2026年03月

●中東原油の「安定供給」を焦点とするときのサポート水準
(ⅰ)2026228日、米国とイスラエルがイランを攻撃し、この戦争で中東原油の「安定供給」の前提はふっ飛んだ。
(ⅱ)中東原油の「安定供給」が市場テーマになった。
(ⅲ)「安定供給」が焦点となるとき、当社は「39日」がサポートの基準と考えています。
※昨日324日(火)の「日報」でお伝えしたことを引き継いでいます。
※もういちど、午前10時からの取引で確かめます。

202639日を基準にしたサポート
限月             当社のサポート想定レンジ
ICE
ブレント202605月限     99.75 ― 98.96ドル

ICEブレント202606月限     93.18 - 93.72ドル
ICEブレント202607月限     88.19 - 88.95ドル
ICEブレント202608月限     84.01 - 85.23ドル
ICEブレント202609月限     79.00 - 82.40ドル
ICEブレント202610月限     78.05 - 80.15ドル

●本日325日(水)のドバイ原油の目安
現在の相場の焦点は中東の資源エネルギーの「安定供給」
(ⅰ)安定供給とは、たとえば水道のハンドルを回せば水が出るように、ガス栓をヒネればガスが出るように、すべての企業活動の前提になるものです。現在の相場は値段が高いとか安いとかの一般的な需給ではなく、「安定供給」が焦点になっていることに注意が必要です。(ⅱ)安定供給が損なわれると、その影響はすべての領域で連鎖します。文字通り「大変な」相場です。そのとき、個人投資家が目先の高安に目を奪われていると「場違い」の思惑になります。

プラッツドバイ原油 3月限 =「 ICEブレント原油5月限 55.00ドル
プラッツドバイ原油 4月限
 =「 ICEブレント原油6月限 + 8.80ドル
プラッツドバイ原油 5月限
 =「 ICEブレント原油7月限 + 1.80ドル
プラッツドバイ原油 6月限
 =「 ICEブレント原油8月限 + 1.10ドル

●大型タンカー(VLCC)スポット運賃市況
「ペルシャ湾(ラスタヌラ)積み―中国」のワールドスケール(WS
 出所:海事プレス ONLINE
03/2303/27週平均値
03/16
03/20週平均値    464.57
03/09
03/13週平均値    436.53

03/0203/06週平均値    455.76
02/23
02/27週平均値    209.47

02/1602/20週平均値    156.35
02/09
02/13週平均値    135.96
02/02
02/06週平均値    139.09
01/26
01/30週平均値    103.70
01/19
01/23週平均値    123.95
01/12
01/16週平均値    103.19
01/05
01/09週平均値    61.58

●生臭い話トランプ投稿前に先物取引急増
昨夜のブルームバーグは次のように伝えた。

Futures Markets Saw Trading Spike Before Trump's Iran Post
イラン発電所への攻撃計画を5日延期するとのトランプ米大統領のSNS投稿の15分前に、原油や株式の先物取引が急増していたことがわかった。

ブルームバーグがまとめた取引所データによると、米ニューヨーク時間323日午前649分からの2分間に、少なくとも600万バレル相当のブレント原油およびWTIが売られた。これに対し、同時間帯の過去5営業日の平均は70万バレル相当にとどまる。

米株価指数先物でも同様の取引急増が確認された。S&P500種株価指数数先物では約6000枚、名目元本ベースでおよそ20億ドル(約3200億円)相当が取引された。通常は薄商いの寄り付き前取引がそのとき異例の多さになった。こうした異常な取引パターンは、ドイツのDAX指数先物やユーロ・ストックス50指数先物、ナスダック指数やラッセル2000指数の先物など、複数の株価先物でも確認された。天然ガス先物も急増した。

米ニューヨーク時間323日午前649分からの2分間、大規模な取引が行われた。これらの取引が何だったのか分かっていない。トランプ氏は午前75分頃投稿した。トランプの投稿を受け、ブレント原油価格は一時14%急落。米国と欧州の株式市場では、日中の値幅が約4%に達した。

●「安定供給」に関連する海運業界のニュース
①ホルムズ海峡をめぐる緊張が長期化するなか、海運業界ではバンカーオイル(船舶燃料)の供給構造が大きく変化している。燃料価格が上昇しただけでなく、供給の地域偏在が顕著になった。そのため船社は補給港の見直しや運航計画の再設計を迫られていると伝えた。

