カテゴリ: 原油相場

アジア査定時間は午後530分(GMT 08:30)、アジア取引はそれに向けて増加します。

おおざっぱな目安
.
    下値の見当  56日安値  57日安値    次の攻防
ICE
ブレント08月限   92.93     92.29   → 96.3096.40ドル
ICE
ブレント09月限   89.36     89.08   → 93.3093.40ドル
ICE
ブレント10月限   86.38     86.30
ICE
ブレント11月限   83.90     84.02
ICE
ブレント12月限   81.85     82.11

●当面の想定レンジ
ブレント原油8月限「9698ドル」レンジ、
ブレント原油9月限「9395.50ドル」レンジ

このあたりに戻してサウジアラムコの「7月調整項」の通知を待ちたいと思います。
ここでは、米国もイランも、一方に傾く情勢ではないと考えています。

.    下値の見当  56日安値  57日安値   当面の想定レンジ
ICE
ブレント08月限   92.93     92.29   →  9698ドル
ICE
ブレント09月限   89.36     89.08   →  9395.50ドル
ICE
ブレント10月限   86.38     86.30
ICE
ブレント11月限   83.90     84.02
ICE
ブレント12月限   81.85     82.11

●米国・イスラエルとイラン
米国とイランに関しては、一方に傾く情勢ではないと考えています。
当社とよく似た意見を紹介します。

イランは米国と限定的合意を模索する可能性が高い
イランは核譲歩回避しながら、経済圧力緩和をめざす
ロイター 202662日(火)9:41配信 Parisa Hafezi

(1)

関係筋によると、イランは米国との交渉で、核開発計画に関する大幅な譲歩を避けつつ、高まる経済的圧力を緩和し、国‌内情勢を安定させるため、限定的な暫定合意を模索している。

4月初めには脆弱な停戦が成立したが、米国とイスラエルよる対イラン戦争開始から3カ月が経過し、紛争は膠着(こうちゃく)状態に陥っている。

(2)

「イランによるホルムズ海峡の支配」
「米国のイラン港湾封鎖」​

互いに圧力を持続させ、経済的コストを押し上げている。
同時に、戦闘が再燃するリスクも継続しており、双方は包括的な解決への期待を後退させている。

(3)

その代わりに探っているのが、当局者が「暫定的な覚書」と表現する事実上の暫定合意‌。
これは、イランの核活動をめぐる‌核心的な争点を先送りしつつ、全面的な紛争への回帰を防ぐこ​とを目的としている。

(4)

イラン指導部は時間が必ずしも味方で‌はないと理解している。
イランは長年の制裁で余力を失っている。

今回の戦争は、イラン国内のインフレや通貨安に拍車をかけた。
イラン国民の生活水準は急激に低下している。

現在の戦争が長期化したとき、「終わりの見えない経済的‌消耗」と「政治的な不確実性」の局面に突入する可能性がある。

イランの経済的消耗が続き、イラン国民の生活水準はさらに悪化する。
そうした「不確実性」の局面に入ると、イラン指導部が国内を統治し、対
外的に影響力を行使する能力も弱まりかねない。

イラン指導部にとって、時間が必ずしも味方で‌はない。
イラン指導部は、たとえ限定的であっても対話の方が、終わりの見えない経済的‌消耗と不確実性の局面に入るよりも望ましいと考えている。「暫定的な覚書」をめぐる交渉は継続する可能性が高い。

(5)

イランの国家予算、イラン経済、イラン社会の安定のために「資金」を必要としている。
イラン指導部が「暫定​合意」で短期的な資金を得る‌ことは極めて重要になる。

今回の戦争によって、ホルムズ海峡はイランの影響力の中核となった。
イランにとってホルムズ海峡は「交渉カード」ではなく、将来にわたって維持する戦略的資産になっている。

ある関係筋によると、イランが影響力を維持しつつ、ホルムズ海峡を再開させる取り決めであれば、海峡に対するイランの影響力は損なわれることはない。海運が回復する一方で、こうした安定性を政治交渉に結びつけることもできる。

あ‌る関係筋は、限定的な合意であれば、イランが米政府の要求に屈することなく、事実上、戦前​の状況を回復できると指摘する。この戦争によって「トランプ米大統領はイランに海峡支配という贈り物を与えた」と述べた。

