識に立って、日本銀行は、物価安定の目標を消費者物価の前年比上昇率で2%とする。
 日本銀行は、上記の物価安定の目標の下、金融緩和を推進し、これをできるだけ早期に実現することを目指す。その際、日本銀行は、金融政策の効果波及には相応の時間を要することを踏まえ、金融面での不均衡の蓄積を含めたリスク要因を点検し、経済の持続的な成長を確保する観点から、問題が生じていないかどうかを確認していく。

3.政府は、我が国経済の再生のため、機動的なマクロ経済政策運営に努めるとともに、日本経済再生本部の下、革新的研究開発への集中投入、イノベーション基盤の強化、大胆な規制・制度改革、税制の活用など思い切った政策を総動員し、経済構造の変革を図るなど、日本経済の競争力と成長力の強化に向けた取組を具体化し、これを強力に推進する。
 また、政府は、日本銀行との連携強化にあたり、財政運営に対する信認を確保する観点から、持続可能な財政構造を確立するための取組を着実に推進する。

4.経済財政諮問会議は、金融政策を含むマクロ経済政策運営の状況、その下での物価安定の目標に照らした物価の現状と今後の見通し、雇用情勢を含む経済・財政状況、経済構造改革の取組状況などについて、定期的に検証を行うものとする。

当時の日本銀行総裁であった白川方明は「デフレ脱却と持続的な経済成長の実現のための政府・日本銀行の政策連携について」(共同声明)について次のように述べた。

20121216日の衆議院議員総選挙の結果、安倍晋三総裁の率いる自民党は圧倒的な勝利を収め、ほぼ34カ月ぶりに政権に復帰した。安倍総裁は選挙戦を通じて日本銀行法の改正にも言及しつつ、政府・日本銀行の連携強化の枠組みを作り大胆な金融緩和を行うことを強く求めた。そうした主張を明確に掲げた政党が国民の圧倒的な支持を得たという事実と、独立した中央銀行として通貨の安定を達成するという日本銀行法上の責任との間で懊悩した末、私は日本銀行と政府とで何らかの共同文書を公表することはやむをえないと判断した。その結果生まれたのが、共同声明「デフレ脱却と持続的な経済成長の実現のための政府・日本銀行の政策連携について」である。本声明の作成段階では、日本銀行、財務省、内閣府の間でさまざまな攻防があったが、日本銀行として将来に禍根を残さないように能う限りの努力を行った。この共同声明の公表は、5年間の日本銀行総裁在任中においてきわめて重い決断であった。(白川方明)

●米国債の利回りと為替(ドル円)
71日(水)「1㌦=162.95162.50162.05円」

米国     米30年債  10年債 2年債   日本
日付     利回り  利回り  利回り    日付  東京仲値

06/3026)  4.91   4.44   4.14   07/01 162.95162.50162.05
06/29
26)  4.86   4.38   4.10   06/30   162.39
06/26
26)  4.87   4.38   4.07   06/29   161.76

06/2526)  4.86   4.40   4.09   06/26   161.90
06/24
26)  4.86   4.41   4.11   06/25   161.82
06/23
26)  4.94   4.50   4.16   06/24   161.66
06/22
26)  4.95   4.51   4.24   06/23   161.63
06/19
26)  Juneteenth Day        06/22   161.60

06/1826)  4.90   4.46   4.19   06/19   161.17
06/17
26)  4.93   4.49   4.20   06/18   160.81
06/16
26)  4.93   4.43   4.05   06/17   160.46
06/15
26)  4.97   4.47   4.07   06/16   160.28
06/12
26)  4.97   4.48   4.09   06/15   160.18

06/1126)  4.95   4.45   4.05   06/12   160.18
06/10
26)  5.03   4.55   4.13   06/11   160.61
06/09
26)  5.01   4.53   4.13   06/10   160.45
06/06
26)  5.03   4.56   4.15   06/09   160.32
06/05
26)  5.01   4.55   4.17   06/08   160.38