②イランはイスラム革命防衛隊(IRGC)主導で、事前承認を受けた船舶のみを通過させる「許可制航路」を構築しようとしている。通航の対価として約200万ドルが支払われたケースも確認されており、従来の個別交渉から、登録・審査を伴う半公式プロセスへの移行。インド、パキスタン、イラク、マレーシア、中国など複数の国がイランと交渉し、航行計画を調整していると伝えられる。一方、米国はこれを容認しないので、イランに通航の承認を得ること自体がリスクとなる。以下、省略。


ロバート・ゲイツ元国防長官は、2014年の「回顧録」(DUTY)で次のように記していた。
「私(Robert Gates)はこの(オバマ)政権で異端分子であるばかりか、老いぼれの立場であった。ブッシュ大統領とでは、私が3歳年上なだけだったが、オバマ大統領は私よりも20歳近く若い。新政権で任命された閣僚より下のレベルの有力な高官、とくにホワイトハウスのスタッフには、私がCIA長官だった当時はまだ大学生-あるいは高校生だったという人も多かった。すぐにホワイトハウスのスタッフが私を『ヨーダ』というニックネームで呼ぶようになったのも無理はない。」

「世代と職務経験の違いのせいか、彼らと私とでは、物事を考える際の基準となるものがかなり違っていた。私という人間を形作っている経験といえば、ベトナム戦争であり、世界を終わらせたかもしれないソ連との対立であり、世界規模の冷戦だった。一方、彼らにとってのそれは、1990年代の米国の圧倒的優位であり、2001911日の同時多発テロであり、アフガニスタンとイラクでの戦争だ。私の経験では、国家安全保障問題には超党派的な体制で臨むことが普通だったが、彼らにとってはそうではなかった。」

ロバート・ゲイツ元国防長官 1943925日-
ジョー・バイデン元大統領   19421120日-
ドナルド・トランプ大統領   1946614日-
みなさん、高齢な方々です。

本日324日(火)の価格見通しと価格試算をします。
相場の焦点は、中東の資源エネルギーの「安定供給」です。

3月9日(月)の高下を基準に「サポート水準」を想定します。

39日の基準
3月相場における「9日(月)のサポート」を想定しています。

39日のサポート
限月             当社が想定するサポート水準
ICE
ブレント202605月限     99.75 ― 98.96ドル

ICEブレント202606月限     93.18 - 93.72ドル
ICEブレント202607月限     88.19 - 88.95ドル
ICEブレント202608月限     84.01 - 85.23ドル
ICEブレント202609月限     79.00 - 82.40ドル
ICEブレント202610月限     78.05 - 80.15ドル

●本日324日(火)の原油相場
本日324日(火)は、当社が想定する「39日(月)のサポート」が働くと思います。

ICEブレント原油先物 2026324日(火)
限月      始値   高値   安値  帳入値  終値
05
月限 2026  100.88
06
月限 2026  97.12
07
月限 2026  92.64
08
月限 2026  88.81
09
月限 2026  86.03
10
月限 2026  84.34
11
月限 2026  82.74
12
月限 2026  81.06

ICEブレント原油先物 2026323日(月)
限月      始値   高値   安値  帳入値  終値   前日比
05
月限 2026  113.76  114.43  96.00  99.94  100.06  -9.49
06
月限 2026  107.50  109.78  91.70  95.92  96.07  -8.34
07
月限 2026  101.36  104.23  88.00  91.68   92.00  -6.48
08
月限 2026  96.89  99.45  84.43  87.96  88.20  -5.61
09
月限 2026  93.21  95.99  82.15  85.31  85.41  -4.59
10
月限 2026  89.96  93.23  80.30  83.22  83.55  -3.63
11
月限 2026  88.01  91.15  78.98  81.71  82.01  -3.14
12
月限 2026  86.50  89.54  77.83  80.55  80.31  -4.11

●プラッツドバイ原油
現在の相場の焦点は、中東の資源エネルギーの「安定供給」です。

(ⅰ)安定供給とは、たとえば水道のハンドルを回せば水が出るように、ガス栓をヒネればガスが出るように、すべての企業活動の前提になるものです。現在の相場は値段が高いとか安いとかの一般的な需給ではなく、「安定供給」が焦点になっていることに注意が必要です。

