●停戦合意
ドナルド・J・トランプ大統領の「X投稿」(全文)
パキスタンのシャリフ首相およびムニール元帥と協議し、私が今夜イランに対して予定していた破壊的な軍事行動の停止について両氏から要請があったことを受け、イランがホルムズ海峡の完全かつ即時、安全な再開に同意することを条件に、イランへの爆撃と攻撃を2週間停止することに同意する。これは双方による停戦となる!
この決定の理由は、われわれが既に全ての軍事目標を達成し、それを上回る成果を得ているほか、イランとの長期的な平和、中東の平和に関する最終合意に向けて大きく前進していることにある。イランからは10項目の提案を受け取っており、交渉の基盤として機能すると考えている。過去のさまざまな争点のほぼ全てについて、米国とイランの間で合意に達しているが、2週間の期間によって合意の最終化と履行が可能になるだろう。
米大統領として、また中東諸国を代表する立場として、この長年の問題が解決に近づいていることを光栄に思う。本件にご関心をお寄せいただき感謝する!
アッバス・アラグチ イラン・イスラム共和国外相の「X投稿」(全文)
イラン・イスラム共和国を代表し、地域における戦争終結に向けたたゆまぬ努力に対し、パキスタンのシャリフ首相およびムニール元帥に深い感謝と謝意を表する。
パキスタンのシャリフ首相が自身の投稿で示した友好的要請に応じ、また米国が提示した15項目の提案に基づく交渉要請、米大統領がイランの10項目提案の大枠を交渉の基盤として受け入れると表明したことを踏まえ、ここにイランの最高安全保障委員会を代表して次の通り宣言する。
イランに対する攻撃が停止されれば、われわれの強力な軍は防衛作戦を停止する。
2週間の期間にわたり、ホルムズ海峡における安全な航行は、イラン軍との調整および技術的制約への十分な配慮の下で可能となる。
●引き続き「観測可能な量」で分析する
停戦合意によって「タンカーによる原油積取業務が再開する」とは考えにくい。
この業務サイクルは基本的に月単位がベースです。5月積(出荷分)の中東原油を購入し VLCC(大型タンカー)で日本へ搬送するためには、バイヤーである石油会社は積月前月の4月中に具体的な積取数量、油種、Date Range(船積日=出荷港でのタンカーによる積取タイミング)等の諸条件についてセラーである産油国あるいはメジャーと交渉、調整を行なう必要がある。中東原油は FOB(本船渡契約)で取引されているため、バイヤーである石油会社が購入原油の輸送手段となるタンカーを手当し、セラー側と合意したDate Rangeに合わせて当該原油の出荷(積出)港へ配船する必要がある。
そうした原油積取業務が再開するためには、今回の停戦合意が最終的にどうなるか、もっと明確にならなければならない。現在は、ペルシャ湾-ホルムズ海峡の円滑な物流機能は損なわれています。
ICEブレントと「Platts Dated Brent」
Dated Brentの高値、現物と先物の乖離は、北海での需要の強さを反映している。
2026年4月7日(火)
1 4月限 5月限 6月限 7月限 8月限
Dated Brent 134.23 113.40 102.18 94.70 89.37
価格差 +24.96 +13.34 +9.41 +6.75 +4.43
1 6月限 7月限 8月限 9月限 10月限
ICEブレント 109.27 100.06 92.77 87.95 84.93
2026年4月6日(月)
1 4月限 5月限 6月限 7月限 8月限
Dated Brent 133.26 113.44 101.72 93.78 88.37
価格差 +23.49 +13.32 +9.48 +6.82 +4.64
1 6月限 7月限 8月限 9月限 10月限
ICEブレント 109.77 100.12 92.24 86.96 83.73
2026年4月2日(木)
1 4月限 5月限 6月限 7月限 8月限
Dated Brent 131.55 112.71 100.69 92.50 86.39
価格差 +22.52 +13.27 +9.26 +6.55 +3.85
1 6月限 7月限 8月限 9月限 10月限
ICEブレント 109.03 99.44 91.43 85.95 82.54
ICEブレントとDated Brentの推移
. Dated Brent ICE Brent Dated Brent ICE Brent
日付 4月限 6月限 5月限 7月限
4月07日(火) 134.23 109.27 113.40 100.06
4月06日(月) 133.26 109.77 113.44 100.12
4月03日(金) Good Friday
4月02日(木) 131.55 109.03 112.71 99.44
4月01日(水) 119.21 101.16 104.03 93.50
3月31日(火) 116.90 103.97 105.01 96.17
3月30日(月) 117.62 107.39 107.96 100.29
3月27日(金) 115.41 105.32 105.85 98.73
3月26日(木) 110.27 101.89 102.21 96.68
ICEブレントとプラッツドバイ原油
プラッツドバイ原油
日付 4月限 5月限 6月限 7月限 8月限 9月限 10月限
04/07(26) 119.053 102.373 93.702 88.840 85.625 83.941 82.548
04/06(26) 120.432 102.577 93.375 88.114 84.741 82.952 81.581
04/03(26) Good Friday
04/02(26) 117.251 101.989 93.262 87.595 84.041 82.137 80.662
03/31(26) 105.125 94.320 88.025 84.209 81.378 80.050 78.758
※価格差は「停戦合意」を受けて変動する可能性があるので、「4月10日」に向けた価格差の変化を調べます。
☆-----------------------------------------------------------------------------------☆
〇現在、ペルシャ湾-ホルムズ海峡の円滑な物流機能は損なわれています。
〇安定供給が損なわれており、供給不足の懸念は継続している。
〇今回の戦争が終わっても「戦前に戻る」わけではない。
〇イランのホルムズ海峡の管理は「制度化」される可能性がある。
〇米国もそれに加わる可能性がある。
〇さまざまな可能性があるので、具体的にわかるまでには時間がかかる。
石油市場が「4月10日」に向けて、何を見てどう動くのか、それを調べます。
コメント