●現在の情勢
3月第2週の上昇はファンダメンタルズというよりファンドの買い。「売りの買い戻し」と「新規買い」が急激に増加し、先物市場のテクニカル要因として波及した。

(ⅰ)米イラン戦争によって原油価格が高騰し、農業用の燃料、肥料価格などが上昇。
(ⅱ)全般的な情勢として「インフレ懸念」を警戒している。
(ⅲ)これから4月に向けて、雨量と土壌水分が重要な要素になる。
(ⅳ)そのなかでファンドは急速に売り玉を買い戻し、買い建玉を積み増した。

シカゴ(CBOT)トウモロコシ先物のファンド
日付         売り玉     買い玉        差(枚)
3/10
2026)    189,474    447,255     257,781 買い越し
3/03
2026)    246,565    336,624     90,059 買い越し
2/24
2025)    310,841    319,669      8,828 買い越し
2/17
2026)    344,552    336,717      7,835 売り越し
2/10
2026)    358,410    340,080     18,330 売り越し
2/03
2026)    379,479    344,781     34,698 売り越し

シカゴ(CBOT)大豆先物のファンド
           売り玉     買い玉       差(枚)
3/10
2026)     77,322    307,590     230,268 買い越し
3/03
2026)     81,157    303,059     221,902 買い越し
2/24
2026)     69,217    279,489     210,272 買い越し
2/17
2026)     82,597    274,388     191,791 買い越し
2/10
2026)     87,271    233,605     146,334 買い越し
2/03
2026)    113,803    177,970     64,167 買い越し

316日(月)の下落
今朝の米国農産物市場の下げは、23月のファンドの買いを支えてきた「中国要因」に疑念が生じたと推測しています。23月の相場はファンダメンタルズで理由付けすることではない。

中国要因(中国による米国大豆買い、米国農産物買い)に疑念が生じた可能性が高い。
(以下、ブルームバーグから抜粋します。)
トランプ大統領は331日-42日に訪中し習近平と会談する計画であった。
ファンドの思惑買いがこれに追随していた。

トランプ米大統領は316日、中国を訪問して習近平国家主席と首脳会談を行う計画について、1カ月程度延期するよう要請したと語った。対イラン戦争を主導するために首都ワシントンにとどまるのが重要だと指摘した。

トランプ大統領はホワイトハウスで開かれたイベントで、訪中計画の日程変更の可能性に関する質問に対し、「今まさに調整を進めている。中国と話しているところだ」と返答。訪中したいが「戦争があるため私はここにいたい」と話した。その上でトランプ氏は「ここにいなければならないと感じている。このため1カ月ほど延期するよう要請した。彼らと会えるのを楽しみにしている。私たちは非常に良い関係にある」と指摘。「戦争が進行中であり、私がここにいることが重要だと思う。少し延期する可能性はあるが、長くはない」と説明した。

トランプ氏は331日-42日の訪中について、両国関係における重要な節目だとして強調していた。両国のチームはここ数日、パリで会合を開き、米国への中国投資や先端半導体の輸出など合意の可能な分野について協議を進めていた。しかし、トランプ氏はその一方で、米イラン戦争にともなうホルムズ海峡の安全確保やタンカーなど船舶の安全な航行を維持するため、他国にもリソース提供で協力するよう圧力を強めている。

トランプ氏は英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)とのインタビューで、ホルムズ海峡を通過する恩恵を受けている国々がその防衛に協力するのは「当然だ」と述べ、中国が海峡問題で協力しなければ訪問を延期する可能性も示唆していた。これについて人民日報系の環球時報(グローバル・タイムズ)は、米国が始めて終わらせることができない戦争のリスクを拡散しようとする試みだと批判し、トランプのこうした考えを退けた。

ベッセント米財務長官は316日、これに先立ちCNBCの番組で、トランプ大統領が中国に海峡再開への協力を迫るため訪中を延期する可能性があるとの見方を否定した。仮に延期があるとしても、会談を巡る「日程調整などの実務的な事情」や、戦争対応にトランプ氏の関心が集中していることが理由だと述べた。事情に詳しい関係者によると、中国は準備時間を確保するため、トランプ氏が4月末に訪中する案を以前から提案していたという。