(ⅱ)安定供給が損なわれると、その影響はすべての領域で連鎖します。文字通り「大変な」相場です。そのとき、個人投資家が目先の高安に目を奪われていると「場違い」の思惑になります。

(ⅲ)昨日323日(月)東京時間午後530分のドバイ原油は「170.18ドル」であった。

324日(火)ドバイ原油の目安

プラッツドバイ原油 3月限 =「 ICEブレント原油5月限 55.00ドル
プラッツドバイ原油 4月限
 =「 ICEブレント原油6月限 + 9.78ドル
プラッツドバイ原油 5月限
 =「 ICEブレント原油7月限 + 1.00ドル
プラッツドバイ原油 6月限
 =「 ICEブレント原油8月限 + 0.60ドル

プラッツドバイ原油 3月限 =「 102.80 55.00ドル    157.80ドル
プラッツドバイ原油 4月限
 =「  98.98 + 9.78ドル    108.76ドル
プラッツドバイ原油 5月限
 =「  94.66 + 1.00ドル     95.66ドル
プラッツドバイ原油 6月限
 =「  90.75 + 0.60ドル     91.35ドル

1ドル=158.58円で換算します。

プラッツドバイ原油 3月限 =  157.80ドル   157,380
プラッツドバイ原油 4月限
 =  108.76ドル   108,470  -9,530円安
プラッツドバイ原油 5月限
 =  95.66ドル    95,410 -7,690円安
プラッツドバイ原油 6月限
 =  91.35ドル    91,110 -8,390円安

とてもおおざっぱな試算です。本日午後530分の査定価格で確かめます。
午後630分に、ウェブサイトで更新します。


316日(月)の「日報」(為替)で、
(ⅰ)316日(月)~19日(木)は、もやは「それ行けドンドン」の円安ではない。
(ⅱ)市場はここで「小休止」になる。
(ⅲ)このあたりにとどまる可能性が高い。
(ⅳ)当局の責任者の方を見ることになる、とお伝えした。

1㌦=159.95159.50159.05円」を中心にしたレンジを想定した。

そして、319日(木)も引き続き、この考えを継続するとお伝えした。

(ⅰ)もはや「それ行けドンドン」の円安ではない。
(ⅱ)市場はここで「小休止」になる。
(ⅲ)このあたりにとどまる可能性が高い。
(ⅳ)当局の責任者の方を見ることになる。

当社は当面の「全体観」として、そのように考えています。
現在の市場の参加者は、すでに現状に適応したポジションに調整していると推測するからです。言い換えれば、ここで相場が高下しても、あらたな連鎖反応は発生しにくい。

相場のテクニカルな波乱は、ポジションの連鎖反応によって拡大します。
連鎖反応が拡大する相手がいなければ、このあたりにとどまる可能性が高い。
そういう意味です。
本日323日(月)は前週の継続として予想します。

●米国債の利回りと為替(ドル円)
3
23日(月)「1ドル=159.75159.25158.75円」

米国     米30年債  10年債 2年債   日本
日付     利回り  利回り  利回り    日付   東京仲値

03/2026)  4.96   4.39   3.88   03/23 159.75159.25158.75

03/1926)  4.83   4.25   3.79   03/20   春分の日
03/18
26)  4.88   4.26   3.76   03/19   159.88
03/17
26)  4.85   4.20   3.68   03/18   159.19
03/16
26)  4.86   4.23   3.68   03/17   159.37
03/13
26)  4.90   4.28   3.73   03/16   159.43

03/1226)  4.88   4.27   3.76   03/13   159.26
03/1126)  4.86   4.21   3.64   03/12   159.09
03/10
26)  4.78   4.15   3.57   03/11   158.23

03/0926)  4.72   4.12   3.56   03/10   157.73
03/05
26)  4.77   4.15   3.56   03/09   158.71

03/0526)  4.74   4.13   3.57   03/06   157.45
03/04
26)  4.72   4.09   3.54   03/05   156.60
03/03
26)  4.70   4.06   3.51   03/04   157.69
03/02
26)  4.70   4.05   3.47   03/03   157.50
02/27
26)  4.64   3.97   3.38   03/02   156.54 米イラン戦争

02/2626)  4.67   4.02   3.42   02/27   155.81
02/25
26)  4.70   4.05   3.45   02/26   156.16
02/24
26)  4.70   4.04   3.43   02/25   155.83 日銀審議委員後任人事
02/23
26)  4.70   4.03   3.43   02/24   154.86