06/0426)  4.97   4.47   4.05   06/05   160.04
06/03
26)  4.99   4.49   4.08   06/04   159.99
06/02
26)  4.97   4.46   4.05   06/03   159.99
06/01
26)  4.99   4.47   4.05   06/02   159.76
05/29
26)  4.99   4.45   3.98   06/01   159.46

05/2826)  4.98   4.45   3.99   05/29   159.39
05/27
26)  5.01   4.48   4.00   05/28   159.66
05/26
26)  5.03   4.50   4.01   05/27   159.33
05/25
26)  Memorial Day         05/26   159.02
05/22
26)  5.07   4.56   4.13   05/25   158.91


615日(月)-16日(火)日本銀行政策委員会・金融政策決定会合
初日、615日(月)
金融政策決定会合初日は午後2時から始まり、各局スタッフによる経済・金融情勢の説明と、それに対する質疑応答が行われる。

2日目、616日(火)
2
日目は午前9時に始まり、政策委員会メンバーの間での討議が行われる。
討議は2つのパートから成り立っており、前半のパートでは経済・金融情勢に関する委員の意見表明と討議、後半のパートでは金融政策運営に関する意見表明と討議、となる。

最初の意見表明の発言の順番はあらかじめ決まっており、毎回順繰りにシフトする。
議長である総裁は各委員が発言したあとに意見表明を行う慣行となっている。
今回の6月決定会合では植田和男総裁が入院治療で欠席、議長(総裁)の意見表明は書面で提出する。

最初の意見表明後の自由討議では、発言の順番は決まっていない。
議決権を有したメンバー間の議論が終わった後、政府からの代表者の意見が表明される。
最後に、次回決定会合までの金融政策の運営方針について採決を行う。
6
月決定会合に欠席している植田和男総裁は、今回の会合の投票に参加しない。

●米国債の利回りと為替(ドル円)
615日(月)「1㌦=160.15159.95159.75円」
米イラン「合意」に対する市場の思惑があると思うので、本日15日はこのあたりを想定します。

米国     米30年債  10年債 2年債   日本
日付     利回り  利回り  利回り    日付  東京仲値

06/1226)  4.97   4.48   4.09   06/15 160.15159.95159.75

06/1126)  4.95   4.45   4.05   06/12   160.18
06/10
26)  5.03   4.55   4.13   06/11   160.61
06/09
26)  5.01   4.53   4.13   06/10   160.45
06/06
26)  5.03   4.56   4.15   06/09   160.32
06/05
26)  5.01   4.55   4.17   06/08   160.38

06/0426)  4.97   4.47   4.05   06/05   160.04
06/03
26)  4.99   4.49   4.08   06/04   159.99
06/02
26)  4.97   4.46   4.05   06/03   159.99
06/01
26)  4.99   4.47   4.05   06/02   159.76
05/29
26)  4.99   4.45   3.98   06/01   159.46

05/2826)  4.98   4.45   3.99   05/29   159.39
05/27
26)  5.01   4.48   4.00   05/28   159.66
05/26
26)  5.03   4.50   4.01   05/27   159.33
05/25
26)  Memorial Day         05/26   159.02
05/22
26)  5.07   4.56   4.13   05/25   158.91

05/2126)  5.10   4.57   4.08   05/22   159.19
05/20
26)  5.11   4.57   4.04   05/21   158.96
05/19
26)  5.18   4.67   4.13   05/20   159.04
05/18
26)  5.14   4.61   4.07   05/19   159.04
05/15
26)  5.12   4.59   4.09   05/18   158.99

05/1426)  5.02   4.47   4.00   05/15   158.56
05/13
26)  5.03   4.46   3.98   05/14   157.89
05/12
26)  5.03   4.46   4.00   05/13   157.80
05/11
26)  4.98   4.42   3.95   05/12   157.42
05/08
26)  4.95   4.38   3.90   05/11   157.01

05/0726)  4.97   4.41   3.92   05/08   157.05
05/06
26)  4.94   4.36   3.87   05/07   156.38
05/05
26)  4.98   4.43   3.93   05/06   振替休日
05/04
26)  5.02   4.45   3.95   05/05   こどもの日
05/01
26)  4.97   4.39   3.88   05/04   みどりの日