【1】米国農産物先物の相場表
23月のファンドの買い。建玉積み増しとそのテクニカルな連鎖。
それをファンダメンタルズで理由付けすることはしない。

米国現地2026316日(月)
限月     KCBT硬質冬小麦  CBOT軟質冬小麦 CBOTトウモロコシ       CBOT大豆
05月限 2026 616'50 -13'50  597'25 -16'50  454'00 -13'25  05月限 1155'25 -70'00
07
月限 2026 630'50 -13'25  607'75 -16'75  465'75 -12'50  07月限 1167'50 -70'00
09
月限 2026 645'00 -13'50  620'75 -16'50  467'25 -12'00  08月限 1152'25 -66'00
12
月限 2026 664'00 -13'00  638'25 -15'50  480'00 -11'50  09月限 1121'75 -48'00

米国現地2026313日(金)
限月     KCBT硬質冬小麦  CBOT軟質冬小麦 CBOTトウモロコシ       CBOT大豆
05月限 2026 630'00 +16'50  613'75 +15'25  467'25 +4'75  05月限 1225'25 -2'00
07月限 2026 643'75 +16'50  624'50 +15'00  478'25 +4'25  07月限 1237'50 -2'50
09月限 2026 658'50 +16'25  637'25 +14'50  479'25 +2'25  08月限 1218'25 -3'00
12月限 2026 677'00 +15'50  653'75 +14'50  491'50 +1'50  09月限 1169'75 -5'50

米国現地2026312日(木)
限月     KCBT硬質冬小麦  CBOT軟質冬小麦 CBOTトウモロコシ       CBOT大豆
05月限 2026 613'50  unch  598'50 +3'75  462'50 +2'25  05月限 1227'25 +13'25
07
月限 2026 627'25  unch  609'50 +3'75  474'00 +2'00  07月限 1240'00 +12'75
09
月限 2026 642'25  unch  622'75 +3'50  477'00 +1'50  08月限 1221'25 +9'75
12月限 2026 661'50 -0'25  639'25 +2'75  490'00 +1'00  09月限 1175'25 +4'50

【2】CBOTトウモロコシ先物の値段と建玉
米国農産物先物では、ファンドが急速に買い玉を積み上げて来ている。

日付  7限値段  出来高  5限建玉  7限建玉 9限建玉 12限建玉  総取組高

03/16 4.6575

03/13 4.7825  417,748  644,264 384,288 256,844 436,315 1817,871
03/12
 4.7400  651,943  646,624 378,238 248,335 430,685 1798,488
03/11
 4.7200  576,400  651,301 369,409 240,114 417,719 1769,544
03/10
 4.6325  636,964  644,714 368,914 226,941 395,499 1723,308
03/09
 4.6550 1,021,055  667,034 364,318 226,715 391,625 1735,759

03/06 4.7100  806,952  673,764 362,875 218,495 360,985 1696,968
03/05
 4.6275  549,390  667,138 358,034 211,293 345,307 1658,150
03/04
 4.5350  361,868  658,567 353,259 208,072 321,309 1612,650
03/03
 4.5550  499,979  674,926 346,136 205,358 319,149 1617,461
03/02
 4.5425  495,054  692,508 350,660 208,216 309,693 1630,997

02/27 4.5600  510,628  707,470 356,218 208,980 301,108 1645,117
02/26
 4.5125  551,931  694,161 349,889 207,889 292,102 1621,930
02/25
 4.5025  454,231  683,648 340,866 207,907 287,972 1641,802
02/24
 4.4750  509,632  676,737 331,131 209,514 283,704 1656,135
02/23
 4.4875  652,890  661,889 328,221 207,749 282,654 1694,057

02/20 4.4825  640,881  641,483 327,811 205,926 278,267 1734,255
02/19
 4.4450  519,761  626,049 323,066 203,253 268,444 1761,549
02/18
 4.4475  435,485  600,916 326,511 205,432 268,141 1777,531
02/17
 4.4425  475,912  577,896 328,578 203,442 268,042 1779,922
02/16
 Washington's Birthday