「イリノイ・ファームビューローの農事報告」を読むと、トウモロコシの発育ステージは「V6V11」の栄養成長中期。大豆は「開花初期」に入ってきた感じです。

この期間にトウモロコシは非常に速い節間伸長を開始する。
米国のコーンベルト中央部ではトウモロコシの粒列数はおおよそV7ステージに決まる。
このときイアーシュートと分けつ、また雄穂も確認できるようになる。

イリノイを米国全体の「標本木」として、おおざっぱな印象を記すと・・
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15日の「日報」の「ここ数年で一番作況が良い」「豊作コース」というのは修正します。
概ね良好であるものの、このかんの荒天で期待していたほどではない可能性があります。

615日(月)の「日報」
1週間前、615日(月)の「日報」で「67日~14日の雨」について次のように記した。

エルニーニョ現象は、多くの米国農家にとって主要な農業地帯に降水量の増加をもたらすので歓迎されることが多い。降水量が増えることで、北米の農業地域にとって有益となる。

イリノイでは例年61カ月間の雨が先週1週間に降った可能性が高い。強風警報、竜巻警報を伴うもので、倒伏など被害が出たところもある。しかし、待望の雨、恵みの雨であったことに変わりはない。トウモロコシや大豆の良好な生育を保つには十分な雨が降った。

イリノイ州Mclean郡の生産者は「Time will tell, but looking back this rain was more than likely a game changer for this year.」と報告した。

今週も低気圧と寒冷前線の通過に伴なう降雨予報があり、本年の栄養成長期は「豊作コース」の可能性が高い。6月末に向けて「ここ数年で一番作況が良い」という状況になるのではないかと考えています。

しかし、618日の「イリノイ・ファームビューローの農事報告」、621日(日)の「米国の天気予報」などを見ると、情勢分析は修正する必要があります。

●本日622日(月)、情勢分析の修正
6月の低気圧と寒冷前線通過に伴なう不安定な気象で、暴風雨や竜巻の被害が出た。
「小学校の屋根が吹き飛ばされた」「農場貯蔵庫が損壊した」「雹が降った」「倒伏した」等の報告があった。竜巻や雹の被害は「局所的」だったが、全体として大きな変化があった。

イリノイ生産者の報告では、土壌水分の「飽和状態」に関するものが多かった。
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14日(日)~618日(木)の雨で、土壌水分は「飽和点」に達している。
すでに作物にとって十分な雨が降ったうえに、何度も風雨が繰り返された。

田圃が水浸しになり、そのうえさらに雨が降った。
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21日(日)も低気圧、大雨予報が出ている。

この6月の雨は、収量の増加につながらない可能性がある。
低気圧と寒冷前線の通過に伴なう不安定な天候で日中の最高気温が低かった。
水たまりだらけの田圃は窒素が流出している可能性がある。
過剰な水分で生育見通しが悪化したと報告する生産者もいた。
低地や排水の悪い田圃では、ストレスで葉が黄変しているところがある。

その一方、被害は局所的で、郡全体では生育状況は良好という報告もある。
強風で倒れたトウモロコシも、天候が回復したあとは立ち上がり、グングン成長している。
イリノイ中部から南部で小麦の収穫が進展しており、二毛作大豆の作付けも進んだ。
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21日(日)の低気圧の雨のあと、日中の最高気温が25℃以上に上昇し、気温と日照が積算されて行けば、好転する可能性があります。

本日622日(月)の情勢分析は、次のようにまとめます。
6月の不安定な天候で雨が多かった。
概ね状況は良好だが、期待していたほどではない可能性があります。