●日本経済新聞
本日7月7日(火)の「日本経済新聞」3面に大見出しで「原油価格に先安観」
「OPECプラス増産/ホルムズ海峡通航再開」「中国の需要回復鈍く」という記事。
リード「原油価格にさらなる下押し圧力がかかる。ホルムズ海峡の実質封鎖で滞っていた中東からの供給が回復する中、石油輸出国機構(OPEC)プラスは増産を決めた。中国を中心に需要が鈍く、市場では先安観が浮上している。」、記事では「市場の目線はすでに2026年後半から27年にかけての供給過剰予測に向かっている。有志国による自主減産は9月にも終了する可能性があり、供給が増えやすい。」
物事の始まりと終わりについて
ここで「日本経済新聞」を取り上げたのは、物事の始まりと終わりを考えるためです。
つまり、「日本経済新聞」のサラリーマンが、ここに来て豊富な材料を手掛かりに「先安観」の記事を書くことができるようになった意味をハッキリとらえておく必要がある。
当社は「日本経済新聞」を先行指標ではなく、周回遅れの遅行指標にしています。
中東原油のスポット価格は、3月19日高値から「100ドル」下げた。
相場が「100ドル」下げると、あたりいちめん「弱材料」です。
検索すれば、それを理由づける「材料」はいっぱい手に入る。
しかし、相場が「100ドル」下げたあとに、そこらに出回っている「弱材料」をつなぎ合わせて「市場では先安観が浮上している」などと主張し、「将来の推定の基準」にするのは愚行です。今朝の「日本経済新聞」3面「原油に先安感」の記事はそういうものです。
「日本経済新聞」が大見出しで「原油価格に先安観」と書いても、すでに「100ドル」下げたあとにここからさらに下げが始まるわけではない。その佳境は過ぎている。サラリーマンが「弱材料」を集めて理路整然とした作文を仕上げたとき、それは終わっている可能性が高い。当社は、物事の始まりと終わり、タイミングを示唆していると考えます。
原油の価格形成は6月16日以降、7月相場で順ザヤに変化しているからです。
原油相場の順ザヤ
中東原油のスポット価格は6月相場で、ICEブレント原油に対してディスカウントを拡大して下落した。それだけでなく、6月16日からはプラッツ・ドバイ原油の価格形成が順ザヤに転換した。
7月の月替わりからは、ICEブレント原油も順ザヤになった。
価格形成のパターンが変化しているとき、市場も変化している可能性が高い。
市場が変化しているとき、先行きの利益の確保が不透明になり、石油会社の思惑も極限にまで振れる。サウジアラムコの8月ターム「調整項」の予想以上の引き下げもそれを反映している。
ところが、今朝の「日本経済新聞」3面「原油価格に先安観」には順ザヤの言及がない。
「日本経済新聞」は、相場が下げたあとの弱材料を集めて「先安観が浮上している」と主張する。「市場の目線はすでに2026年後半から27年にかけての供給過剰予測に向かっている。有志国による自主減産は9月にも終了する可能性があり、供給が増えやすい。」と弱人気を煽る。
現在の7月相場で「2026年後半から27年にかけての供給過剰予測」が焦点になっているなら、価格形成の段差は先限にあるはずだが、実際はその逆のことが起きている。6月16日~7月7日に至る原油相場における重要な変化は順ザヤです。
このかん「価格形成の構造とパターンの変化」は期近にある。
段差は1番限、2番限、3番限にあり、期近が安い順ザヤへの転換です。
「日本経済新聞」は、6月16日以降の「価格形成の構想とパターンの変化」について分析がなく、順ザヤ化に関する言及がない。「日本経済新聞」の周回遅れの作文が、社会的にどのような役割を演じる結果になるのか、考えてみるべきだと思う。
ICEブレント原油先物 2026年7月6日(月)
限月 始値 高値 安値 帳入値 終値
前日比
09月限 2026 71.90 72.61 71.02 71.99 72.01 +0.07
10月限 2026 72.11 72.78 71.34 72.24 72.27 +0.13
11月限 2026 72.24 72.83 71.51 72.40 72.41 +0.15
12月限 2026 72.15 72.80 71.58 72.48 72.47 +0.25
01月限 2027 72.00 72.66 71.53 72.45 72.50 +0.40
02月限 2027 71.69 72.48 71.39 72.34 72.38 +0.47
03月限 2027 71.50 72.30 71.23 72.18 72.22 +0.50
●プラッツドバイ原油(CMEのデータ)
CMEのデータを記します。
●GMEオマーン原油マーカープライス
東京時間午後5時30分((GMT 08:30)のGMEマーカープライスです。
●当社の立場と意見
現在は、ドバイ原油もブレント原油も、期近が安い順ザヤです。
ブレント原油9月限「70.76-71.55ドル」にサポートがある。
ブレント原油9月限「71.55-79.70ドル」レンジを展望しています。
当社は、ブレント原油9月限「70.76-71.55ドル」のサポートを確かめています。
このサポートを確認したあと、ブレント原油9月限「71.55-79.70ドル」を展望します。
ここのサポートを確認すれば、ドバイ原油はブレント原油との価格差を詰めて、反発すると考えています。
価格形成のパターンが「順ザヤ」に移行したことについて
一般的に言って、価格形成のパターンが変化するとき、市場も変化している。
市場が変化するとき、石油会社の競争もあたらしい局面に移り、利益確保が焦点になる。
市場が変化しているときは、先行きの利益の確保が不透明になり、思惑が極限にまで振れる。
今朝のサウジアラムコの8月ターム「調整項」引き下げも、それを反映している。
今は変化しているときです。
毎日、確かめながら行くしかないと考えています。
ブレント原油が「1ドル」動くとき、ドバイ原油は価格差の伸縮で「3ドル」動く場合がある。
当社「日報」は、ブレント原油9月限「70.76-71.55ドル」にサポートがあると考えて、7月相場で「71.55-79.70ドル」を展望しています。
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