63日(水)のプラッツドバイ原油の試算
為替
植田総裁の講演は「午後530分~」なので、今日の東京為替の「材料」にはなりにくい。物価の上振れリスクが高まり、さらに「高市早苗政府の財政の持続可能性に対する疑念」もあるので、日本円の通貨価値は安定しないと思います。

日本円や国債市場の安定は、たんに日本銀行が目標達成に一途に努力すれば実現するわけではない。一途に努力しても、財政の持続可能性が損なわれれば、日本銀行の独立性だけでは円の通貨価値は安定しない。

2013年の「政府・日本銀行の共同声明」以降、ここ14年間の総括を問う感じです。

1㌦=159.95円」を超すと、「160.25円」あたりまで想定します。
63日(水)「1㌦=160.25159.95159.65円」

ブレント原油
.
    下値の見当  56日安値  57日安値   当面の想定レンジ
ICE
ブレント08月限   92.93     92.29   →  9698ドル
ICE
ブレント09月限   89.36     89.08   →  9395.50ドル

プラッツドバイ原油
プラッツドバイ原油6月限= ブレント原油08月限1.80ドル
プラッツドバイ原油7月限= ブレント原油09月限3.30ドル
プラッツドバイ原油8月限= ブレント原油10月限3.20ドル
プラッツドバイ原油9月限= ブレント原油11月限3.00ドル

東京時間午後530分のアジア査定時間に注目します。


●トランプの傾向とパターン
トランプ大統領は、原油相場が上振れると「沈静化」させようとする。

「イランに対して勝利した」
「協議が進展した」
「合意は近い」

これまで何度も繰り返している。

55日(水)は「完全かつ最終的な合意に向けた大きな進展があった」と発信し、ホルムズ海峡における船舶通航支援作戦「プロジェクト・フリーダム」を停止した。
原油相場はそれを受けて「56日安値」「57日安値」をつけた。

523日(土)にも米ニュースサイトのアクシオスが「米国とイ​ランが60日間の停戦延長を含む合意に近づ‌いている」と伝えた。ニュースに目新しさはなかった。
 当社は「今回も同じ」と考えて「56日安値」「57日安値」を下値の目安にした。

おおざっぱな目安
.
    下値の見当
  56日安値  57日安値    次の攻防
ICE
ブレント07月限 [529日(金)納会]
ICE
ブレント08月限   92.93     92.29   → 96.3096.40ドル
ICE
ブレント09月限   89.36     89.08   → 93.3093.40ドル
ICE
ブレント10月限   86.38     86.30
ICE
ブレント11月限   83.90     84.02
ICE
ブレント12月限   81.85     82.11

月末[最終取引日]前のテクニカル
一般的に言って、月末納会までに「1番限の建玉は手仕舞いしなければならない」ので、値動きもそれを反映する。ガルフ・マーカンタイル取引所(GME)のオマーン原油先物はとくに月末納会[最終取引日]前がややこしくなります。

GMEオマーン原油は納会前の動きが「不規則になる」特徴がある。

●アジア査定時間の「ブレンド原油とオマーン原油」の価格差
(ⅰ)アジア査定時間 東京時間午後530分(GMT 08:30)の価格差です。
(ⅱ)5月最終週は「ブレント/オマーン」の価格差が「常軌を逸した変動」になった。

529日(金)   7月限   8月限   9月限  10月限   11月限   12月限
ブレント原油    93.84   92.62   90.60   88.63   86.91   85.46
オマーン原油    97.32   89.60   87.72   85.86   84.21   82.71
価格差       +3.48   -3.02   -2.88   -2.77   -2.70   -2.75

528日(木)   7月限   8月限   9月限  10月限   11月限   12月限
ブレント原油    96.76   94.64   92.17   89.81   87.79   86.04
オマーン原油   103.49   85.49   83.24   81.10   79.27   77.68
価格差       +6.73   -9.15   -8.93   -8.71   -8.72   -8.36

527日(水)   7月限   8月限   9月限  10月限   11月限   12月限
ブレント原油    96.69   93.77   90.96   88.35   86.25   84.50
オマーン原油    92.39   87.03   84.67   81.88   79.55   77.58
価格差       -4.30   -6.74   -6.29   -6.47   -6.70   -6.72