02/2026)  4.72   4.08   3.48   02/23   天皇誕生日

02/1926)  4.70   4.08   3.47   02/20   155.15
02/18
26)  4.71   4.09   3.47   02/19   154.79

02/1726)  4.68   4.05   3.43   02/18   153.24 高市内閣 2.0
02/16
26)  Washington's Birthday     02/17   153.34
02/13
26)  4.69   4.04   3.40   02/16   153.09 高市/植田会談


2026228日、米国とイスラエルがイランを攻撃

戦争開始からわずか1週間で、中東原油のアジア向け指標(オマーン原油とドバイ原油)は「ブレント原油+10ドル」にふっ飛んだ。中東原油の「安定供給」の前提がふっ飛んだことを意味します。

ペルシャ湾~ホルムズ海峡は、アジア向けの原油供給地として知られているが、それだけではない。 LPGやガソリン、ディーゼル、ジェット燃料、バンカーオイル(船舶燃料)も供給している。さらにプラスチックや樹脂の原料となるナフサなどを生産する石油化学産業も抱えている。

「安定供給」の前提が損なわれ、インフレ圧力が昂進している

戦争は世界の資源エネルギー市場を大きく変えた。 IEA(国際エネルギー機関)加盟国は3月第3週、価格高騰を抑えるため緊急備蓄から4億バレルを放出することで合意したが、それでも国際取引の指標であるブレント原油は1バレル=100ドルを上回ったまま推移し、アジア向け中東原油は「ブレント原油+50ドル」のプレミアムに高騰している。

今回の戦争は世界石油市場の歴史で最大の「供給混乱」を生んでいる。 報道によればインドでは商業用LPGボンベが通常の23倍に高騰し、タイの農家はディーゼル油が不足しているという。 ジェット燃料は国際的に1バレルあたり200ドルを超えた。

世界経済は新型コロナウイルス禍やロシアのウクライナ侵攻、さらに米国による一方的な関税引き上げ、そうした危機を切り抜けつつあったが、そのとき米イラン戦争が始まった。 中東原油の「安定供給」の懸念からインフレ圧力が高まっている。

こうした情勢でぼんやりWTIを眺めていたのでは何の役にも立たない。物事は具体的に見る必要があります。本日323日(月)の「日報」は、わが国連休中のデータから送信します。

●アジア市況、シンガポールの石油製品
アジア太平洋地域の石油・ガスはシンガポールがハブとなり、アジア各地から集積され、域内外に輸出される。オマーン原油はガルフ・マーカンタイル取引所(GME)のマーカー価格を記載します。J4月限、K5月限です。

シンガポールの石油製品は、米イラン戦争による「安定供給」の懸念から、ケロシン、ガスオイルの中間留分が「1バレル200ドル」を超えて高騰。アジア市況の「ナフサ-ガソリン」も高い。

シンガポールの石油製品市況
 
      オマーン    ナフサ   ガソリン  ジェット燃料 ガスオイル
日付      原油    NAF-SIN  GL92-SIN  ケロシン   0.5 S
03/20
26)  157.94 K    133.14   145.00   212.65    219.67
03/19
26)  166.96 K    136.81   137.50   225.62    221.58
03/18
26)  153.12 K    122.47   137.60   198.86    196.09
03/17
26)  152.58 K    121.47   134.00   200.17    195.91
03/16
26)  147.79 K    123.92   139.80   199.42    188.61

03/1326)  144.36 K    123.81   136.00   199.66    193.91
03/12
26)  134.75 K    114.58   135.30   209.83    196.85
03/11
26)  118.73 K    102.92   112.00   157.12    163.20
03/10
26)  114.85 K     97.67   113.00   142.92    160.20
03/09
26)  124.68 K    114.14   130.00   185.64    183.89

03/0626)  100.31 K    89.36   113.20   155.82    154.19
03/05
26)  94.47 K    87.69   106.10   194.60    140.98
03/04
26)  85.93 K    87.25   99.00   225.44    126.96
03/03
26)  82.09 K    82.58   95.50   131.02    117.51
03/02
26)  80.40 K    79.47   90.30   117.51    112.16
.
              