増審議委員は昨日514日(木)、6月決定会合で「利上げ」賛成に回ると表明した。
ここからは「日銀6月利上げ」との関連で細かくレンジを予想します。

●米FRBの金融政策運営
日本だけなく、国際的にインフレを警戒しています。
米消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)を見ると、米連邦準備制度理事会(FRB)は年内利下げがなくなったように思います。来年(20273月あたりに向けて利上げの可能性を織り込む気運になってきた。

●わが国の財政政策と金融政策
日本銀行が物価水準をコントロールできるためには、日本政府が借りたお金は必ず返すことを約束し、かつ民間経済主体もその約束を信じていることが前提になっている。
日本円の安定は、たんに日本銀行が独立性を発揮して目標達成に一途に努力すれば実現するわけではない。一途に努力しても、財政の持続可能性が損なわれれば、日本銀行の独立性だけでは円の通貨価値は安定しない。日本円の安定は究極的には国民が財政の持続可能性を理解し、それを実現する措置を支持することによって支えられる。

当社の金利、為替、物価の安定に向けた基本姿勢
日本銀行は、円安によるインフレ・リスクを安定させるために、6月利上げに動く必要がある。
高市政府の財政政策のスタンスも、日本国債と日本円を安定させる方向に転換する必要がある。

●増 一行審議委員、6月決定会合で利上げ賛成を表明
増一行審議委員は昨日514日(木)、鹿児島経済同友会における講演において、61516日の決定会合で「利上げ」賛成に回ると表明した。42728日の金融政策決定会合では「利上げ」が中川順子審議委員、高田創審議委員、田村直樹審議委員の3人であったが、6月15,16日の決定会合では増一行審議委員も「利上げ」に加わることとなった。日本銀行政策委員会9人の内、すでに4人が「利上げ」なので、あと1人で決定する。521日(木)にかけてわかると思います。

514日(木)の講演 日本銀行政策委員会審議委員 増 一行
「わが国の場合、今後急遽インフレ対応が必要となった場合でもまだ緩和的な位置にいるという、一層複雑な立場に置かれています。政策金利を中立金利の推計レンジにしっかりと入れることで、上下両睨みで機動的な施策が行える体制が整えられるよう、さらなる利上げを進めていくことが、金融正常化の完成には求められている一面だと思います。」

「賃上げに利上げが重なって大変だ、という声をよくお聞きします。確かに、人手不足に加え最低賃金の引上げへの対応から、事業者のみなさまが賃上げで大変なご苦労をなさっていることは想像に難くありません。しかし、物価上昇率が適切な水準に抑制できなければ、さらに大きな賃上げを行わないことには雇用が維持できないという悪循環に陥ってしまいます。折角の賃上げを無駄にしないためにも、適切な金融政策によって物価上昇率をコントロールすることで、実質賃金がプラスとなる状況を維持して行くことが大切だと考えている点、ご理解を賜れれば幸いです。」

「実質金利や中立金利でお話ししたように、いまだに緩和的な金融環境であることは確かですので、金融政策の正常化を完成させるプロセスとして、経済・物価・金融情勢に応じて引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整して行くことになると思います。もはやデフレ的な慣行は解消されつつあり、インフレに入ってきていることは確かですから、ここから大切なことは、適時・適切な利上げによって基調的な物価上昇率が2%を超えないように抑えることです。」

「イラン情勢による燃料・化学品の値上がりは、一時的なショックとして収まる可能性もあります。しかし心配なこととして、燃料費の値上がりを機に、人手不足を主因としていた物流費の上昇に一層の勢いがつくことが挙げられます。一時的なショックと言うよりも、より基調的なものとして物価を押し上げるのではないかということが懸念されます。」

「先月(4月27,28日)の決定会合では、政策金利を直ちに引き上げるのかどうかという点では意見が割れ、私としては、先月慌てて利上げしなければいけないほどの状況ではないと判断しましたが、景気下振れの兆しがはっきりとした数字で表れないのであれば、できる限り早い段階での利上げが望ましいと考えております。」