526日(火)   7月限   8月限   9月限  10月限   11月限   12月限
ブレント原油    99.32   96.34   93.40   90.57   88.32   86.39
オマーン原油    95.57   90.83   87.94   85.32   82.58   80.31
価格差       -3.75   -5.51   -5.46   -5.25   -5.74   -6.08

522日(金)   7月限   8月限   9月限  10月限   11月限   12月限
ブレント原油   105.46  101.93   98.14   94.72   91.81   89.50
オマーン原油   103.60  100.52   97.44   94.72   92.03   89.80
価格差       -1.86   -1.41   -0.70    --    +0.22   +0.30

529日(金)の納会前のオマーン原油7月限は「ディスカウント」から「プレミアム」に変動した。「オマーン原油8月限」は、ブレント原油との価格差が「-9ドル」に拡大し、29日(金)には「-3ドル」に縮小した。

オマーン原油8月限の「-9ドル」価格差は、中東原油が「ずぶずぶの荷余り」になっているかのような価格形成です。529日(金)の納会前の動きは、とても不規則なもので、将来の推定の基準になるものではなかった。

●プラッツドバイ原油の変動
プラッツドバイ原油も同じで、月末の最終週は通常では考えられない価格差の変動となった。

529日(金)のプラッツドバイ原油(CMEのデータ)
.
     ICEブレント原油    プラッツドバイ原油        価格差
07
月限    92.05ドル     05月限  月間平均値 103.147ドル
08
月限    91.12ドル     06月限   88.379ドル     -2.741ドル
09
月限    89.11ドル     07月限   85.298ドル     -3.812ドル
10
月限    87.22ドル     08月限   83.648ドル     -3.572ドル
11
月限    85.60ドル     09月限   82.559ドル     -3.041ドル
12
月限    84.18ドル     10月限   81.652ドル     -2.528ドル

528日(木)のプラッツドバイ原油(CMEのデータ)
.
     ICEブレント原油    プラッツドバイ原油        価格差
07
月限    93.71ドル     05月限  月間平均値 102.545ドル
08
月限    92.70ドル     06月限   87.628ドル     -5.072ドル
09
月限    90.82ドル     07月限   85.639ドル     -5.181ドル
10
月限    88.96ドル     08月限   84.160ドル     -4.800ドル
11
月限    87.31ドル     09月限   83.248ドル     -4.062ドル
12
月限    85.81ドル     10月限   82.459ドル     -3.351ドル

527日(水)のプラッツドバイ原油(CMEのデータ)
.
     ICEブレント原油    プラッツドバイ原油        価格差
07
月限    94.29ドル     05月限  月間平均値 102.123ドル
08
月限    92.25ドル     06月限   86.198ドル     -6.052ドル
09
月限    90.00ドル     07月限   84.362ドル     -5.638ドル
10
月限    87.86ドル     08月限   82.868ドル     -4.992ドル
11
月限    86.03ドル     09月限   81.880ドル     -4.150ドル
12
月限    84.44ドル     10月限   81.049ドル     -3.391ドル

「ブレント/ドバイ」の価格差は、-2ドルや-3ドルならこれまで経験的に何度も見てきた。しかし、「-5ドル」や「-6ドル」の価格差にひらくと持続するものではない。

今後の6月、7月相場に向けて
米国とイスラエルによるイラン攻撃から3カ月が経過し、6月は4カ月目に入る。
そのかん原油先物では建玉が形成されているので、取組内部要因の重みも増している。
単純ではないと考えています。

今週の6月第1週は、サウジアラムコが「7月調整項」を通知してきます。
おそらく65日(金)に明らかになると思います。
事前予想では、アジア向け調整項が「バレルあたり数ドル」の引き下げになる。

6月の本格取引は、サウジアラムコの「7月調整項」を見てからになる可能性が高い。
差し当たりは日々の価格を分析し、6月の秩序とパターンを見出したいと思います。

おおざっぱな目安
.
    下値の見当
  56日安値  57日安値    次の攻防
ICE
ブレント08月限   92.93     92.29   → 96.3096.40ドル
ICE
ブレント09月限   89.36     89.08   → 93.3093.40ドル
ICE
ブレント10月限   86.38     86.30
ICE
ブレント11月限   83.90     84.02
ICE
ブレント12月限   81.85     82.11