2/28 米国とイスラエルがイランを攻撃し、ハメネイ師を殺害。
02/2726)  70.36 J    69.72   79.30    93.45    91.39
02/26
26)  70.05 J    69.19   79.25    92.66    91.69
02/25
26)  70.06 J    67.39   78.95    92.67    91.40
02/24
26)  70.42 J    67.14   78.85    92.74    91.90
02/23
26)  69.96 J    67.22   77.40    91.81    91.13

要点
(ⅰ)「日本経済新聞」などわが国の報道機関(いわゆるオールド・メディア)は「WTI=国際指標」という信仰が根強く、そうしたWTI偏重に反省もない。このため千年1日の如く、20年前と同じ世界観で「WTI 100ドル」をめぐる価格予想に夢中になる。しかし、WTIは米国オクラホマ州クッシングが受渡地点です。現下の中東の「安定供給」の指標になるものではない。戦争開始から3週間も経ってそれがわからないようではオールド・メディアの劣化も相当深刻です。

(ⅱ)安定供給とは、たとえば水道のハンドルを回せば水が出るように、ガス栓をヒネればガスが出るように、すべての企業活動の前提になるものです。現在の相場は値段が高いとか安いとかの一般的な需給ではなく、「安定供給」が焦点になっていることに注意が必要です。

(ⅲ)安定供給が損なわれるとすべての領域で影響が連鎖し、文字通り「大変な」相場になる。そのとき小さな個人投資家が目先の高安に目を奪われていると「場違い」の思惑になります。

(ⅳ)これらについて、当社「日報」ですべてお伝えすることはむずかしい。できないことがあります。

●国際原油取引の指標
国際原油取引の指標はICEブレント原油です。
中東原油の安定供給が損なわれているため、中東原油はブレント原油に対し過去に例のないプレミアムを形成しています。

本日323日(月)の要点
ICE
ブレント原油20265月限 週末終値109.55ドル、
本日23日(月)は110ドル以上で推移するか?

ICEブレント原油20266月限 週末終値104.41ドル、
本日23日(月)は105ドル以上で推移するか?

ICEブレント原油先物 2026323日(月)
限月       始値   高値   安値  帳入値  終値
05
月限 2026  113.76
    110ドル以上
06
月限 2026  107.50    105ドル以上
07
月限 2026  101.36
08
月限 2026  96.89
09
月限 2026  93.21
10
月限 2026  89.96
11
月限 2026  88.01
12
月限 2026  86.50

ICEブレント原油先物 2026320日(金)
限月       始値   高値   安値  帳入値  終値  前日比
05
月限 2026  107.17  113.11  105.05  112.19  109.55  +1.96
06
月限 2026  102.60  107.37  100.47  106.41  104.41  +1.34
07
月限 2026  97.25  101.30  95.24  100.33   98.48  +0.44
08
月限 2026  92.35  96.28  90.84  95.37  93.81  +0.48
09
月限 2026  89.17  92.79  87.89  91.86  90.00  -0.06
10
月限 2026  86.74  90.03  85.62  89.17  87.18  -0.75
11
月限 2026  85.14  88.02  84.02  87.29  85.15  -0.97
12
月限 2026  83.72  86.47  82.81  85.87  84.42  +0.02

ICEブレント原油先物 2026319日(木)
限月       始値   高値   安値  帳入値  終値  前日比
05
月限 2026  109.78  119.13  103.76  108.65  107.59  -2.06
06
月限 2026  105.17  112.13  99.51  103.78  103.07  -1.99
07
月限 2026  100.27  104.69  94.97  98.46   98.04  -2.02
08
月限 2026  96.34  98.91  91.02  94.05  93.33  -2.45
09
月限 2026  92.50  94.63  88.17  90.89  90.06  -2.36
10
月限 2026  89.95  91.46  85.90  88.39  87.93  -1.70
11
月限 2026  87.87  89.23  84.28  86.57  86.12  -1.49
12
月限 2026  87.51  87.51  83.01  85.18  84.40  -1.66

ICEブレント原油先物 2026318日(水)
限月       始値   高値   安値  帳入値  終値  前日比
05
月限 2026  103.66  111.90  100.34  107.38  109.65  +6.15
06
月限 2026  99.55  106.96  96.70  102.92  105.06  +5.51
07
月限 2026  95.15  101.60  92.59  98.16  100.06  +4.95
08
月限 2026  91.42  96.83  89.12  94.01  95.78  +4.43
09
月限 2026  88.53  93.09  86.43  90.76  92.42  +3.98
10
月限 2026  86.17  90.10  84.29  88.19  89.63  +3.46
11
月限 2026  84.41  87.86  82.70  86.26  87.61  +3.30
12
月限 2026  82.83  86.20  81.37  84.74  86.06  +3.25

