●日銀6月利上げについて
515日(金)の「日報」(為替)でお伝えしたように、日本銀行政策委員会の増 一行審議委員は14日(木)の鹿児島経済同友会における講演で、来たる61516日の金融政策決定会合で「利上げ」に投票すると表明した。

日本銀行の金融政策は「政策委員会」が決定主体。「金融政策決定会合」で運営方針を決定する。メンバーは総裁、2名の副総裁、6名の審議委員の計9名で構成される。

すでに518日時点で、6名の審議委員の内、4名が「利上げ」に賛成している。
小枝淳子審議委員が521日(木)の福岡県金懇で「利上げ」表明すれば決定的です。

日本銀行 政策委員会〇印は「利上げ」賛成)
植田和男    (総裁)
氷見野良三 (副総裁)
内田眞一    (副総裁)
浅田統一郎 (審議委員)
小枝淳子    (審議委員)
増 一行    (審議委員)
中川順子  (審議委員)
高田 創    (審議委員)
田村直樹  (審議委員)

(注 1)日本銀行の金融政策を決定するのは「政策委員会」であるが、決まった政策を執行するのは総裁、副総裁および理事以下の「執行部」です。
(注 2)日本銀行は20251114日、内田真一副総裁が白血病の治療で現在入院していると公表した。入院期間はリモートワークで必要な公務にある。内田副総裁は42728日の決定会合に「電話会議で出席」した。
 (注 3)日本銀行政策委員会、金融政策決定会合には政府の代表者も出席する。政府から財務大臣と経済財政政策担当大臣、もしくはその代理者が出席することが法律上認められているが、投票権はない。政府の代表は「議決延期請求権」や「議案提出権」を有している。

●高市早苗政府の「財政政策」
高市政府は、日本国債と日本円を安定させる方向に転換する必要がある。ここに懸念があると日本円も安定しにくい。

日本円の安定は、たんに日本銀行が目標達成に一途に努力すれば実現するわけではない。
一途に努力しても、財政の持続可能性が損なわれれば、日本銀行の独立性だけでは円の通貨価値は安定しない。

問題は、高市早苗政府です。
高市早苗政府の財政政策に信認がないので、日本国債も日本円も安定しない。
片山さつき財務相の「為替も投機、原油も投機、介入によって市場をコントロールできる」という根拠のない思い込みは、「化け物」のような、トンデモナイものです。

日本銀行は、円安によるインフレ・リスクを安定させるために、6月利上げに動く必要がある。
それと同時に、高市政府も、財政政策を日本国債と日本円を安定させる方向に転換する必要がある。
日本円の安定は究極的には国民が財政の持続可能性を理解し、それを実現する措置を支持することによって支えられる。

●米国債の利回りと為替(ドル円)
518日(月)「1㌦=158.95158.70158.45円」
ここからは日銀「6月利上げ」と高市政府の「財政政策」の関連で細かくレンジを予想します。

米国     米30年債  10年債 2年債   日本
日付     利回り  利回り  利回り    日付   東京仲値

05/1526)  5.12   4.59   4.09   05/18 158.95158.70158.45

05/1426)  5.02   4.47   4.00   05/15   158.56
05/13
26)  5.03   4.46   3.98   05/14   157.89
05/12
26)  5.03   4.46   4.00   05/13   157.80
05/11
26)  4.98   4.42   3.95   05/12   157.42
05/08
26)  4.95   4.38   3.90   05/11   157.01

05/0726)  4.97   4.41   3.92   05/08   157.05
05/06
26)  4.94   4.36   3.87   05/07   156.38
05/05
26)  4.98   4.43   3.93   05/06   振替休日
05/04
26)  5.02   4.45   3.95   05/05   こどもの日
05/01
26)  4.97   4.39   3.88   05/04   みどりの日

04/3026)  4.98   4.40   3.88   05/01   157.14
04/29
26)  4.98   4.42   3.92   04/30   160.39
04/28
26)  4.94   4.36   3.84   04/29   昭和の日
04/27
26)  4.94   4.35   3.78   04/28   159.54
04/24
26)  4.91   4.31   3.78   04/27   159.56

04/2326)  4.92   4.34   3.83   04/24   159.84
04/22
26)  4.90   4.30   3.79   04/23   159.37
04/21
26)  4.89   4.30   3.78   04/22   159.21
04/20
26)  4.88   4.26   3.72   04/21   159.01
04/17
26)  4.88   4.26   3.71   04/20   159.01