中東原油の価格フォーミュラは2つの構成要素で成り立っています。
(ⅰ)市場価格(マーカー原油のスポット価格の1カ月間の平均値)
(ⅱ)調整項(産油国が油種ごとに決める)

アジア向け中東原油のマーカー原油はオマーン原油とドバイ原油。
オマーン原油の査定機関は「ガルフ・マーカンタイル取引所」(GME)、
ドバイ原油は「プラッツ社」。査定時間はGMT 08:30(東京時間午後530分)
査定機関による「1カ月間の平均値」が基準になりますが、これに産油国が決めた油種ごとの「調整項」を加減して輸出価格(本船渡し条件)が確定する。

サウジ原油のアジア向け5月積み輸出価格はこの価格フォーミュラの特徴がよく表れている。

(ⅰ)5月の市場価格は、GMEオマーン原油もプラッツドバイ原油も下落したが、
(ⅱ)サウジアラムコが「46日通知した5月積み調整項」が引き上げられていたので、
(ⅲ)アジア向け5月積み輸出価格は「前月比+14.356ドル高」となった。
(ⅳ)このあと65日頃に通知される「7月調整項」ではさらに引き下げの公算が大きい。

6月第1週の原油市場は「日報」(石油-2)で記します。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――☆

20265月査定価格                     前月比
2026
5月 プラッツ・ドバイ原油の平均値       103.147ドル  -2.550ドル安
2026
5GMEオマーン原油マーカープライス平均値  101.996ドル  -2.739ドル安
2026
5月 ドバイおよびオマーン原油の平均値     102.572ドル  -2.644ドル安

サウジ原油 20265月積み アジア向け輸出価格(FOB
油種             平均値     調整項   輸出価格(本船渡し) 前月比
アラブ・スーパーライト   102.572ドル 21.15 123.722ドル   +14.356ドル高
アラブ・エキストラライト  102.572ドル 20.00 122.572ドル   +14.356ドル高
アラブ・ライト       102.572ドル 19.50 122.072ドル   +14.356ドル高
アラブ・ミディアム     102.572ドル 17.75 120.322ドル   +14.356ドル高
アラブ・ヘビー       102.572ドル 16.40 118.972ドル   +14.356ドル高

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――☆

20264月査定価格                     前月比
2026
4月 プラッツ・ドバイ原油の平均値       105.697ドル -22.827ドル安
2026
4GMEオマーン原油マーカープライス平均値  104.735ドル -19.313ドル安
2026
4月 ドバイおよびオマーン原油の平均値     105.216ドル -21.070ドル安

サウジ原油 20264月積み アジア向け輸出価格(FOB
油種             平均値     調整項   輸出価格(本船渡し) 前月比
アラブ・スーパーライト   105.216ドル + 4.15 109.366ドル   -19.070ドル安
アラブ・エキストラライト  105.216ドル + 3.00 108.216ドル   -19.070ドル安
アラブ・ライト       105.216ドル + 2.50 107.716ドル   -18.570ドル安
アラブ・ミディアム     105.216ドル + 0.75 105.966ドル   -19.070ドル安
アラブ・ヘビー       105.216ドル ― 0.60 104.616ドル   -19.070ドル安

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――☆

20263月査定価格                     前月比
20263月 プラッツ・ドバイ原油の平均値       128.524ドル +60.120ドル高
2026
3GMEオマーン原油マーカープライス平均値  124.048ドル +55.898ドル高
2026
3月 ドバイおよびオマーン原油の平均値     126.286ドル +58.009ドル

サウジ原油 20263月積み アジア向け輸出価格(FOB
油種             平均値     調整項   輸出価格(本船渡し) 前月比

アラブ・スーパーライト   126.286ドル + 2.15 128.436ドル   +58.209ドル高
アラブ・エキストラライト  126.286ドル + 1.00 127.286ドル   +58.209ドル
アラブ・ライト       126.286ドル + 0   126.286ドル   +57.709ドル
アラブ・ミディアム     126.286ドル ― 1.25 125.036ドル   +57.609ドル
アラブ・ヘビー       126.286ドル ― 2.60 123.686ドル   +57.609ドル高


●本日529日(金)は1番限最終取引日
GME
オマーン原油7月限マーカープライスの1カ月間の平均値は本日29日(金)夜に計算します。プラッツドバイ原油5月限の1カ月間の平均値は明日30日(土)朝に更新します。

