【1】6月29日(月)の「日報」仮説=9月限「79.70-71.55ドル」
当面のブレント原油9月限について「79.70-71.55ドル」レンジを想定することを記した。
(ⅰ)原油の市場テーマは、4-5月の「安定供給の確保」から、6-8月「供給増加見通しの中における競争と利益確保」に移行した。
(ⅱ)当面6-8月の「供給増加見通しの中における競争と利益確保」について、ICEブレント原油9月限では「79.70-71.55ドル」レンジで織り込んできた可能性が高い。
(ⅲ)6月から7月の月替わりにおいて「ブレント原油9月限=79.70-71.55ドル」を想定します。これはおおざっぱな仮説であるため、このレンジを突き抜けて動くようなら修正します。
【2】6月から7月の月替わりで中東原油のディスカウントが縮小
そして、今週の原油相場では、中東原油のスポット価格のディスカウントが縮小しています。
(ⅰ)6月相場では、中東原油7月積み、8月積みの供給増加見通しで、中東原油のスポット価格はブレント原油に対してディスカウント幅を拡大して下落した。
(ⅱ)ICEブレント原油とGMEオマーン原油の価格差は「-8ドル」「-9ドル」に拡大した。
(ⅲ)ブレント原油と中東原油の価格差が「-8ドル」や「-9ドル」という極限的な価格差にひらくと、相場として不安定になる。将来に向けて持続するとは考えにくい。
(ⅳ)価格差の伸縮はひとつの運動です。極限まで拡大したあと今度は縮小に転じるのが順序です。中東原油のディスカウントが極限的に拡大したあとは、このあと縮小に転じると予想した。
(ⅴ)そして、今週、中東原油のディスカウント幅が縮小している。これは大きな変化です。
GMEオマーン原油マーカープライス
東京時間午後5時30分((GMT 08:30)のアジア査定価格
期近8月限は、本日6月30日(火)が納会。
2番限以降の価格差が今週、大幅に縮小することによって、オマーン原油は反発しています。
2026年6月29日(月) 午後5時30分(GMT 08:30)
ICEブレント原油 GMEオマーン原油 Marker Price 価格差
72.65 08月限 66.69 -5.96㌦ ●
73.36 09月限 70.53 -2.83㌦ ●
73.38 10月限 70.47 -2.91㌦ ●
73.18 11月限 71.32 -1.86㌦ ●
72.87 12月限 71.09 -1.78㌦ ●
2026年6月26日(金) 午後5時30分(GMT 08:30)
ICEブレント原油 GMEオマーン原油 Marker Price 価格差
72.46 08月限 64.48 -7.98㌦
72.74 09月限 65.55 -7.19㌦
72.60 10月限 65.32 -7.28㌦
73.31 11月限 66.05 -7.26㌦
71.99 12月限 65.63 -6.36㌦
2026年6月25日(木) 午後5時30分(GMT 08:30)
ICEブレント原油 GMEオマーン原油 Marker Price 価格差
72.85 08月限 63.73 -9.12㌦
73.17 09月限 64.53 -8.64㌦
73.00 10月限 65.14 -7.86㌦
72.68 11月限 65.78 -6.90㌦
72.40 12月限 65.47 -6.90㌦
2026年6月24日(水) 午後5時30分(GMT 08:30)
ICEブレント原油 GMEオマーン原油 Marker Price 価格差
75.70 08月限 66.09 -9.61㌦
75.55 09月限 65.81 -9.74㌦
75.18 10月限 66.37 -8.81㌦
74.84 11月限 67.07 -7.77㌦
74.47 12月限 66.61 -7.86㌦
プラッツドバイ原油(CMEのデータ)
プラッツドバイ原油は6月16日(火)から順ザヤ化した。
今週はプラッツドバイ原油とブレント原油の価格差が縮小している。
ドバイ原油のスポット価格はブレント原油との価格差を詰めると、それによって中東原油は上昇します。
※6月限に関しては「1カ月間の平均値」です。
日付
6月限 7月限 8月限 9月限 10月限 11月限 12月限
06/29(26) 79.451 68.397 69.382 70.199 70.592 70.596 70.467
06/26(26) 79.214 66.376 67.531 68.507 69.041 69.209 69.286
06/25(26) 79.672 68.623 69.693 70.710 71.145 71.235 71.121
06/24(26) 79.518 66.412 67.543 68.672 69.241 69.550 69.625
06/23(26) 80.237 69.393 70.364 71.255 71.580 71.780 71.791
06/22(26) 80.354 69.836 70.908 71.698 71.989 72.104 72.051
06/18(26) 81.286 73.624 74.000 74.175 74.051 73.846 73.533
06/17(26) 81.295 73.395 73.828 73.970 73.891 73.707 73.451
06/16(26) 80.656 71.414 72.298 72.725 72.900 72.929 72.801
06/15(26) 84.229 76.869 76.671 76.455 76.156 75.817 75.462
06/12(26) 86.927 80.837 79.844 79.284 78.728 78.234 77.769
06/11(26) 88.736 83.526 82.348 81.685 81.146 80.660 80.171
06/10(26) 89.877 85.159 84.032 83.273 82.569 81.925 81.306
06/09(26) 89.387 84.170 83.000 82.293 81.613 80.956 80.348
06/08(26) 91.170 86.670 84.954 83.890 83.121 82.415 81.717
【3】GMEオマーン原油、プラッツドバイ原油の反発
市場間の価格差の伸縮は一つの運動です。
ブレント原油との価格差が極限まで拡大したあとは、今度は縮小に転じる。
今週の中東原油のスポット価格は、ブレント原油との価格差を詰めて反発している。
もし、国際原油取引の指標であるICEブレント原油2026年9月限が「79.70-71.55ドル」レンジで推移するなら、中東原油は上昇する可能性が高い。
6月から7月の月替わりの値動きの特徴を調べて、この先を推定するデータを見出したいと思います。
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