GMEオマーン原油20265月限「マーカープライス」
ガルフ・マーカンタイル取引所(GME)オマーン原油の基準は、東京時間午後530分のマーカープライスです。サウジ原油のアジア向け輸出価格(本船渡し条件)の構成要素の一つ。

GMEオマーン原油1番限=「ブレント原油20265月限+50ドル」の水準です。
ブラッツドバイ原油1番限20263月限もまた基本的に同じです。

日付        GMEオマーン原油 マーカープライス
3/23(月)2026

3/20(金)2026   157.94ドル (ブレント5月限 50.32ドル
3/19
(木)2026   166.96ドル (ブレント5月限 52.60ドル
3/18
(水)2026   153.12ドル (ブレント5月限 50.37ドル
3/17
(火)2026   152.58ドル (ブレント5月限 48.61ドル
3/16
(月)2026   147.79ドル (ブレント5月限 42.22ドル

3/13(金)2026   144.36ドル (ブレント5月限 42.74ドル
3/12(木)2026   134.75ドル (ブレント5月限 37.05ドル
3/11
(水)2026   118.73ドル (ブレント5月限 28.96ドル
3/10
(火)2026   114.85ドル (ブレント5月限 23.66ドル
3/09
(月)2026   124.68ドル (ブレント5月限 17.31ドル

3/06(金)2026   100.31ドル (ブレント5月限 14.53ドル
3/05
(木)2026   94.47ドル (ブレント5月限 10.43ドル●安定供給に懸念
3/04
(水)2026   85.93ドル (ブレント5月限 1.84ドル
3/03
(火)2026   82.09ドル (ブレント5月限 1.32ドル
3/02
(月)2026   80.40ドル (ブレント5月限 0.55ドル

ICEブレント原油とGMEオマーン原油の価格差
2026320日(金)東京時間午後530分の価格
320日(木)     5月限    6月限    7月限    8月限
ブレント原油     107.62   103.64    98.36    93.81
オマーン原油     157.94   153.07   147.75   143.34
価格差        +50.32   +49.43   +49.39   +49.53

●プラッツドバイ原油
プラッツドバイ原油1番限(20263月限)は、1カ月間の平均値。
米イラン戦争が長期化するとき、あるいは、ホルムズ海域の原油積取の停止が長期化するとき、
中東原油の「安定供給」が長期にわたって損なわれる場合、1番限の「ブレント原油+50ドル」のプレミアムは、2番限に波及する可能性があります。

CMEプラッツドバイ原油
日付       3月限    4月限   5月限   6月限   7月限   8月限
3/23
(月)2026

3/20(金)2026  134.068  112.835  100.221  95.665  92.656  90.278
3/19
(木)2026  137.822  108.650  96.458  93.349  91.017  88.909
3/18
(水)2026  136.421  107.284  97.693  93.535  90.847  88.623
3/17
(火)2026  122.841  103.499  94.669  91.190  88.552  86.465
3/16
(月)2026  129.895  102.448  92.755  88.904  86.610  84.586

3/13(金)2026  127.861  103.871  95.669  92.059  89.820  87.365
3/12
(木)2026  123.055  100.348  93.125  89.951  87.473  85.297
3/11
(水)2026  113.548  89.358  85.170  83.831  82.112  80.708
3/10
(火)2026  105.134  84.557  80.918  79.567  78.275  77.022
3/09
(月)2026  107.550  93.603  88.364  86.298  84.157  82.168

3/06(金)2026  99.142  86.965  82.770  80.087  78.302  76.913
3/05
(木)2026  89.312  79.390  76.379  74.732  73.781  72.970
3/04
(水)2026  81.115  73.736  72.387  71.516  70.977  70.334
3/03
(火)2026  80.391  75.001  73.580  72.554  71.746  70.845
3/02
(月)2026  76.533  73.711  72.752  71.931  71.199  70.492