今週の5月最終週は「ややこしい1週間」であった。
5
29日(金) 原油1番限の最終取引日[納会]
5
27日(水) シンガポール休日(
Hari Raya Haji
5
25日(月) 
米国「Memorial Day」で休日、英国「Spring Bank Holiday」で休日

☆―――――――――――――――――――――――――――――――――――☆

原油相場と言えば、市場人気は「ブレント原油」や「WTI」に集中する。しかし、今週の原油相場は「ブレント原油」や「ニューヨークWTI」よりも、中東原油が極端な値動きになった。
昨日28日(木)の「日報」は「中東原油がディスカウント幅を拡大」とお伝えした。

当社は、中東原油のディスカウントの拡大は「不均衡」と感じています。
現在の月替わりの相場で調べます。

【1】アジア査定時間の「ブレンド原油とオマーン原油」の価格差
(ⅰ)アジア査定時間 東京時間午後530分(GMT 08:30
(ⅱ)ICEブレント原油とGMEオマーン原油マーカープライスの価格差
(ⅲ)ガルフ・マーカンタイル取引所(GME)のオマーン原油先物は、いつものことながら
「月末納会」前はややこしくなる。今回の月末相場は通常の基準を逸脱した「極端なもの」になっています。

528日(木)   7月限   8月限   9月限   10月限   11月限   12月限
ブレント原油    96.76   94.64   92.17   89.81   87.79   86.04
オマーン原油   103.49   85.49   83.24   81.10   79.27   77.68
価格差       +6.73   -9.15   -8.93   -8.71   -8.72   -8.36

527日(水)   7月限   8月限   9月限   10月限   11月限   12月限
ブレント原油    96.69   93.77   90.96   88.35   86.25   84.50
オマーン原油    92.39   87.03   84.67   81.88   79.55   77.58
価格差       -4.30   -6.74   -6.29   -6.47   -6.70   -6.72

526日(火)   7月限   8月限   9月限   10月限   11月限   12月限
ブレント原油    99.32   96.34   93.40   90.57   88.32   86.39
オマーン原油    95.57   90.83   87.94   85.32   82.58   80.31
価格差       -3.75   -5.51   -5.46   -5.25   -5.74   -6.08

522日(金)   7月限   8月限   9月限   10月限   11月限   12月限
ブレント原油   105.46  101.93   98.14   94.72   91.81   89.50
オマーン原油   103.60  100.52   97.44   94.72   92.03   89.80
価格差       -1.86   -1.41   -0.70    --    +0.22   +0.30

(1)GMEオマーン原油20267月限
GME
オマーン原油7月限は528日(木)、「ディスカウント」から「プレミアム」に急伸した。GMEオマーン原油7月限納会前に秩序がない。

日付      ICEブレント原油7月限 GMEオマーン原油7月限   価格差
529日(金)
5
28日(木)     96.76ドル     103.49ドル     +6.73ドル
5
27日(水)     96.69ドル     92.39ドル     4.30ドル
5
26日(火)     99.32ドル     95.57ドル     3.75ドル
5
25日(月)     99.40ドル     95.56ドル     3.84ドル

522日(金)     105.46ドル     103.60ドル     1.85ドル

(2)GMEオマーン原油2番限20268月限
GME
オマーン原油2番限8月限は、ブレント原油との価格差が「-9ドル」に拡大した。
オマーン原油が「ずぶずぶの荷余り」になっているかのような価格形成です。
オマーン原油8月限の「-9ドルを超すディスカウント」は、将来にわたって持続するものではないと思います。

日付      ICEブレント原油8月限 GMEオマーン原油8月限   価格差
529日(金)
5
28日(木)     94.64ドル     85.49ドル     9.15ドル
5
27日(水)     93.77ドル     87.03ドル     6.74ドル
5
26日(火)     96.34ドル     90.83ドル     5.51ドル
5
22日(金)     101.93ドル     100.52ドル     1.41ドル

(3)GMEオマーン原油3番限20269月限
GME
オマーン原油3番限9月限も、ブレント原油との価格差が「-8ドル以上」に拡大した。
オマーン原油9月限の「-8ドル以上のディスカウント」も、将来に続く価格差ではない。

