11月18日(火)、19日(水)と、今週の飼料用トウモロコシ国際入札が急騰した。
【1】今週の飼料用トウモロコシ調達価格
韓国 Major Feedmill Group(MFG)の入札公示では、飼料用トウモロコシ21万トン、ETA 2026年2月10日、2月20日、2月28日であったが、結果は以下のとおり。
●2025年11月19日(水)
Buyer 韓国 Major Feedmill Group(MFG)
Seller CHS
Origin (米国産)飼料用黄トウモロコシ
Tonnage 65,000-70,000トン
Arrival 2026年3月3日
C&F $252.34/mt CFR
plus $1.50/mt surcharge for additional port unloading
Buyer 韓国 Major Feedmill Group(MFG)
Seller Bunge
Origin (米国産)飼料用黄トウモロコシ
Tonnage 65,000トン
Arrival 2026年2月10日
C&F $255.12/mt CFR
C&F basis $2.0006/bu.+シカゴ(CBOT)2026年3月限
plus $1.50/mt surcharge for additional port unloading
●2025年11月18日(火)
Buyer 韓国飼料協会(釜山)
Seller Pan Ocean
Origin 米国産 飼料用黄トウモロコシ
Tonnage 65,000トン
Arrival 2026年2月20日
C&F $252.48/mt CFR
plus $1.00/mt surcharge for additional port unloading
先週11月13日(木)の国際入札と比較します。
●2025年11月13日(木)
Buyer 韓国 Feed Leaders Committee (FLC)
Seller Bunge
Origin (米国産)飼料用黄トウモロコシ
Tonnage 65,000トン
Arrival 2026年1月30日
C&F $247.43/mt CFR
plus $1.25/mt surcharge for additional port unloading
Buyer 韓国Feed Leaders Committee (FLC)
Seller CHS
Origin (米国産)飼料用黄トウモロコシ
Tonnage 65,000トン
Arrival 2026年1月30日
C&F 44,700mt $248.25/mt CFR
C&F basis 20,300mt $1.8200/bu.+シカゴ(CBOT)2026年3月限
plus $1.50/mt surcharge for additional port unloading
【2】穀物商社の姿勢と思惑
11月18日(火)の韓国飼料協会の米国トウモロコシ購入価格は、予想以上に高かった。
穀物市場で「中国による米国産買い付け」観測がひろがり、穀物商社の提示価格が高かった。
11月18日(火)の最安値はPan Oceanの$252.48/mt CFR。
この価格でも入札不落にならなかった。
さらに11月19日(水)、韓国MFGが飼料用トウモロコシ21万トンの国際入札を公示した。
最安値のひとつが、Bungeの「$2.0006/bu.+シカゴ(CBOT)2026年3月限」。
11月13日(木)の国際入札と比較すると、ブッシェルあたり18セント急伸した。
先週11月13日(木)の「$1.8200/bu.+シカゴ(CBOT)2026年3月限」が
今週11月19日(水)は「$2.0006/bu.+シカゴ(CBOT)2026年3月限」になった。
ばら積み穀物船の海上運賃が上昇していたとはいえ、11月18日(火)の米国トウモロコシの調達価格はそれ以上に高騰した。11月18日(火)、19日(水)の国際入札を見ると「中国による米国産買い付け」期待の連鎖反応によって、穀物商社の提示価格が暴騰した。
今週の東アジアCFR市場(C&F)はその価格形成の構造と秩序が大きく変容した。11月18日(火)および19日(水)の穀物商社の提示価格高騰は「中国による米国産買い付け」期待の連鎖反応を表している。これが昨日11月19日(水)の「日報」でお伝えした要旨です。
昨日11月19日(水)の「日報」で、以下のように分析した。
(Ⅰ)小麦先物やトウモロコシ先物の基調は「継続パターン」を引き継いでいるが、
(Ⅱ)「中国による米国産買い付け」期待の連鎖反応によって、米国大豆やトウモロコシ調達業務においては価格形成の構造が変容している可能性が高い。
【3】今週の調達価格急騰を「正当化」するものはあるのか?
今週の相場では、穀物商社が「中国による米国産買い」の思惑で動いている。
韓国飼料会社もそれに応じて不落にせず、購入を続けている。
「中国が米国産を買い付けている」という「期待」と「思惑」は物凄いものがある。
今週の韓国飼料会社の国際入札と穀物商社の提示価格の急騰は、当業者の思惑です。「中国の米国産買い付け再開」による「先高観」の思惑で動いている。それによって、飼料用トウモロコシ調達の価格形成の構造とパターンが変容している。
果たして、これは本物か?
それを裏付けるデータはあるのか?
価格形成の構造とパターンの変化は持続可能なのか?
当社は昨日から、それを調べています。
昨日11月19日(水)の「日報」では、国際穀物協会(IGC)が公表している輸出価格を調べた。
米農務省のマーケット・ニュースも調べています。
いまのところ、今週の米国トウモロコシの調達価格の急騰を正当化するデータがない。
IGCのデータでは、米国大豆(米ガルフ)の輸出価格が、ブラジル大豆の輸出価格にサヤ寄せしたが、トウモロコシでは、米国産とブラジル産の輸出価格はひらいたままです。
事実には深さ、複雑さ、多面性があります。
事実には深さ、複雑さ、多面性があるので、今週のトウモロコシ国際入札の高騰についてもうすこし調べます。できかぎり、取引データを集めて分析します。
「中国が米国産を買っている」という「期待」と「思惑」は物凄いものがある。
「投機筋」の思惑というより、穀物商社など、当業者がその思惑で走っている感じがします。
今週の国際入札は高かった。現状をできるかぎり包括的に分析し、米国トウモロコシのCRF(C&F)について、持続可能性の観点からチェックします。
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