米農務省発表があることで、市場参加者の共通認識が保てる。共通した認識で交渉ができる。米農務省発表は、長い目で見ればトレンドを表す。それが現在では、そうしたコンセンサスが不透明になっており、一部には、勝手気儘(かってきまま)な思惑もある。
今日は10月27日(月)。米国の収穫は終わりに近づいている。イリノイでは10月下旬の寒冷前線通過で、断続的に雨が降った。「8月が11月になった」ような気象に変化した。最低気温が5℃、日中の最高気温が13℃。しかし、報告を見ると、雨の影響で収穫が中断することはなかった。大豆の収穫はほぼ終了し、トウモロコシの収穫も終わりに近づいている。8月3日に弱気が思惑したような「大豊作」ではないが、8月以降の降雨不足などで反収(たんしゅう)のバラツキがあってもそれなりの収量になったと推測しています。現状の農産物価格では、肥料等の投入コストの上昇、そして、高額になった農業機械によって、米国生産者の利益率は低下している可能性が高い。
米中対立の緩和期待が底流しているが、2022年のような中国の米国産大量購入には戻らないと考えています。ブラジル大豆やトウモロコシが割高のFOBプレミアムになっていても、中国は米国農産物のリスクを回避するため、南米産で数量を確保するだろう。そして、ブラジルなどは、世界の農産物需要が増加しているので、大豆およびトウモロコシの作付面積を増やす。ブラジルの作付けは進捗しており、2026相場はすでに始まっています。
中国は南米産で数量を確保しているので、米国産に比較して南米産のFOB価格が高い。南米産が中国向け主体になった。その結果、スペインなどが米国産にシフトしている。ブラジルでは、トウモロコシのエタノール需要が増加し、国内消費も拡大している。
米国など主要国の農業はおカネのかかるものになった。肥料等の投入コストの上昇し、そして、さまざまな農業機械は著しく高額になった。現状の農産物価格では利益率が低下しているので、農家は大豆収穫後に冬小麦を作付けし、大豆と小麦を合わせて収益を確保しなければならない。2025年産の収穫は、2026年の始まりでもある。10月相場のもみ合いは「2026年相場の模索」
10月相場のもみ合いは、2026年相場の模索と考えています。
●米国小麦3市場
小麦相場はボトム形成
2025年10月24日(金)
シカゴ(CBOT)軟質小麦 カンザスシティー(KCBT)硬質小麦 ミネアポリス(MGE)春小麦
12月限 512'50 -0.50 501'50 +1.50 557'00 -1.00
03月限 528'00 -0.25 518'25 +0.50 574'75 -1.25
05月限 538'75 unch 531'75 +1.00 587'50 -2.00
07月限 550'00 +0.50 545'50 +1.00 600'50 -2.25
●CBOTトウモロコシ先物
10月相場の揉み合いは「2026年相場の模索」
CBOTトウモロコシ 収穫期の揉み合いレンジ
2025年12月限 4.31 ~ 4.17
2026年03月限 4.48 ~ 4.34
2026年05月限 4.57 ~ 4.45
2026年07月限 4.64 ~ 4.51
●米国農産物先物の相場表
米国現地2025年10月24日(金)
限月 KCBT硬質冬小麦 CBOT軟質冬小麦 CBOTトウモロコシ CBOT大豆
12月限 2025 501'50 +1'50 512'50 -0'50 423'25 -4'75 11月限 1041'75 -3'00
03月限 2026 518'25 +0'50 528'00 -0'25 437'00 -4'25 01月限 1060'25 -1'75
05月限 2026 531'75 +1'00 538'75 unch 445'75 -3'50 03月限 1073'50 -1'75
07月限 2026 545'50 +1'00 550'00 +0'50 452'25 -3'00 05月限 1085'75 -1'75
米国現地2025年10月23日(木)
限月 KCBT硬質冬小麦 CBOT軟質冬小麦 CBOTトウモロコシ CBOT大豆
12月限 2025 500'00 +11'50 513'00 +9'25 428'00 +5'00 11月限 1044'75 +10'00
03月限 2026 517'75 +10'50 528'25 +8'75 441'25 +5'50 01月限 1062'00 +12'00
05月限 2026 530'75 +10'25 538'75 +8'50 449'25 +5'75 03月限 1075'25 +12'25
07月限 2026 544'50 +9'50 549'50 +8'25 455'25 +5'25 05月限 1087'50 +12'00
米国現地2025年10月22日(水)
限月 KCBT硬質冬小麦 CBOT軟質冬小麦 CBOTトウモロコシ CBOT大豆
12月限 2025 488'50 +3'50 503'75 +3'50 423'00 +3'25 11月限 1034'75 +4'00
03月限 2026 507'25 +2'25 519'50 +3'00 435'75 +2'00 01月限 1050'00 +1'50
05月限 2026 520'50 +1'75 530'25 +2'50 443'50 +1'75 03月限 1063'00 +0'25
07月限 2026 535'00 +1'75 541'25 +1'75 450'00 +1'75 05月限 1075'50 -0'25
米国現地2025年10月21日(火)
限月 KCBT硬質冬小麦 CBOT軟質冬小麦 CBOTトウモロコシ CBOT大豆
12月限 2025 485'00 -5'00 500'25 -4'50 419'75 -3'50 11月限 1030'75 -1'00
03月限 2026 505'00 -4'50 516'50 -5'00 433'75 -3'25 01月限 1048'50 -1'50
05月限 2026 518'75 -4'25 527'75 -5'25 441'75 -3'50 03月限 1062'75 -1'25
07月限 2026 533'25 -4'25 539'50 -4'75 448'25 -3'25 05月限 1075'75 -1'50