日付      ICEブレント原油9月限 GMEオマーン原油9月限   価格差
529日(金)
5
28日(木)     92.17ドル     83.24ドル     8.93ドル
5
27日(水)     90.96ドル     84.67ドル     6.29ドル
5
26日(火)     93.40ドル     87.94ドル     5.46ドル
5
22日(金)     98.14ドル     97.44ドル     0.70ドル

「ブレント/オマーン」の価格差は、-2ドルや-3ドルなら局面によって理解できるが、「-9ドルを超す価格差」あるいは「-8ドル以上の価格差」はとても持続するものではない。オマーン原油に「販売不振」「荷余り」というニュースもない。

【2】プラッツドバイ原油
プラッツドバイ原油も同じです。

(ⅰ)ブレント原油とドバイ原油の価格差も「かつてないディスカウント」に拡大している。
(ⅱ)プラッツドバイ原油2番限6月限は、ブレント原油2番限20268月限に対して「-6ドル」、あるいは「-5ドル以上」という大幅なディスカウントです。
(ⅲ)「市場間の不均衡」は持続しないと思います。

528日(木)のプラッツドバイ原油(CMEのデータ)
.
     ICEブレント原油    プラッツドバイ原油         価格差
07
月限    93.71ドル     05月限月間平均値 102.545ドル
08
月限    92.70ドル     06月限   87.628ドル     -5.072ドル
09
月限    90.82ドル     07月限   85.639ドル     -5.181ドル
10
月限    88.96ドル     08月限   84.160ドル     -4.800ドル
11
月限    87.31ドル     09月限   83.248ドル     -4.062ドル
12
月限    85.81ドル     10月限   82.459ドル     -3.351ドル

527日(水)のプラッツドバイ原油(CMEのデータ)
.
     ICEブレント原油    プラッツドバイ原油         価格差
07
月限    94.29ドル     05月限月間平均値 102.123ドル
08
月限    92.25ドル     06月限   86.198ドル     -6.052ドル
09
月限    90.00ドル     07月限   84.362ドル     -5.638ドル
10
月限    87.86ドル     08月限   82.868ドル     -4.992ドル
11
月限    86.03ドル     09月限   81.880ドル     -4.150ドル
12
月限    84.44ドル     10月限   81.049ドル     -3.391ドル

【3】オマーン原油およびドバイ原油の5月査定価格
中東原油のアジア向け輸出価格は「ドバイ原油およびオマーン原油の1カ月間の平均値」に「各油種ごとの調整項」を加減して決まる。

アジア向け中東原油の価格フォーミュラの構成要素
(ⅰ)マーカー原油のスポット価格(査定機関)の1カ月間の平均値
(ⅱ)中東産油国が独自に決める油種ごとの調整項

(ⅰ)マーカー原油のスポット価格(査定機関)の1カ月間の平均値
①「GMEオマーン原油マーカープライス」の51カ月間の平均値は、4月査定価格を下回る。
②「プラッツドバイ原油」の51カ月間の平均値も、4月査定価格を下回る。
③中東原油5月査定価格の下落は、中東原油のディスカウント幅の拡大を反映している。

(ⅱ)中東産油国が独自に決める油種ごとの調整項
中東原油の5月積み「調整項」は「46日の通知」で前月比+17ドル高に引き上げられています。

5月査定価格は「530日(土)」、当社ウェブサイトで更新します。

【4】今後の6月、7月相場について
今週の中東原油の大幅なディスカウントが6月価格の基準になるのか、ここが焦点だろうと思います。

当社は、ブレント原油とアジア市場のマーカー原油の価格差「-4ドル以上」や「-5ドル以上」が持続するとは考えにくい。

今週の中東原油のスポット価格は「月末の1番限最終取引日」前の要素もある。
このあとの月替わりで、6月の秩序とパターンを見出したいと思います。

【1】国際原油取引の指標
【比較】前回の安値と今回の安値
トランプ大統領が前回55日(水)~58日(金)と同じことを繰り返しているのなら、
今回の下げも「567日安値が見当」です。

(ⅰ)期近「20267月限」は明日28日(金)が最終取引日[納会]です。
.   納会直前の「20267月限」は目安にならない。
(ⅱ)商いの基準は「2番限20268月限」に移行しています。