●米国債の利回りと為替(ドル円)
515日(金)「1㌦=158.45158.15157.85円」
ここからは、日銀「6月利上げ」との関連で細かくレンジを予想します。

米国     米30年債  10年債 2年債   日本
日付     利回り  利回り  利回り    日付   東京仲値

05/1426)  5.02   4.47   4.00   05/15 158.45158.15157.85
05/13
26)  5.03   4.46   3.98   05/14   157.89
05/12
26)  5.03   4.46   4.00   05/13   157.80
05/11
26)  4.98   4.42   3.95   05/12   157.42
05/08
26)  4.95   4.38   3.90   05/11   157.01

05/0726)  4.97   4.41   3.92   05/08   157.05
05/06
26)  4.94   4.36   3.87   05/07   156.38
05/05
26)  4.98   4.43   3.93   05/06   振替休日
05/04
26)  5.02   4.45   3.95   05/05   こどもの日
05/01
26)  4.97   4.39   3.88   05/04   みどりの日

04/3026)  4.98   4.40   3.88   05/01   157.14
04/29
26)  4.98   4.42   3.92   04/30   160.39
04/28
26)  4.94   4.36   3.84   04/29   昭和の日
04/27
26)  4.94   4.35   3.78   04/28   159.54
04/24
26)  4.91   4.31   3.78   04/27   159.56

04/2326)  4.92   4.34   3.83   04/24   159.84
04/22
26)  4.90   4.30   3.79   04/23   159.37
04/21
26)  4.89   4.30   3.78   04/22   159.21
04/20
26)  4.88   4.26   3.72   04/21   159.01
04/17
26)  4.88   4.26   3.71   04/20   159.01

04/1626)  4.93   4.32   3.78   04/17   159.42
04/15
26)  4.89   4.29   3.76   04/16   158.82
04/14
26)  4.87   4.26   3.76   04/15   158.91
04/13
26)  4.90   4.30   3.78   04/14   159.23
04/10
26)  4.91   4.31   3.81   04/13   159.88


当社は、日本銀行植田執行部の「4月利上げ見送り」「6月延期に向けた地ならし」を受けて、当面の分析をそれに合わせることにした。

但し、日銀植田執行部は「4月利上げを見送った」のなら、その代わり、6月に向けて基調的なインフレ率の上ぶれリスクをしっかり発信しなければならない。基調物価の上ぶれリスクを曖昧にすると、円安を再燃させる虞がある。

(ⅰ)日本銀行は、円安によるインフレ・リスクを安定させるために利上げに動く必要がある。「4月見送り」なら「基調物価の上ぶれリスク」を警戒しなければならない。しっかりと発信しないと円安の再燃を招く。

(ⅱ)高市政府は金融、財政政策ついてちょっと意固地。日本国債と日本円を安定させる方向に転換する必要がある。情勢の変化に柔軟に適応することを期待します。

高市政府 ----------------------------------------------------------------------

●高市早苗首相(1)飲食料品の消費税率を2年間限定で0%に引き下げる減税策を検討中。(2)イラン情勢を踏まえた緊急的激変緩和措置。ガソリンについては全国平均小売価格が170円程度を超える見込みとなった場合、その水準を超えないよう170円を超える部分について10/10の補助を行う。軽油・重油・灯油についてもガソリンと同額の補助を行う。航空機燃料については、ガソリンの補助額の4割相当の支援とする。(3)「経済活動にあまりブレーキをかけるような形で、今すぐ節約をしてくださいと申し上げる用意はない。今後の状況を見ながら臨機応変に判断をする。」

●片山さつき財務相はマーケットを「投機」とみなす。423日(木)、東京都内で開催されたブルームバーグのイベントで登壇し、過去の為替介入は効果があったとし、当局は再び行動を取り得ると語った。片山さつきは為替市場について、円安をもたらしている投機的な動きに対して警戒を続けていると言う。介入に関して「われわれにフリーハンドがある」と述べ、あらゆる可能性が想定される中でも、強い姿勢を貫いていくと表明した。片山さつきはこの日のブルームバーグのイベントで、日米両国の当局者が「昼夜を問わず24時間、緊密に連絡を取り合っている」と話し、断固としたあらゆる措置を取り得ると述べた。さらに各国の財務・中央銀行当局者が中東情勢を慎重に見守っているとも述べ、原油先物市場で投機的な動きが広がっている点にも言及した。

