●トランプの傾向とパターン
トランプ大統領は、原油相場が上振れると「沈静化」させようとする。

「イランに対して勝利した」
「協議が進展した」
「合意は近い」

これまで何度も繰り返している。

55日(水)は「完全かつ最終的な合意に向けた大きな進展があった」と発信し、ホルムズ海峡における船舶通航支援作戦「プロジェクト・フリーダム」を停止した。
原油相場はそれを受けて「56日安値」「57日安値」をつけた。

523日(土)にも米ニュースサイトのアクシオスが「米国とイ​ランが60日間の停戦延長を含む合意に近づ‌いている」と伝えた。ニュースに目新しさはなかった。
 当社は「今回も同じ」と考えて「56日安値」「57日安値」を下値の目安にした。

おおざっぱな目安
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    下値の見当
  56日安値  57日安値    次の攻防
ICE
ブレント07月限 [529日(金)納会]
ICE
ブレント08月限   92.93     92.29   → 96.3096.40ドル
ICE
ブレント09月限   89.36     89.08   → 93.3093.40ドル
ICE
ブレント10月限   86.38     86.30
ICE
ブレント11月限   83.90     84.02
ICE
ブレント12月限   81.85     82.11

月末[最終取引日]前のテクニカル
一般的に言って、月末納会までに「1番限の建玉は手仕舞いしなければならない」ので、値動きもそれを反映する。ガルフ・マーカンタイル取引所(GME)のオマーン原油先物はとくに月末納会[最終取引日]前がややこしくなります。

GMEオマーン原油は納会前の動きが「不規則になる」特徴がある。

●アジア査定時間の「ブレンド原油とオマーン原油」の価格差
(ⅰ)アジア査定時間 東京時間午後530分(GMT 08:30)の価格差です。
(ⅱ)5月最終週は「ブレント/オマーン」の価格差が「常軌を逸した変動」になった。

529日(金)   7月限   8月限   9月限  10月限   11月限   12月限
ブレント原油    93.84   92.62   90.60   88.63   86.91   85.46
オマーン原油    97.32   89.60   87.72   85.86   84.21   82.71
価格差       +3.48   -3.02   -2.88   -2.77   -2.70   -2.75

528日(木)   7月限   8月限   9月限  10月限   11月限   12月限
ブレント原油    96.76   94.64   92.17   89.81   87.79   86.04
オマーン原油   103.49   85.49   83.24   81.10   79.27   77.68
価格差       +6.73   -9.15   -8.93   -8.71   -8.72   -8.36

527日(水)   7月限   8月限   9月限  10月限   11月限   12月限
ブレント原油    96.69   93.77   90.96   88.35   86.25   84.50
オマーン原油    92.39   87.03   84.67   81.88   79.55   77.58
価格差       -4.30   -6.74   -6.29   -6.47   -6.70   -6.72

526日(火)   7月限   8月限   9月限  10月限   11月限   12月限
ブレント原油    99.32   96.34   93.40   90.57   88.32   86.39
オマーン原油    95.57   90.83   87.94   85.32   82.58   80.31
価格差       -3.75   -5.51   -5.46   -5.25   -5.74   -6.08

522日(金)   7月限   8月限   9月限  10月限   11月限   12月限
ブレント原油   105.46  101.93   98.14   94.72   91.81   89.50
オマーン原油   103.60  100.52   97.44   94.72   92.03   89.80
価格差       -1.86   -1.41   -0.70    --    +0.22   +0.30

529日(金)の納会前のオマーン原油7月限は「ディスカウント」から「プレミアム」に変動した。「オマーン原油8月限」は、ブレント原油との価格差が「-9ドル」に拡大し、29日(金)には「-3ドル」に縮小した。

オマーン原油8月限の「-9ドル」価格差は、中東原油が「ずぶずぶの荷余り」になっているかのような価格形成です。529日(金)の納会前の動きは、とても不規則なもので、将来の推定の基準になるものではなかった。

●プラッツドバイ原油の変動
プラッツドバイ原油も同じで、月末の最終週は通常では考えられない価格差の変動となった。

529日(金)のプラッツドバイ原油(CMEのデータ)
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     ICEブレント原油    プラッツドバイ原油        価格差
07
月限    92.05ドル     05月限  月間平均値 103.147ドル
08
月限    91.12ドル     06月限   88.379ドル     -2.741ドル
09
月限    89.11ドル     07月限   85.298ドル     -3.812ドル
10
月限    87.22ドル     08月限   83.648ドル     -3.572ドル
11
月限    85.60ドル     09月限   82.559ドル     -3.041ドル
12
月限    84.18ドル     10月限   81.652ドル     -2.528ドル

528日(木)のプラッツドバイ原油(CMEのデータ)
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     ICEブレント原油    プラッツドバイ原油        価格差
07
月限    93.71ドル     05月限  月間平均値 102.545ドル
08
月限    92.70ドル     06月限   87.628ドル     -5.072ドル
09
月限    90.82ドル     07月限   85.639ドル     -5.181ドル
10
月限    88.96ドル     08月限   84.160ドル     -4.800ドル
11
月限    87.31ドル     09月限   83.248ドル     -4.062ドル
12
月限    85.81ドル     10月限   82.459ドル     -3.351ドル

527日(水)のプラッツドバイ原油(CMEのデータ)
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     ICEブレント原油    プラッツドバイ原油        価格差
07
月限    94.29ドル     05月限  月間平均値 102.123ドル
08
月限    92.25ドル     06月限   86.198ドル     -6.052ドル
09
月限    90.00ドル     07月限   84.362ドル     -5.638ドル
10
月限    87.86ドル     08月限   82.868ドル     -4.992ドル
11
月限    86.03ドル     09月限   81.880ドル     -4.150ドル
12
月限    84.44ドル     10月限   81.049ドル     -3.391ドル

「ブレント/ドバイ」の価格差は、-2ドルや-3ドルならこれまで経験的に何度も見てきた。しかし、「-5ドル」や「-6ドル」の価格差にひらくと持続するものではない。

今後の6月、7月相場に向けて
米国とイスラエルによるイラン攻撃から3カ月が経過し、6月は4カ月目に入る。
そのかん原油先物では建玉が形成されているので、取組内部要因の重みも増している。
単純ではないと考えています。

今週の6月第1週は、サウジアラムコが「7月調整項」を通知してきます。
おそらく65日(金)に明らかになると思います。
事前予想では、アジア向け調整項が「バレルあたり数ドル」の引き下げになる。

6月の本格取引は、サウジアラムコの「7月調整項」を見てからになる可能性が高い。
差し当たりは日々の価格を分析し、6月の秩序とパターンを見出したいと思います。

おおざっぱな目安
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    下値の見当
  56日安値  57日安値    次の攻防
ICE
ブレント08月限   92.93     92.29   → 96.3096.40ドル
ICE
ブレント09月限   89.36     89.08   → 93.3093.40ドル
ICE
ブレント10月限   86.38     86.30
ICE
ブレント11月限   83.90     84.02
ICE
ブレント12月限   81.85     82.11