.          56日安値  57日安値  525日安値 527日安値
ICE
ブレント07月限   96.75    96.03    95.95    94.13
ICE
ブレント08月限   92.93    92.29    93.21    91.75
ICE
ブレント09月限   89.36    89.08    90.63    89.26
ICE
ブレント10月限   86.38    86.30    88.23    87.00
ICE
ブレント11月限   83.90    84.02    86.26    85.14
ICE
ブレント12月限   81.85    82.11    84.36    83.53

【2】情勢は継続
昨日のロイターは、イラン国営テレビで「米との覚書草案、ホルムズ海峡再開と封鎖解除盛り込む」と伝えた。何か進展があったかのように伝えたが、目あたらしいものはなかった。
米国とイラン、双方がこれまでと同じ主張を繰り返している。

(ⅰ)国営テレビによると、軍用艦​船(米軍の航行)は対象外。
(ⅱ)イランがオマーンと協力して海峡の船舶通航を管理する。
(ⅲ)イラン側は具体的な検‌証
なしにいかなる措置も講じない。
(ⅳ)最終合意が60日以内にまとまれば、拘束力のある国連安全保​障理事会​の決議と
して承認される可能性がある。

ホワイトハウスはイラン​国営テレビが報じた覚​書草案について「完全なねつ造だ」と否定した。

普通、常識的に考えて、イランが交渉でホルムズ海峡を手放すことなどありえない。
仮に、イランがホルムズ海峡​を開放しても、米国とイスラエルによるイラン港湾の封鎖は「イランの体制崩壊」まで「理由をつけて」継続する。イスラエルによるレバノン攻撃とヨルダン川西岸等の入植も続く。イランが交渉でそんな取引をするとは考えられない。

【3】下値の目安と「次の攻防」について
ICEブレント原油20268月限は「92ドル台」が下値の見当。
そのあとブレント原油8月限は「96.30-40ドル」に向けて戻す可能性が高い。

原油相場は4月から5月、サプライチェーンの再設計と強靭化が進展している。
「巡航速度の継続パターン」であれば下記の値段が「次の攻防」になると思います

おおざっぱな目安
.    下値の見当  56日安値  57日安値     次の攻防
ICE
ブレント原油20267月限は、529日(金)が納会[最終取引日]
ICE
ブレント07月限   96.75     96.03   →  99.3099.40ドル
ICE
ブレント08月限   92.93     92.29   →  96.3096.40ドル
ICE
ブレント09月限   89.36     89.08   →  93.3093.40ドル
ICE
ブレント10月限   86.38     86.30
ICE
ブレント11月限   83.90     84.02
ICE
ブレント12月限   81.85     82.11

------------------------------------------------------------------

ブレント原油は当社の想定に沿って「次の攻防」に向けて上昇するとしても、
われわれが対象にしているのは「ICEブレント原油」そのものでなく、わが国石油会社の購入原油価格の基準です。オマーン原油やドバイ原油を考えなければならない。

アジア向け中東原油の予想は、ブレント原油よりむずかしい。

【4】ICEブレント原油と「プラッツドバイ原油」の価格差
現在の原油相場は「ホルムズ海峡の閉鎖=中東原油のひっぱく」を買っているわけではない。

5月末の中東原油は「ディスカウント」に売り叩かれています。

「日本経済新聞」などは「ホルムズ海峡の閉鎖=中東原油のひっぱく」「中東原油のプレミアム」という連想で報道していますが、実際の中東原油のスポット価格は大幅なディスカウントです。

現在の5月末の中東原油のディスカウントが長期にわたって持続するとは考えにくい。

5月相場のディスカウント、アジア査定時間(GMT08:30)の価格差
日付      ICEブレント原油7月限  GMEオマーン原油7月限    価格差
5
29日(金)
5
28日(木)
5
27日(水)    96.69ドル       92.39ドル       -4.30ドル
5
26日(火)    99.32ドル       95.57ドル       -3.75ドル
5
25日(月)    99.40ドル       95.56ドル       -3.84ドル

522日(金)    105.46ドル       103.60ドル       -1.85ドル
5
21日(木)    105.70ドル       102.95ドル       -2.75ドル
5
20日(水)    109.79ドル       105.96ドル       -3.85ドル
5
19日(火)    110.33ドル       106.45ドル       -3.88ドル
5
18日(月)    110.37ドル       107.37ドル       -3.00ドル