●日本銀行の金融市場調節方針(無担保コールレート オーバーナイト物)
日本銀行政策委員会・金融政策決定会合
2026
0615日(月) - 0617日(火)  
2026
0427日(月) - 0428日(火)  据え置き予想 0.75
2026
0318日(水) - 0319日(木)  据え置き   0.75
2026
0122日(木) - 0123日(金)  据え置き   0.75

20251218日(木) - 1219日(金)  0.25上げ   0.75
2025
1029日(水) - 1030日(木)  据え置き   0.50
2025
0918日(木) - 0919日(金)  据え置き   0.50
2025
0730日(水) - 0731日(木)  据え置き   0.50
2025
0616日(月) - 0617日(火)  据え置き   0.50
2025
0430日(水) - 0501日(木)  据え置き   0.50
2025
0318日(火) - 0319日(水)  据え置き   0.50
2025
0123日(木) - 0124日(金)  0.25上げ   0.50

20241218日(水) – 1219日(木)  据え置き   0.25
2024
1030日(水) – 1031日(木)  据え置き   0.25
2024
0919日(木) – 0920日(金)  据え置き   0.25
2024
0730日(火) – 0731日(水)  0.25上げ   0.25
2024
0613日(木) – 0614日(金)  据え置き   00.1
2024
0425日(木) - 0426日(金)  据え置き   00.1
2024
0425日(木) - 0426日(金)  据え置き   00.1
2024
0318日(月) - 0319日(火)  YCC撤廃    
00.1

●米国債の利回りと為替(ドル円)
4
24日(金)「1㌦=159.95159.70159.45円」

4月金融政策決定会合のあとは、わが国は連休入りです。

米国     米30年債  10年債 2年債   日本
日付     利回り  利回り  利回り    日付  東京仲値

04/2326)  4.92   4.34   3.83   04/24 159.95159.70159.45
04/22
26)  4.90   4.30   3.79   04/23   159.37
04/21
26)  4.89   4.30   3.78   04/22   159.21
04/20
26)  4.88   4.26   3.72   04/21   159.01
04/17
26)  4.88   4.26   3.71   04/20   159.01

04/1626)  4.93   4.32   3.78   04/17   159.42
04/15
26)  4.89   4.29   3.76   04/16   158.82
04/14
26)  4.87   4.26   3.76   04/15   158.91
04/13
26)  4.90   4.30   3.78   04/14   159.23
04/10
26)  4.91   4.31   3.81   04/13   159.88

04/0926)  4.90   4.29   3.78   04/10   159.30
04/08
26)  4.89   4.29   3.79   04/09   158.92
04/07
26)  4.90   4.33   3.81   04/08   158.65
04/06
26)  4.89   4.34   3.84   04/07   159.85
04/03
26)  4.91   4.35   3.84   04/06   159.77

04/0226)  4.88   4.31   3.79   04/03   159.70
04/01
26)  4.91   4.33   3.81   04/02   158.72
03/31
26)  4.88   4.30   3.79   04/01   158.87
03/30
26)  4.91   4.35   3.82   03/31   159.88
03/27
26)  4.98   4.44   3.88   03/30   159.99

03/2626)  4.93   4.42   3.96   03/27   159.60
03/25
26)  4.89   4.33   3.84   03/26   159.52
03/24
26)  4.94   4.39   3.90   03/25   158.66
03/23
26)  4.91   4.34   3.83   03/24   158.47
03/20
26)  4.96   4.39   3.88   03/23   159.52

03/1926)  4.83   4.25   3.79   03/20   春分の日
03/18
26)  4.88   4.26   3.76   03/19   159.88
03/17
26)  4.85   4.20   3.68   03/18   159.19
03/16
26)  4.86   4.23   3.68   03/17   159.37
03/13
26)  4.90   4.28   3.73   03/16   159.43


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