10月29日(水)、30日(木)の「日報」を要約して記します。
【1】本年の精製マージンの高さ
本年第3四半期(7-9月)から第4四半期(10-12月)の精製マージンは記録的高水準で推移している。アジア市況でもガソリンおよび中間留分のクラック・スプレッドが前年比1バレルあたり10ドル高い。
(ⅰ)クラック・スプレッドが高水準で推移するとき、一方的に原油が下げるとは考えにくい。
(ⅱ)本年6月末から7、8、9月相場で形成したレンジは、10-12月も継続する公算が大きい。
(ⅲ)当社はその観点から価格形成のパターンを分析し、日々の価格を試算しています。
【2】レンジ下辺の目安
(1)本年(2025)6月末以降のレンジ下辺の目安
限月 レンジ下辺の目安 6/25 10/2 10/20安値
ブレント原油2025年12月限 64.60 64.50 64.00 60.07
ブレント原油2026年01月限 64.00 64.39 63.73 59.97
ブレント原油2026年02月限 63.60 64.38 63.55 59.97
ブレント原油2026年03月限 63.40 64.41 63.48 60.07
(ⅰ)当社は「レンジ下辺の目安」をサポート水準と考えています。
(ⅱ)しかし、原油市場の人気は弱い。反落するとレンジ下辺を叩きにくる。
(ⅲ)10月10日(金)~10月20日(月)は「レンジ下限 以下」の安値を売り込んだ。
(2)10月最終週のブレント原油先物
ブレント原油先物は今週、アジア市場の査定時間に安値をつけた。
売り方がアジア査定時間に一所懸命になっている。
※アジア査定時間:シンガポール時間午後4時30分、東京時間午後5時30分
ブレント原油先物(ICE) 2025年10月30日(木) 東京17:30
限月 始値 高値 安値 終値 前日比 アジア終値
12月限 2025 64.69 65.15 64.06 64.73 -0.17 64.42
01月限 2026 64.07 64.54 63.47 64.06 -0.24 63.82
02月限 2026 63.60 64.07 63.04 63.58 -0.27 63.35
03月限 2026 63.37 63.81 62.82 63.31 -0.26 63.11
04月限 2026 63.38 63.71 62.75 63.25 -0.24 63.05
05月限 2026 63.39 63.72 62.76 63.26 -0.24 63.05
06月限 2026 63.43 63.78 62.81 63.30 +0.24 63.08
ブレント原油先物(ICE) 2025年10月29日(水) 東京17:30
限月 始値 高値 安値 終値 前日比 アジア終値
12月限 2025 64.52 65.37 63.92 64.90 +0.43 63.96
01月限 2026 63.90 64.70 63.38 64.30 +0.43 63.41
02月限 2026 63.48 64.18 63.06 63.85 +0.38 63.09
03月限 2026 63.31 63.91 62.92 63.57 +0.10 62.97
04月限 2026 63.25 63.82 62.89 63.49 +0.26 62.91
05月限 2026 63.24 63.81 62.93 63.50 +0.26 62.95
06月限 2026 63.30 63.83 62.99 63.54 +0.26 63.01
【3】中東原油のアジア向け指標が激しい変化
今週はアジア査定時間の売りだけでなく、中東原油期近のプレミアムが激しく変動した。
(ⅰ)中東原油のアジア向け指標は、期近ほど変動幅が大きい。
(ⅱ)アジア査定時間の売り圧力が厳しい。売り方が一所懸命になっている。
(1)ブレント原油と「オマーン原油マーカープライス」の価格差
GMEオマーン原油マーカープライスの査定時間は東京時間午後5時30分。
「ICEブレント/GMEオマーン」の価格差が納会前に激しい変動。
日付 ブレント原油12月限 オマーン原油12月限 ブレント/オマーン
. 価格差
10月31日(金)
10月30日(木) 64.42 66.62 +2.20ドル
●
10月29日(水) 63.96 65.05 +1.09ドル