●大型タンカー(VLCC)スポット運賃市況
原油タンカー(VLCC)のスポット運賃が高値に舞い上がっており、わが国の調達業務もむずかしい情勢です。

「ペルシャ湾(ラスタヌラ)積み―中国」のワールドスケール(WS
 出所:海事プレス ONLINE
03/1603/20週平均値 
03/09
03/13週平均値    436.53

03/0203/06週平均値    455.76
02/23
02/27週平均値    209.47

02/1602/20週平均値    156.35
02/09
02/13週平均値    135.96
02/02
02/06週平均値    139.09
01/26
01/30週平均値    103.70
01/19
01/23週平均値    123.95
01/12
01/16週平均値    103.19
01/05
01/09週平均値    61.58

---------------------------------------------------------------------------

現在の相場は、中東の資源エネルギーの「安定供給」が焦点です。
水道のハンドルを回せば水が出るように、ガス栓をヒネればガスが出るように、安定供給はすべての企業活動の前提です。


今朝のプラッツドバイ原油1番限(20263月平均価格)は前日比-7.054ドル安であった。

●プラッツ社のドバイ原油1番限査定価格の下落について
プラッツ社の日々の査定価格はFreeで公開されていない。
「日本経済新聞」のドバイ原油317日(火)価格は153.65153.75ドル(前日比5.80ドル高)、RIM(リム情報開発)の3171730157.69ドル(同4.38ドル高)であった。ガルフ・マーカンタイル取引所(GME)オマーン原油のマーカー価格は152.58ドル(同4.84ドル高)をつけた。いずれも317日(火)査定時間、中東原油1番限は上昇していた。
しかし、プラッツドバイ原油1番限は17日(火)、前日比-7.054ドル安に下落した。

プラッツドバイ原油
日付      3月限    4月限   5月限  6月限   7月限   8月限
3/18
2026
3/17
2026)  122.841  103.499  94.669  91.190  88.552  86.465
3/16
2026)  129.895  102.448  92.755  88.904  86.610  84.586
3/13
2026)  127.861  103.871  95.669  92.059  89.820  87.365
3/12
2026)  123.055  100.348  93.125  89.951  87.473  85.297

●当社の考え
当社「日報」では36日(金)、健康診断で大阪に帰った日の朝、
3
5日(木)のアジア査定時間(東京時間午後530分)において、GMEオマーン原油、そしてドバイ原油1番限が「前日比10ドル高にふっ飛んだ!」とお伝えした。
つまり、ここで中東原油の「安定供給」の見通しが立たなくなったことを意味します。

日付       GMEオマーン原油 マーカープライス
3/18(水)
3/17
(火)    152.58ドル (ブレント5月限 48.61ドル
3/16
(月)    147.79ドル (ブレント5月限 42.22ドル

3/13(金)    144.36ドル (ブレント5月限 42.74ドル
3/12(木)    134.75ドル (ブレント5月限 37.05ドル
3/11
(水)    118.73ドル (ブレント5月限 28.96ドル
3/10
(火)    114.85ドル (ブレント5月限 23.66ドル
3/09
(月)    124.68ドル (ブレント5月限 17.31ドル

3/06(金)    100.31ドル (ブレント5月限 14.53ドル
3/05
(木)    94.47ドル (ブレント5月限 10.43ドル
3/04
(水)    85.93ドル (ブレント5月限 1.84ドル
3/03
(火)    82.09ドル (ブレント5月限 1.32ドル
3/02
(月)    80.40ドル (ブレント5月限 0.55ドル

(1)昨年202568月の中東原油のタイト感
振り返れば昨年202568月も、ロシアやイランなどに対する度重なる経済制裁によって、中東産原油のアジア向け供給のタイト感を買ったことがあった。そのとき、オマーン原油やドバイ原油は「ブレント原油+2ドル」を超すプレミアムに伸びた。

しかし、「ブレント原油+2ドル」を超すプレミアムは傘になった。
アジア向け中東サワー原油のタイト感を手掛かりにしたときでも、国際的な「安定供給」が維持されておれば、価格比から限度があります。
「中東原油のアジア向け供給のタイト感」「中東原油に対するアジア需要が旺盛」という需給要因であれば「ブレント原油+2ドル超」のプレミアムが限度です。

