増審議委員は昨日5月14日(木)、6月決定会合で「利上げ」賛成に回ると表明した。
ここからは「日銀6月利上げ」との関連で細かくレンジを予想します。
●米FRBの金融政策運営
日本だけなく、国際的にインフレを警戒しています。
米消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)を見ると、米連邦準備制度理事会(FRB)は年内利下げがなくなったように思います。来年(2027)3月あたりに向けて利上げの可能性を織り込む気運になってきた。
●わが国の財政政策と金融政策
日本銀行が物価水準をコントロールできるためには、日本政府が借りたお金は必ず返すことを約束し、かつ民間経済主体もその約束を信じていることが前提になっている。
日本円の安定は、たんに日本銀行が独立性を発揮して目標達成に一途に努力すれば実現するわけではない。一途に努力しても、財政の持続可能性が損なわれれば、日本銀行の独立性だけでは円の通貨価値は安定しない。日本円の安定は究極的には国民が財政の持続可能性を理解し、それを実現する措置を支持することによって支えられる。
●当社の金利、為替、物価の安定に向けた基本姿勢
日本銀行は、円安によるインフレ・リスクを安定させるために、6月利上げに動く必要がある。
高市政府の財政政策のスタンスも、日本国債と日本円を安定させる方向に転換する必要がある。
●増 一行審議委員、6月決定会合で利上げ賛成を表明
増一行審議委員は昨日5月14日(木)、鹿児島経済同友会における講演において、6月15、16日の決定会合で「利上げ」賛成に回ると表明した。4月27、28日の金融政策決定会合では「利上げ」が中川順子審議委員、高田創審議委員、田村直樹審議委員の3人であったが、6月15,16日の決定会合では増一行審議委員も「利上げ」に加わることとなった。日本銀行政策委員会9人の内、すでに4人が「利上げ」なので、あと1人で決定する。5月21日(木)にかけてわかると思います。
5月14日(木)の講演 日本銀行政策委員会審議委員 増 一行
「わが国の場合、今後急遽インフレ対応が必要となった場合でもまだ緩和的な位置にいるという、一層複雑な立場に置かれています。政策金利を中立金利の推計レンジにしっかりと入れることで、上下両睨みで機動的な施策が行える体制が整えられるよう、さらなる利上げを進めていくことが、金融正常化の完成には求められている一面だと思います。」
「賃上げに利上げが重なって大変だ、という声をよくお聞きします。確かに、人手不足に加え最低賃金の引上げへの対応から、事業者のみなさまが賃上げで大変なご苦労をなさっていることは想像に難くありません。しかし、物価上昇率が適切な水準に抑制できなければ、さらに大きな賃上げを行わないことには雇用が維持できないという悪循環に陥ってしまいます。折角の賃上げを無駄にしないためにも、適切な金融政策によって物価上昇率をコントロールすることで、実質賃金がプラスとなる状況を維持して行くことが大切だと考えている点、ご理解を賜れれば幸いです。」
「実質金利や中立金利でお話ししたように、いまだに緩和的な金融環境であることは確かですので、金融政策の正常化を完成させるプロセスとして、経済・物価・金融情勢に応じて引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整して行くことになると思います。もはやデフレ的な慣行は解消されつつあり、インフレに入ってきていることは確かですから、ここから大切なことは、適時・適切な利上げによって基調的な物価上昇率が2%を超えないように抑えることです。」
「イラン情勢による燃料・化学品の値上がりは、一時的なショックとして収まる可能性もあります。しかし心配なこととして、燃料費の値上がりを機に、人手不足を主因としていた物流費の上昇に一層の勢いがつくことが挙げられます。一時的なショックと言うよりも、より基調的なものとして物価を押し上げるのではないかということが懸念されます。」
「先月(4月27,28日)の決定会合では、政策金利を直ちに引き上げるのかどうかという点では意見が割れ、私としては、先月慌てて利上げしなければいけないほどの状況ではないと判断しましたが、景気下振れの兆しがはっきりとした数字で表れないのであれば、できる限り早い段階での利上げが望ましいと考えております。」
●米国債の利回りと為替(ドル円)
5月15日(金)「1㌦=158.45-158.15-157.85円」
ここからは、日銀「6月利上げ」との関連で細かくレンジを予想します。
米国 米30年債 米10年債 米2年債 日本
日付 利回り 利回り 利回り 日付 東京仲値
05/14(26) 5.02 4.47 4.00 05/15 158.45-158.15-157.85
05/13(26) 5.03 4.46 3.98 05/14 157.89
05/12(26) 5.03 4.46 4.00 05/13 157.80
05/11(26) 4.98 4.42 3.95 05/12 157.42
05/08(26) 4.95 4.38 3.90 05/11 157.01
05/07(26) 4.97 4.41 3.92 05/08 157.05
05/06(26) 4.94 4.36 3.87 05/07 156.38
05/05(26) 4.98 4.43 3.93 05/06 振替休日
05/04(26) 5.02 4.45 3.95 05/05 こどもの日
05/01(26) 4.97 4.39 3.88 05/04 みどりの日
04/30(26) 4.98 4.40 3.88 05/01 157.14
04/29(26) 4.98 4.42 3.92 04/30 160.39
04/28(26) 4.94 4.36 3.84 04/29 昭和の日
04/27(26) 4.94 4.35 3.78 04/28 159.54
04/24(26) 4.91 4.31 3.78 04/27 159.56
04/23(26) 4.92 4.34 3.83 04/24 159.84
04/22(26) 4.90 4.30 3.79 04/23 159.37
04/21(26) 4.89 4.30 3.78 04/22 159.21
04/20(26) 4.88 4.26 3.72 04/21 159.01
04/17(26) 4.88 4.26 3.71 04/20 159.01
04/16(26) 4.93 4.32 3.78 04/17 159.42
04/15(26) 4.89 4.29 3.76 04/16 158.82
04/14(26) 4.87 4.26 3.76 04/15 158.91
04/13(26) 4.90 4.30 3.78 04/14 159.23
04/10(26) 4.91 4.31 3.81 04/13 159.88
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