CMEのデータで「ICEブレント原油とプラッツドバイ原油の価格差」が拡大している。
プラッツドバイ原油2番限6月限はブレント原油8月限に対して「-6ドルのディスカウント」です。かつてこのようなことはなかった。

プラッツドバイ原油CMEのデータ)
2026
527日(水)
ICE
ブレント原油        プラッツドバイ原油        価格差
07
月限   94.29ドル     05月限月間平均値 102.123ドル
08
月限   92.25ドル     06月限   86.198ドル     -6.052ドル
09
月限   90.00ドル     07月限   84.362ドル     -5.638ドル
10
月限   87.86ドル     08月限   82.868ドル     -4.992ドル
11
月限   86.03ドル     09月限   81.880ドル     -4.150ドル
12
月限   84.44ドル     10月限   81.049ドル     -3.391ドル

なぜ、5月相場で、中東原油がこれほどのディスカウントに叩かれているのか?

原油相場は4月から5月、サプライチェーンの再設計と強靭化が進展している。
(ⅰ)アジア主要国は、中東から離れ、全世界から安定供給を確保するためサプライチェーンの見直し、その再設計とその強靭化に邁進している。
(ⅱ)それとともに中東原油のスポット価格のプレミアムが消えた。
(ⅲ)中東原油は45月相場で「ディスカウント」に転落した。

しかし、5月相場の「-3ドル」「-4ドル」のディスカウントは適切か?
5月相場で、中東原油をこれほどのディスカウントに叩き売る理由が不明です。
「サウジアラムコの調整項との関連かな」と思ったりしますが、明確なことはわからない。

「ブレント/ドバイ」の価格差の予想はむずかしいですが、「-4ドル」「-5ドル以上」のディスカウントは長期にわたって持続するとは考えにくい。

来週から6月相場です。
ICE
ブレント原油20268月限と「プラッツドバイ原油6月限」の価格差が「-6ドル」で推移するのか? それが将来の推定の基準になるのか?  この問題をチェックします。

---------------------------------------------------------------------------------------

5月相場の中東原油のディスカウントは、3月相場のプレミアムと対照的です。
3
月相場では「ホルムズ海峡の閉鎖=中東原油の安定供給に懸念」でプレミアムを買った。

3月相場における中東原油のプレミアムが、現在の5月相場では、大幅なディスカウントに転落している。持続可能性の観点からチェックします。

20263月はプレミアム、現在の5月はディスカウントです。
日付     ICEブレント原油5月限  GMEオマーン原油5月限     価格差

3/25(水)2026    98.26ドル     109.55ドル (ブレント5月限 11.29ドル
3/24
(火)2026   101.89ドル     139.64ドル (ブレント5月限 37.75ドル
3/23
(月)2026   114.08ドル     160.20ドル (ブレント5月限50.32ドル
3/20
(金)2026   107.62ドル     157.94ドル (ブレント5月限 50.32ドル
3/19
(木)2026   114.36ドル     166.96ドル (ブレント5月限 52.60ドル
3/18
(水)2026   102.75ドル     153.12ドル (ブレント5月限 50.37ドル
3/17
(火)2026   103.97ドル     152.58ドル (ブレント5月限 48.61ドル
3/16
(月)2026   105.57ドル     147.79ドル (ブレント5月限 42.22ドル
3/13
(金)2026   101.62ドル     144.36ドル (ブレント5月限 42.74ドル
3/12
(木)2026    97.70ドル     134.75ドル (ブレント5月限 37.05ドル
3/11
(水)2026    89.77ドル     118.73ドル (ブレント5月限 28.96ドル
3/10
(火)2026    91.19ドル     114.85ドル (ブレント5月限 23.66ドル
3/09
(月)2026   107.37ドル     124.68ドル (ブレント5月限 17.31ドル
3/06
(金)2026    85.78ドル     100.31ドル (ブレント5月限 14.53ドル
3/05
(木)2026    84.02ドル     94.47ドル (ブレント5月限 10.43ドル
3/04
(水)2026    84.09ドル     85.93ドル (ブレント5月限 1.84ドル
3/03
(火)2026    80.77ドル     82.09ドル (ブレント5月限 1.32ドル
3/02
(月)2026    79.85ドル     80.40ドル (ブレント5月限 0.55ドル


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