日付       ブレント原油10月限  ドバイ原油8月限  価格差
8
29日(金)2025     68.34      70.41      +2.07
8
28日(木)2025     67.57      69.73      +2.16
8
27日(水)2025     67.06      69.23      +2.17
8
26日(火)2025     68.24      70.38      +2.14
8
25日(月)2025     67.93      70.18      +2.25
8
22日(金)2025     67.71      70.31      +2.60
8
21日(木)2025     67.29      69.94      +2.65
8
20日(水)2025     66.47      68.89      +2.42
8
19日(火)2025     65.98      67.95      +1.97
8
18日(月)2025     65.78      67.64      +1.86

(2)本年35日(木)以降「ブレント原油+10ドル」超のプレミアム
本年(202635日(木)、アジア向け中東原油の価格指標、オマーン原油、ドバイ原油は「ブレント原油+10ドル」を超すプレミアムにふっ飛んだ。

これは中東原油の「安定供給」の条件がふっ飛んだことを意味します。
単なる需給の問題ではなく「安定供給」の前提そのものが崩れたということです。
国際的な原油取引において「安定供給」の前提があれば、足元のプレミアムにも限度がありますが、「安定供給」の前提が破壊されるとアジア向け中東原油は「ブレント原油+10ドル」に跳ね上げ、さらに「ブレント原油+20ドル」・・「ブレント原油+50ドル」になる。

オマーン原油やドバイ原油、さらにOPECバスケット価格が「ブレント原油+10ドル」以上のプレミアムを買うということは、そういうことだと思います。前提も限度も働いていない世界です。アジアの石油会社の原油調達業務が危機となった状態です。

(3)安定供給が崩れた局面の価格形成
わが国報道機関(いわゆるオールド・メディア)は、千年1日の如く20年前の前例をボンヤリと眺めて、WTI100ドル」をめぐる価格予想に夢中になっている。

しかし、ここ20年で中国の台頭、新興国市場の拡大など、世界が変わっている。サウジアラビアの米国向け価格指標もWTIからメキシコ湾のASCIに変わった。中東原油のアジア向け「安定供給」の前提が崩れているとき、WTI予想に意味はない。

それは、同じように、原油タンカー(VLCC)のスポット運賃にも言える。
昨日317日(火)のニュースで「VLCC市況、中東―中国171ポイント上昇。フジャイラ攻撃が影響か」(日本海事新聞)があったが、ホルムズ海峡が事実上封鎖されている中で、指標の航路であるペルシャ湾(ラスタヌラ)積みの輸送はほとんど成立しておらず、実勢を反映しにくいのではないかど思います。中東-中国のVLCCスポット運賃の指標が3月16日(月)WS 599.44に伸びたからと言って、反対に、仮にこのあとWS 427に下げた場合でも、安定供給が損なわれた世界の価格指標に「前日比」の比較の意味はほとんどない。WS 599がWS 427になれば、運賃指標の「下落」なのか?

大型タンカー(VLCC)スポット運賃市況
「中東―中国」のワールドスケール(WS
 出所:海事プレス ONLINE

03/1603/20週平均値 
03/09
03/13週平均値    436.53

03/0203/06週平均値    455.76
02/23
02/27週平均値    209.47

02/1602/20週平均値    156.35
02/09
02/13週平均値    135.96
02/02
02/06週平均値    139.09
01/26
01/30週平均値    103.70
01/19
01/23週平均値    123.95
01/12
01/16週平均値    103.19
01/05
01/09週平均値    61.58

タンカーの手配がペルシャ湾を回避して、サウジ西岸にシフトしている動きがあるとすれば、直ちに実勢はわかりにくい。

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中東原油の「安定供給」の前提が崩れている。
そのなかで、価格形成の秩序とパターンを見出すことに困難を伴います。

今朝のCMEプラッツドバイ原油1番限(20263月平均価格)は、前日比-7.054ドル安に下落した。しかし、これを「下落」と言えるかどうかは疑問です。

つまり、アジア向け中東原油が「ブレント原油+10ドル」を超えている状況で、
仮に「ブレント原油+50ドル」が「ブレント原油+30ドル」になっても、この水準は「安定供給」が損なわれた価格です。それを手掛かりに、売ったり買ったりできますか? それによって、取引量が増加するとは思えない。

本日318日(水)のドバイ原油の試算
3月18日(水)午後5時30分のアジア査定価格は午後6時30分にウェブサイトで更新します。

このあと「日報」(石油-2)で3月18日発表財務省貿易統計「2月原油CIF」をお伝えします。 


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