●
10月28日(火) 64.29 65.35 +1.06ドル
●
10月27日(月) 65.50 67.84 +2.34ドル
●
10月24日(金) 66.18 68.31 +2.13ドル ●
10月23日(木) 65.08 68.16 +3.08ドル ●
10月22日(水) 62.29 63.48 +1.19ドル
●
10月21日(火) 60.97 62.23 +1.26ドル
10月20日(月) 60.94 62.04 +1.10ドル
10月17日(金) 60.47 61.62 +1.15ドル
10月16日(木) 62.41 63.00 +0.59ドル
10月15日(水) 62.43 62.89 +0.43ドル
10月14日(火) 62.09 62.74 +0.65ドル
10月13日(月) 63.56 63.90 +0.34ドル
(2)ブレント原油1月限とプラッツドバイ原油11月限の価格差
プラッツドバイも先週から今週、激しく変動している。
日付 ブレント原油1月限 ドバイ原油11月限 ブレント/プラッツドバイ
. 価格差
10月31日(金)
10月30日(木) 64.37 65.489 +1.119ドル
●
10月29日(水) 64.32 64.655 +0.335ドル ●
10月28日(火) 63.83 64.623 +0.793ドル
●
10月27日(月) 64.90 65.962 +1.062ドル
●
10月24日(金) 65.20 66.871 +1.671ドル ●
10月23日(木) 65.29 66.673 +1.383ドル ●
10月22日(水) 62.23 62.850 +0.620ドル ●
10月21日(火) 61.03 61.358 +0.328ドル
●
10月20日(月) 60.88 61.126 +0.246ドル ●
10月17日(金) 61.10 61.344 +0.244ドル
10月16日(木) 60.79 60.854 +0.064ドル
10月15日(水) 61.63 61.764 +0.134ドル
10月14日(火) 62.02 62.270 +0.250ドル
10月13日(月) 62.94 62.932 -0.008ドル
【4】本日10月31日(金)のプラッツドバイ原油の試算
原油について
(ⅰ)アジア市況の石油製品、精製マージンは堅調です。
(ⅱ)月末の最終週、売り方が一所懸命。
(ⅲ)午後5時30分のアジア査定時間に売り圧力が続く。
(ⅳ)「ブレント/オマーン」「ブレント/ドバイ」の期近の価格差が変動する。
※なぜ売り方が、アジア査定時間に一所懸命になって売っているのか、その理由はわからない。
※当社は、ブレント原油2025年12月限「66.30-66.20ドル」は何度もトライすると予想した。このブレント原油12月限は本日31日(金)が納会、2026年1月限が引き継ぎます。
為替について
10月31日(金)の東京為替「1ドル=154.50-153.60-152.70円」
(ⅰ)賃金は、物価安定目標や金融政策運営の先行指数ではない。
(ⅱ)日銀は優柔不断が続き、物価情勢に対して政策対応が遅れる。
(ⅲ)本日31日(金)の円相場は、持続可能ではない水準と考えています。
本日31日(金)のプラッツドバイ原油について
ブレント原油1番限2025年12月限 「64.76ドル」
ブレント原油2番限2026年01月限 「64.11ドル」
ブレント原油3番限2026年02月限 「63.62ドル」
ブレント原油3番限2026年03月限 「63.39ドル」
プラッツドバイ原油2番限11月限=「ブレント原油1月限
+1.15ドル」
プラッツドバイ原油3番限12月限=「ブレント原油2月限 +0.65ドル」
プラッツドバイ原油2番限11月限=「ブレント原油1月限64.11
+1.15」=65.26ドル
プラッツドバイ原油3番限12月限=「ブレント原油2月限63.62 +0.65」=64.27ドル
為替1ドル=153.70円で換算
プラッツドバイ原油1番限 10月限= 省略 (本日、最終取引日)
プラッツドバイ原油2番限 11月限=65.26ドル 63,080円 +280円高
プラッツドバイ原油3番限 12月限=64.27ドル 62,130円 +450円高
このあたりと思います。